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ARゲームに挑む我侭姫とプレイヤーたち-不正破壊者の我侭姫-  作者: 桜崎あかり
ステージ6

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エピソード65

・2022年7月11日付

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 その時、周囲に衝撃が走ったのは言うまでもない。


「そうじゃないわ。アルストロメリア――あなたが戦うのは、彼女よ」


 スレイプニルは、アルストロメリアの相手としてデンドロビウムを指定した。この行動に関して一番驚いていたのは、アルストロメリアではなく――デンドロビウムだったという。



 午後2時、ネット上には様々な情報が拡散し、そこでは根も葉もないような噂レベルまで――。それ程にデンドロビウムとアルストロメリアが直接対決をする事に驚きが隠せないようだ。


【レイドバトルは、基本的に1対1の様な構図が出来ないのでは?】


【スコア的な意味で対決をするのだろう? どちらのスコアが上かどうか――】


【スコア的に言えば、アルストロメリアが圧倒的だ。順位は首位ではなくなったが】


【かなりの割合で不利と言えるだろうな】


【しかし、相手が相手だけに――】


 ネット上では様々な発言が飛ぶのは、百も承知である。それでも――アルストロメリアが圧倒的に勝つだろうと断言するようなコメントはなかった。その理由は、安易に断言すると負けフラグが立つと考えている人間がいるのかもしれない。


「まぁ、こうなるだろう。しかし、それをひっくりかえせるような要素を――持っているのかもしれないな」


 指名手配犯も発見し、目的を達成した橿原隼鷹は帰り際に一連の話を知る。タイムラインとしては主に芸能事務所絡みのスキャンダルやワイドショー辺りの話題も流れるが、それらは別の意味でも宣伝になっているだろうか。


 橿原は本来であれば目的が完了してアキバガーディアンの本部へ戻る予定があった。しかし、北千住まで戻った辺りで何かを警戒し、戻ろうとも考える。


『申し訳ありませんが、本部まで大至急戻ってきてください。ここでは話づらい事がありますので――』


 唐突だが、スマートフォンが鳴りだしたので通話モードにすると――ガーディアンのス女性スタッフから緊急連絡が入る。どうやら、向こうでも何かが起こったようだ。自分が不在でも問題はないだろう――と伝えたのだが、戻る必要性がある話があるらしい。通話に関しては、電車内だったりはしなかったので特に問題はなかったのは、不幸中の幸いか。



 午後3時、橿原が秋葉原のアキバガーディアン本部へ戻ると、そこには何者かの襲撃を受けたかのような光景が本部付近で確認出来た。何と、ガーディアンのメンバーが気絶していたのである。幸いな事に、警察には気づかれていないのだが――それも時間の問題だろう。


「隊長、まさかの展開が起こりました。例のプロトタイプを奪われました」


「プロトタイプガジェット――あれを奪われたのか!?」


 橿原の表情も――あまりスタッフの目の前で表情を出さないタイプだが、今回ばかりは軽くだが焦りの表情を見せた。


「内部犯とは考えにくいですが、ピンポイントでガジェット保管施設を狙った以上は――」


「あのプロトタイプは使い道がないと思う。第一、互換性は皆無に等しい」


 橿原も少し落ち着いて考えるのだが、プロトタイプガジェットに利用価値があるのか? 試作型と言う事もあり、動作は不安定だろう。それに――このタイミングで騒動を起こした理由が分からない。


「ガーディアンの足止めでしょうか?」


「あるいは、プロトタイプを何かに利用するとか?」


「足止めとしても、何を足止めするのか見当が――」


 一部スタッフの発言を聞き、橿原は何かを思いついたかのような考えに辿り着いた。


「そう言う事か。アーケードリバースではレイドバトルが展開中と言っていたな」


 橿原はアーケードリバースの方でプロトタイプを使用するかの王政があるのでは――そう考えた。しかし、アーケードリバースは公式のARガジェットでも、新型の場合は使用可能になるタイミングが他の機種と異なる。下手をすればチート認定されるような状況になり、リスクもあるはずなのだが――強奪した人物は何を考えているのか?


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