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昼下がり  作者: 磯目かずま
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詰将棋

 仕事の合間にできる娯楽に飢えているわたしは、同僚と詰将棋をするということを最近思いついた。

 会社の回線でつないでいるのでまあサボっているのは筒抜けなのだが、そのことをとがめられることはないので大丈夫である。

 将棋協会のHPに今日の詰将棋というのがある。これは毎日ひとつ詰将棋がアップされるものなのだが、これが適度な難易度でとてもいい。

 さすがに十手詰めとかくらいになるとしんどいので、五手詰めくらいのやつでひたすら考えて暇をつぶしている。


 先にどっちかがわかってしまうと、あとはもうにやにやしながらわからないほうにヒントを出そうかとか、角は取られますよとか言って優越感に浸って終わるのを待つ。

 30分くらいしてもわかんないとたいてい頭が痛くなってきて最後には答えを見てなんだそんなことだったのかとかいうことになる。


 なんで答えを見たらあんなに簡単に思えるのに、やってるときは思考が追い付かないのだろうか。

 頭の中で駒を動かしているようにイメージすると、イメージが追い付くのは五手くらいが限界である。おそらくもっとずっと先まで読みがはたらく人はイメージではなくもっと抽象的な何かとして譜面をイメージしていると思う。

 

 詰将棋をして盛り上がっていると、全然将棋のわからない他の同僚がだんだん不機嫌になってくるので、その頃合いで切り上げて、それっぽい仕事を始めてお茶を濁すことになる。

 ただ駒を動かしているだけなのになぜか優越感を覚えられるという将棋というゲームは大変素晴らしい。もっと素晴らしい点は、将棋は盤面だけ控えればあとはブラウザを消して頭だけで考えて楽しむことができるし、会社でやってても比較的にセーフだという気がする点である。これが麻雀とかだとアウトだし、ソシャゲとか携帯機でもアウトである。


 詰将棋をするみたいに自分の人生を詰めていけたらいいのに。

 昔自分の仕事が詰将棋みたいなものだと、ほめているのかけなしているのかわからない風に評価されたときのことを思い出す。

 あの頃は自分ももっとギラギラして頭も冴えていたんだろうなあ。今は職場で本当に詰将棋をしているくずだけどな。

 

 そんなこんなで今日の詰将棋にも勝利したわたしは、いい感じに午後の暇をつぶし、残り時間を乗り切るべく新しいコーヒーを汲みに行くのである。


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