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第二話
ある日の事でした。チャコがお昼寝から目を覚ますと辺りはもう真っ暗でした。
――さくらはどうしたんだろう……。
ニャーニャーと、さくらを探して家の中を歩いても誰もいません。一度だけお母さんが帰ってきましたが、またすぐに出掛けて、結局その日は誰も帰ってきませんでした。
次の日、突然黒い服を着た大人が大勢やってきて、怖くなったチャコはさくらのベットの下で小さくなっていました。
「チャコ、チャコ、出ておいで」
しばらくするとベットの下を覗きこんで、お父さんが手招きをしました。お父さんも黒い服を着ていて、その目を真っ赤にしていました。
「チャコとさくらは仲良しだったからね……。おまえもお別れ言わなきゃな」
お父さんに抱えられていくと、そこには大きな箱の中で花に囲まれて眠るさくらがいました。
――ねえ、さくら。どうして箱の中で寝てるの?起きて遊ぼうよ。
チャコはいつものようにさくらを起こしてあげようとしましたが、お父さんはチャコを抱えたまま放してくれません。
――お父さん放して、さくらを起こすのは僕の役目だよ!
ウニャー、ウニャーと、もがき続けていると、チャコは部屋の外に出されてしまいました。
その後、さくらの眠る箱は黒い車に乗せられて出ていってしまい、それからさくらが帰ってくることはありませんでした。




