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ARゲームに挑む我侭姫とプレイヤーたち-不正破壊者の我侭姫-  作者: 桜崎あかり
ステージ2

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エピソード30.5

・2022年6月28日付

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 西暦2019年7月20日、草加市の外では様々なイベントの開催に向けて動く自治体が存在していた。そんな中、草加市は未だにそうした自治体とは独立して動く。


 当然だがARゲームに関しては草加市が独占的な権利を持っていない。こうした理由は色々とあるのかもしれないが、ARゲームを開発したメーカーが商業展開に消極的と言う説が有力だった。しかし、商業展開に関して消極的だとしたら、ここまで協力する事は逆にあり得ないだろう。仮に知名度を上げる狙いがあったとして――。


「ARゲームは秋葉原や竹ノ塚、北千住、西新井等でも展開されいる。だからこそ、もうひと押しが必要と考えた――」


 アンテナショップで、順番待ちをしていたジャック・ザ・リッパーがARアーマーの起動準備をしつつ、何かを考えていた。ARゲームが市民権を得たのは、青騎士騒動等が起きる前の事である。それを踏まえると、そのひと押しが何なのか分からない。


「世界的なスポーツ大会にARゲームを採用すると言う事か? それとも――」


 ARゲームのシステムを考えると、日本以外で起動するには整備を充実させる必要性があるだろう。それに加えて、あのARゲームなので――かなりの電力も必要だ。それこそ魔法と変わりがないような――電力が必要なのである。



 ARゲームに関して言えば、チートプレイヤーを含めた不正問題もある。仮に国際スポーツ大会の種目にするとすれば、そこが最大の難点だろう。イースポーツが海外でも人気のある事を考えれば、その辺りのユーザーから支持される可能性は高いが――。


「その問題を解消する為の――チートプレイヤー排除の動きだとしたら?」


 センターモニターを見て、色々な疑問を持ったのはアンテナショップでバイト中のペンドラゴンである。様々なチートキラー等が世間を騒がせているように思えるが、実際はそこまで騒ぎを大きくしていない。大きくなっていない理由は諸説あるのかもしれないが――炎上前に強制鎮火を行っているケース、ニュースが取り上げないケースがある。


 前者はまとめサイトで第炎上する前にガーディアン等が強制捜査等を行い、それこそ力技で炎上を鎮火させていると言ってもいい。後者は芸能事務所が目立たなくなるというパターンが多いのだが、草加市では超有名アイドルが芸能活動禁止としているエリアが存在している。そうした事情もあって、あえて報道していないのだろう。


 ARゲームのひとつである『アーケードリバース』が本格的に起動したのは、西暦2018年の事である。第12次報告書――それが発表され、その後に正規サービスを開始。始まった当時は地域のニュースで取り上げられる程度だったが――。次第に『アーケードリバース』が埼玉県内を変化させ、ARゲームに対する市民の認識も変化したと言う。


 道路の舗装、周辺エリアの清掃、ゴミの不法投棄を取り締まるボランティアの確保、それ以外にも様々な資金をARゲームが捻出するというシステム――それは誰もが目を疑った。ARゲームのプレイヤーが驚くのは当然だが、他の都道府県も――経済ジャーナリストも言葉を失うレベルである。


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