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ARゲームに挑む我侭姫とプレイヤーたち-不正破壊者の我侭姫-  作者: 桜崎あかり
ステージ4

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エピソード53-10

・2022年7月5日付

行間調整版へ変更

 午後5時になると、毎度恒例のプレイヤー入れ替え展開となる。夜間で有名なプレイヤーと言うと、北欧神話とかギリシア神話辺りの名前をプレイヤーネームに使いたがる傾向だ。夜間のARゲームは視界等の関係で、ライトアップが当たり前なカート系や夜戦と言う概念のあるサバゲ以外は屋内オンリーである。


【やはり、夜間だとデンドロビウムがいないのか――】


【ARゲームにゲーセンの未成年立ち入り制限とか――持ち込むのも不毛に見える】


【ARゲーム自体、未成年はプレイ不可と言うジャンルが多い。そう言う理由とは別だが】


【廃課金の問題やコンプガチャ等を踏まえているのか?】


【ARゲームは1クレジットで1プレイだぞ。廃課金とか――ソシャゲじゃあるまいし】


【問題なのは、ジャパニーズマフィア辺りの問題か? 場所の問題とか】


【それも違う。ネット炎上を誘導するような迂闊な発言は、自分の首を絞める事になる】


【歌い手や実況者の名前だけを使った夢小説で――という勢力と同じ事か】


【下手をすれば魔女狩りに繋がりかねないが】


【ARゲームでも魔女狩りが始まるのか?】


【さすがに、それはないと思うが】


【ニュースでも、ふるさと納税で高額品に制限がかかる話題が取り上げられていた――】


 ネット上では相変わらずのつぶやきが流れる。中には視聴しているニュース番組の実況をしているようなつぶやきもあったのだが――。



 ARバイザーで一連のタイムラインではなく、別サイトを見ていたのはスレイプニルだった。装備に関してはARアーマーだが、AR未対応のバイザーではチェックできないので、正体がモロバレするのは避けられないが――。


【それに、ARゲームが拡張現実を使ったゲームである事を理解せず、そのまま異世界トリップ等と同列と語るエアプレイ勢も問題視されている】


 スレイプニルが見ていたのは、少し前に話題となったつぶやきのまとめだった。ARゲームのエアプレイ――実況動画等を見ただけでプレイした気になり、様々な風評被害を拡散するという方式が問題となっている。


【ゲームをゲームとして楽しむのは、一理ある。そこに様々な事情が入るのも――仕方のないことだ】


【問題なのは、不適切な超有名アイドルのゴリ押しコラボだろう。まさに誰得だ】


【ゲームを運営するにしても、資金が必要なのは事実だ。アイテム課金制が誕生したのも――そう言う事情があるのかもしれない】


【パッケージゲームが売れずに、アイテム課金制のゲームばかりが出てきても――サービスが終了すればプレイするチャンスは消える】


【だからこそ、それらをプレイした気になって炎上させるエアプレイ勢が増えるのは問題なのだ】


【ゲーム業界でチートプレイヤーや不正プレイが増えるのは、プレイする暇がないので速攻でクリアする――いわゆるタイムアタックが関係すると聞く】


【TASに代表されるような物を――ARゲームは認めるべきなのか】


 サイトのまとめには続きがあった。エアプレイ勢力は排除すべき――という意見もまとめ記事のコメントにはあったのだが、一部は削除されている。おそらく、芸能事務所の刺客というオチ――なのだろうか。


『やはり、あのアニメを再現させようと言う勢力は――こうした問題を訴え、国会と芸能事務所が繋がっているとでも言うつもりなのか』


 スレイプニルはメットを外すような仕草を見せるのだが、その直前で何者かがスマホのカメラレンズを向けたように思えた。スマホのカメラは、ARゲームフィールド上では無効化されるはずなのに――である。


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