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オタク異世界を満喫する  作者: ニンジャ
一章 女神と天使と銃
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銃とタクトレ6 SR編

弾道計算して値を出してるよ。スナイパーの人が大変だったことがよく分かりました。

そこまで酷くはないけどワクチンの副反応の中書いてます。

目が覚める。

昨夜より寝袋が近いぞ。まだアイリスは寝ているようで頭をなでなでしてからテントを出る。


お風呂に入りたいなと思いながらお湯を沸かし珈琲を入れる。

匂いを楽しみながらリラックスしていると、耳が若干赤くなっているアイリスが出てくる。どうしたんだろうか?


「珈琲飲む?他にもカフェオレとかも作れるけど。」


「カ、カフェオレでお願いします。顔を洗ってきます」


やっぱりいつもと違うな。そのうち直るだろう、駄目なら頭ナデナデしちゃおう。

そして今日はイタリア軍のレーションにしてみよう。

ハンバーグ煮込みはスパイスが利いていて美味しかった。


「今日は狙撃銃とSASS(Semi Automatic Sniper System)を学んでいくんだけど、アイリスには観測手(スポッター)をしてもらうよ。」


「スポッターってどんな事をするんですか?」


「標的までの距離や角度、風、天候等を計測してスナイパーを補助する事だよ。ツーマンセルで行動をして、狙撃の勉強にもなるからね。」


「なるほど、難しそうですが精一杯頑張ります。」


狙撃銃はレミントン・アームズ社製のレミントンMSRにする。MSRはModular Sniper Rifleの略称でモジュラーシステムによって4種類の弾薬を使い分ける事ができるのだ。

この世界では.338ラプア・マグナム弾を使用するつもりである。


SASSは前世の時に一番好きだった銃のH&K社のM110A1 CSASS。ゲームや映画などに登場するHK416の口径拡大型で、セミオートのみの民間モデルのMR762を軍用にしたG28がドイツ連邦軍に採用される。


アメリカのCSASS計画採用試験で開発された軽量版のG28Eが採用されM110A1 CSASSと派生型のM110E1 SDMRが分隊に配備されている。

本来はタンカラーだがブラックにしている。


どちらも一丁ずつ弾薬とマグも召喚した。


「今までのライフルよりごつくて大きいですね!」


「スポッターに必要な装備も用意するね。」


双眼鏡とスポッティングスコープ、温度・風速計、弾道計算端末を召喚。

知識や技術はある程度召喚時に頭に入ってくるので、アイリスに教えていく。


弾丸は長距離を飛ぶほど色々な要素に影響される。

具体的には空気抵抗、偏流、風や気温、高度などの要素がある。

弾丸が放物線を描いて飛ぶので、重力の影響で落下がはじまっても回転力で姿勢が維持されるがそれに合わせて回転力と空気抵抗によって回転方向に弾丸が向かおうとする偏流が発生する。


風は一番狙撃に影響を与えるらしい。

射距離×風速(mph)÷定数10=修正値を使えば修正できる。

気温と高度は空気の密度が変わるので空気が薄いと射程が伸び、逆に濃ければ射程が短くなる。


これらの情報は弾道計算端末に打ち込むので後は撃ちまくって体に覚えこませる。


「狙撃の際に単位がMOAとミルだ。MOAはライフルの命中精度の単位で1MOAは100ヤード(約90m)で1インチ円に集弾する。MSRは1,000mで0.7MOA、M110E1 SDMRは100mで1.5MOAをだせる。」


「ミルはスコープのドットの単位で、ドットの中心から中心の幅が1ミル、ドット1つで0.2ミル、ドット間で0.8ミルとなっている。対象の大きさ(M)×1000÷ミル数=距離(M)で距離も出すことが出来てこの二つは狙撃時に修正する際に必要だから覚えておいて。」


「難しいかもしれませんが勉強いっぱいします!」


基礎知識を指導した後、500・800・1000Mにターゲットを設置してマグに.338と7.62をロードする。

イヤーマフをしてシューティングマットを二枚敷く、二脚(バイポット)を立てプローンの体勢になる。

MSRから撃っていく。

 

アイリスも隣でプローンになりスポッティングスコープを準備して風速計で計測をしている。

ゼロインは100ヤードゼロで予めやっておいた。

対象までの距離をスポッターに伝える。


「目標距離800M。」


「800M了解、風速左2mph。」


公式に当てはめ、8(800M)×2mph÷10=1.6MOAとなる。

MOAをミルに変換するにはMOAを3.6で割るので1.6MOA÷3.6=0.4ミルだが機械で細かく指定して計算すると、左に0.2ミル(3.2クリック)修正する。


弾道は弧を描くのでその分まで考えなければならない。

800Mは約875ヤードで21MOA(約492センチ)下に着弾するので6.2ミル(85クリック)修正しなければならない。

アイリスが端末で計算が終わり


「アップ6.2、レフト0.2 ファイア」


アイリスが告げたデータを元にエレベーションノブを85クリック回し、左0.2ミル分動かす。

セーフティを外し息を吐き出してトリガーを引く。

バシッとサプレッサーから銃声が鳴る。


「ヒット、当たりましたね。」


その声を聞きながらボルトを引いて排莢する。


「良かった当たったね。何発か撃ったら1000M狙ってみようか。」


「はい!」


何発か練習した後1000Mのターゲットを狙う。


「目標距離1000M。」


「1000M了解、風速右3mph。」


幾分か慣れた手つきで入力していく。


「アップ8.7、ライト0.5 ファイア」


ノブを動かしトリガーを引く


「ミス」


ボルトを引き再装填する、すぐさま修正値を教えられる。


「レフト0.1 ファイア」  


修正してトリガーを引く


「ヒット」


息を吸い込む。


「いい感じじゃないかな?午後からもM110A1 CSASSを使って練習しようか。」


「どんどん行きましょう!ご主人様。」


レーションを食べて休憩する。

良かったら感想とブックオフをしてくださいね!

自分も計算したいという方にバロメーター置いておきますね。100ヤードゼロイン弾頭重量 300 gr / 初速 2,800 fpsサイト高 1.5インチ /0.25MOA/ 弾道係数 0.736(G1)

英文のサイトとかをはしごしてるから正確とは言えないけどね。

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