扉をノックして
いくら死ににくいと言ってもバイタルゾーンにラプアマグナムを複数発受けても魔法を行使できるとは思わなかった。
そこで全ての弾丸にミスリルを混ぜたものに雷属性を付与することで体内で高電流が流れ内側から火傷、神経信号を阻害し筋肉の収縮による硬直を期待している。
例の宿の窓の正面の部屋は一見すると暗く誰もいないように思われるがメッシュ状のネットの先、暗闇に溶けるように監視する者。
スコープの延長線上には対物レンズに合わせるそれはスコープの径より大きく、重量もかさむが今回にはうってつの機械で接眼レンズに映る景色はモノクロで薄いカーテンの先には白くハッキリと人影が見えた。
彼はこの時間になると窓際に立ち夜景をよく眺めるルーティーンがあるので待っているだけで相手は来てくれる、いつも通りカーテンが開かれスコープに映り込む。
息を止めトリガーを引くと窓ガラスに穴と空き蜘蛛の巣上に亀裂が発生した後一瞬で胸の中心に吸い込まれると体が痙攣した後に硬直し倒れ込んだ。
「old hag attack old hag attack」
「ウィザード突入してください。」
部屋の入り口には黒ずくめが並んでおり先頭に東側法執行機関で使われる大型の盾を装備していて右手にP320を握っているが左右にホルスターがある、後ろに控える隊員もフルオートショットガンの代名詞AA-12がドラムマガジンを見せつけるように黒光りする。
インカムから突入の指示が入ると扉を蹴破り中に入ると震えながらも荷物から回復薬を取ろうとしている姿を視認した、それは勿論相手もいきなり殺されそうになっている中部屋に侵入してきた者に防御するのは当たり前で魔法を行使した。
「目標が回復するっ魔法受け止め・・ます!」
射撃することを諦め拳銃を放棄し両手で盾の取っ手を掴み脚に力を入れる、魔法が盾に当たり衝撃でフラッシュライトが砕けながらも敗れることなく耐える。
表面の繊維がドロドロに溶け床も焦げてしまったが後ろには被害が無い、ショットガンを薬を持つ腕に向かって連射粉々になるが転がっている空き瓶から一本分は回復したようでぐちゃぐちゃになっていない腕で次の魔法を撃とうとした。
それは叶うことは無かった魔法を防がれている間に、入り口から6人入り魔法が込められた弾丸を含めハチの巣になるまで撃ち続けられ倒れる。
倒れた後も死んだふりをしているかもしれないので頭と胸に数発撃ちこむと死体を回収し、偽の死体を取り出し部屋に燃料をまき散らし火を点け退出。
裏口から全員が出ると結界を解除すると抑えられていた火が通路につき始め宿の客の避難が始まり通りも人だかりが増えた。




