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昼下がり  作者: 磯目かずま
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リモート会議なんて嫌いだ

 近頃はリモートでできる仕事が増えて大変結構なことだ。

 通勤時間がないだけでその分寝られるし、会社に行かなくてもできるような仕事しかないわたしにとっては毎日在宅にしていただきたい所存である。

 

 しかし、リモートでできるというお手軽さに付け込んで月に2回も3回もあるリモート会議、おまえは許さない。

 会社の勤務時間にあるならまだわかるし、それなら会議室でやらない分だいぶ楽ちんであり結構なことだ。

 でも、飲みながらでいいからとかいう理由で勤務時間後にそれを開催するのはやめろ。しかもリモート飲み会とかの名目でなく打ち合わせの体で開催するな。

 さらに、休日の15時から17時とかふざけた時間帯にそれを開催するな。親睦を深めるとかただ集まりたいだけのやつばかりではないんだ。

 しかも、結局参加したら決める内容はあんまりないし、あったとしてもそれを決めるのもちんたらして、挙句の果てには前回開催したときに次回までに決めておくとか締め切りだとかした内容をわたししかやってこないのはどういうことだ。

 

 そんなふうに定期的に拘束される生活が2年とか続いてみろ。もううんざりだ。

 近頃は何かと理由をつけて不参加だ。

 参加してもミュートにしてうわの空で自分の仕事をしている。

 こっちの誠意に付け込んで役職をやらせようとする手合いはもうこりごりだ。

 そして、何度も「わたし抜けます」と言おうと思ってリモート会議開いても、面と向かうと言い出せなくなる自分のざこっぷりは何なんだ。

 リモートでも対面でも何も変わらないじゃないか。


 必要なもの以外はすべて切り捨てよう。そういう強い思いが、簡単なことで曇らせられる。

 そういうものだ、仕方ない、変えられないんだ。そういう思いに置き換えられる。

 そんな毎日はもうこりごりなんだ。

 そんなに顔を合わせたいか。

 わたしの冴えない顔を見て酒が進むのか。あいつは最近どうしてるとか近況を知って、あいつも前に進んでないなと確認して安心したいのか。そんなことのためにたむろすんなよ。

 足の引っ張り合いも傷の舐め合いも勘弁してくれ。

 お前らはなんでそんなに悠長なんだ。余裕かましてるんだ。わたしがそう感じているだけじゃないだろう。お前らはいつも現状に満足していないふりをして満足しているんだ。

 

 そういう憤りを、彼らはわかっているのだろうか。

 それとも、十分わかったうえでわたしを酒の肴にしているのだろうか。

 哀れだから自分たちの仲間にしてあげようという彼らなりの優しさなのだろうか。

 わたしはそんなべたついた感情をまだ振り払えないで、今日も微笑みながら会議室を去るのであった。

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