表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

86/93

第78.5話 氷の玉座と咲き誇るダリア

【視点:レオンハルト】


一人になったオフィスで、私は椅子に深く身を沈めた。


指先で黒曜石のデスクを叩く。


コツ、コツ、と。


まるで、世界の終わりを刻む秒針のように規則的に。


「今はまだ、それで良い」


私は窓ガラスに映る自分自身の瞳に向かって呟いた。


「惑星企業連合のために、その美貌と才能を存分に使ってくれ。ルーナ・ルビントン」


優秀だが、野心家で、飼い主の手を噛もうとする気配を隠そうともしない女。


自分がプレイヤーだと思っているようだが、可愛いものだ。


その野心さえも、私の盤上では計算済みのスパイスに過ぎない。


「『ダリアの花』が、枯れる前に」


私の口元に、どこか満足げな、そして氷のように冷たい笑みが浮かんだ。


盤面は既に完成している。


誰にも知られることのない計画は、静かに、着実に、星々の運命を蝕むように進行していた。


アヴァロンの玉座は、今日も冷たく、そして心地よいほどに孤独だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ