話に来ただけ?
エヴァの応急処置が終わり肩を貸しながら吸血鬼に向かうと8人に銃口を向けられながら明らかに治癒速度が落ち治りが遅い吸血鬼が転がっていた。
日傘で顔をよく見ていなかったが猫の瞳のように鋭い瞳孔、荒い呼吸で口から見える八重歯に白に近い肌は創作物で言われるような吸血鬼の特徴に合致する。
ぱっくり割れた体が元に戻っても何もしてこないのでエヴァが近づくと何やら会話をしていて、むくっと起き上がりエヴァが
「話しに来ただけだって。」
ご近所さんに挨拶しに来た感じで言われましても殺しては無いとは言え職員を倒してここまで来ておいてそんなこと言うのかこれが異世界ですか?
「はぁ良くわからんがこんな場所じゃ話も出来ないでしょ、上の部屋に行くか。そこの8人はそのまま付いてきて残りは現状復帰に動いて欲しい、指揮はアイリスに丸投げになるけどごめんね。」
「了解しました。警戒レベル通常に戻して医療班は至急教会と協力して気絶して者達を起こしに回って…」
吸血鬼を囲みながら移動し地上部に出るとエレベーターエントランスホールへ向かい上層階のボタンを押した、オフィスに入ると書類を出したままだったので急いでフォルダごとに仕舞いソファーに座るよう促す。
所作を見るとどこぞの貴族様にしか見えない
「挨拶が遅れてすいません、雫様今日は挨拶に参った次第です。」
「なぜ私の名を?」
「それは単に吸血鬼でありますから吸血鬼は眷属を作ります、眷属たちからは情報というものもあがってくるので知っていますがこの目で見るのは初めてです。」
何故吸血鬼なのか、余り雫と言う人間の情報は洩れないように気を使ったつもりだったがどこまで眷属が中枢に入り込んでいるのかが気になる。
「祖国では純血の吸血鬼を束ねる者でして、諜報が得意な者に仕事を振っています別に危害を加えるつもりは今の所はありませんよ。」
「今の所はですか…さっき見たいに全然倒せない人たち相手はつらいですね。」
「今の所と言っても私では無く他が攻撃してくる可能性があるからです。」
吸血鬼としては攻撃の意思がない?さっきの戦闘は不本意なのか。
「実は挨拶と言っても国としてでは無く個人的興味から訪れたんです、色々面白い事をやっているみたいなので。」
うわー!また何か気に入られたよどうしよ
「挨拶だけのつもりが入り口で面会の約束なんて取っていませんから当然止められましたが、ちょっと脅せば通してくれるものだと思っていましたがここの者は優秀ですね。
途中から形状を回復しにくい対策まで取り始めて久しぶりに楽しかった、そして貴方もエヴァと同じいやそれ以上の強さを感じます。」
妖艶な雰囲気出しながら舌なめずりしないで!




