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ARゲームに挑む我侭姫とプレイヤーたち-不正破壊者の我侭姫-  作者: 桜崎あかり
ステージ4

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エピソード53-6

・2022年7月5日付

行間調整版へ変更

 アルストロメリアが魔女狩りをしているのは、いわゆるまとめサイトなのだが――その中でもアイドル投資家と呼ばれるアフィリエイト長者が運営するサイトに集中していた。何故、ここまでの事を彼女がするのか――理由は分からない。一種の運営側に通報するような人間が、何故に手段を変更したのか。


【まとめサイトが次々と閉鎖している】


【閉鎖しているのは、いわゆる大手ではなく――コピーサイトだ】


【アフィリエイト狙いで便乗したのが消されている傾向だな】


【一体、誰が?】


【管理人に共通するのは、アイドル投資家セミナーを受けたという事。ある人物が逮捕されたニュースは知っているだろう?】


【1000兆円の通帳で察していたが、そう言う事か】


【未成年で1000兆円と言えば、実名が出なくてもその手の人物を知っていればネタバレを言っているような物だ】


 ネット上では、様々なつぶやきが相変わらず拡散している。その内容に関して鵜呑みにするような人物が、一連のまとめサイトにネタを提供し、最終的にはコンテンツ炎上に加担している事に――未だに気づかない。


【しかし、大手サイトだけ閉鎖しないのは何故なのか?】


【噂によれば、芸能事務所Aが直接運営をしているらしい。だからこそ、ちょっとやそっとの通報では閉鎖しないのだろう】


【迂闊な事を言えば、それを拡散される可能性が――】


 ある人物の発言が予想外の爆弾発言をした事で、それがネット上で広く拡散していく。最終的には芸能事務所に大きなダメージを与えるのだが――それは今のタイミングではない。現状では証拠不足と芸能事務所が、却下する現実が見えるのは誰の目から見ても明らかだ。警察もつぶやきのコメントを鵜呑みする訳ではないし、いくら広く拡散していても証拠にはならないのである。


「ネット炎上のカラクリを知っている以上、そう簡単に権力が動くはずがない。だからこそ――訴える必要性がある」


 一連のまとめサイトのニュースを見ていたのは、アルストロメリアだった。今の彼女はARアーマーを装着し、アーケードリバースをプレイしていたのだが――勝率が振るわない。



 彼女の勝率は、6回のプレイで3勝3敗の勝率50%――。相手プレイヤーにも原因があるのだが、それだけが理由とは思えない。


【チートガジェットプレイヤーがいるとは思えないが、何があった?】


【プロゲーマーでも不調の時はある。そう言う事だろう】


【最初に対戦した相手がヴィスマルクだったのも致命的か】


【それ以外では勝利している所を踏まえると、苦手意識でも出来たのか?】


【どちらにしても、レイドバトルのマッチング次第では――ジャイアントキリングもあるかもしれない】


 アルストロメリアの動画を見たプレイヤーからのコメントは、彼女が敗北した事に驚いている物が多い。しかし、相手プレイヤーに恵まれないという運の要素も絡む関係上――彼女の技術が落ちている訳ではないだろう。


【アーケードリバースのマッチングが運要素も絡むのが――そこを直して欲しいと運営に言っているが】


【しかし、八百長やマッチポンプと言う要素を防ぐ為のマッチングシステムだ――そう簡単に直すとは思えない】


【マッチングシステムは、リズムゲームのマッチングに近いからな――アーケードリバースは】


【チーム制度は別のFPS辺りのシステムを引っ張れば可能なのでは?】


【それをやっても、チートプレイヤーの排除にはならない。根本的なシステムが必要だ】


 マッチングに関する不満は他のプレイヤーからも言及されている。チートを使うプレイヤーが悪いと言えば、それまでだが――。チートプレイヤーと同じチームになってしまった正規プレイのプレイヤーも炎上対象にされるのは――さすがに、八つ当たりと言えるだろう。



 アルストロメリアのプレイを見て、単純に不調とは違うと考えているのはアイオワだった。彼女はチートプレイヤーに関して、ジャック・ザ・リッパーに託すという方向にしたのだが――。


「ゲームにおけるチートと陸上競技のドーピングが同列とは考えたくないが――」


 アイオワは一連の動画を見て、何かの違和感を感じる。チートプレイヤーの判定精度が上がっているはずなのに――弾き出せないプレイヤーもいるのは、おかしいのではないか、と。単純にアーケードリバースの最大数値以上のガジェットをチート扱いにして、使用禁止を告知すれば早い話かもしれない。


 しかし、ARガジェットは他のARゲームでも相当な事がない限りは使用出来る事にはなっている。下手に該当するガイドラインを変えてしまうとガジェット購入だけで莫大な投資となるだろう。


「公式で強力なガジェットは規制すべきではないが――」


 アイオワは思う。公式で使用出来るようなガジェットもアーケードリバースでは禁止対象になるかもしれない。そうなったら、プレイしているARゲームの数だけ専用ガジェットを持ち歩く事になり――ある意味で不便となる。結局、ARゲームも保護主義的なゲームになってしまうのか? 全てはアーケードリバースのレイドバトルに――託されたと言ってもいいのかもしれない。


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