いざ異世界へ
3話じゃよ
「そろそろ本題に戻っていいかしら?」
そう告げた女神様を前にアイリスと目があいお互いに顔を赤くした。
「雫貴方の体は修復できない程損傷していて、こちらに持って来ることが出来なかったの。
代わりに天使の素体を貴方の魂の器にすることにしたわ。」
「天使の素体は異世界でいう所のステータスが測定不可能な程のレベルなの。だから隠蔽魔法で高ランクの冒険者程度に設定しているわ、それに暗殺の為のスキルは習得済みで魔法は全属性を習得が出来るようにしておくわ。
最後に体の性別は男になっているけど外見を女の子や老若男女になって変装しやすくなっていて貴方の世界のバ美肉?の様なことができるわ。基本は前世の貴方の年齢から少し下げた18歳位で前よりもイケメンよ?」
「ほんとですか!ありがとうございます。」
バ美肉を実際にできるのか!前世で実はやろうとしていたことは内緒だぞ。
「あと少ししたら貴方にはアイリスとともに私の世界にいってもらいます。あっちにいった後もここには自由にくることができるし、何時でもいらっしゃい歓迎するわ。」
そこで私は全オタクの夢であろうある事を恥を忍んでお願いすることにした、羞恥心なんて捨ててしまえ!
「女神様最後にやって欲しいことがあります、膝枕をしながら頭を撫でてもらえませんか?
アイリスはジト目でこちらを見ている!恥ずかしい、、羞恥心が戻ってくる、こんな夢みたいなこと今じゃないとできないんだよ。
「いいですよ、雫あなたここに来てからずっと膝枕してほしいと思っているでしょう?私には全部筒抜けよ。さあこっちにきて。」
????全部ばれてた、、恥ずかしい、穴があったら入りたい。でも逝くよ、浪漫の為に!
いつの間にかテーブルのあった場所にはふかふかの絨毯が敷かれており、そこには女神様と顔が赤くなっているアイリスがいた。アイリスもしてくれるのか!ここは天国だ、いや死んでるんだった。
そして二人からの膝枕はあっという間に過ぎてしまった。
もう行かなければならないようだ、いつでも来れるので転生の準備をしてもらう。
「女神イシュタルの使徒雫と従者アイリスに命じます。世界に害をもたらす者を排除して下さい、現地の聖女にも神託として使徒の来訪と協力を要請してあります。あなた方に世界の運命を託します。」
その言葉とともに体が光に包まれ浮遊感を感じながら景色が変わった。
そこは開けた草原のようだった。しかしそこに生えている植物は地球で見たことがあるようなものと無いものが存在していた。
「ここが異世界か見た感じはあまり地球と変わらないように見えるな。」
そこでアイリスが説明してくれた。
「この惑星は地球と姉妹の惑星で一部共通している所がありますが生態系の中に魔物が存在することです。
ここは《セレーナ王国》と呼ばれる貴族制の大国です、その他に君主制の《ウェルテクス帝国》、共和制の《ヒンメル中立国家》、イシュタル様を信仰する《イシュタル聖教国》、複数の亜人族がいる《亜人連邦国家》、最後に魔王が統治している《魔族領》に分類されます。」
「ありがとう説明してくれて、でもその情報はどこで知ったの?アイリスだって元地球出身でしょ。」
「雫様にお仕えする為にこの世界に関する情報とご主人様の趣味に関する情報も含めて修行の際に習得しました。」
と少し自慢するように喋っていたので思わず頭を撫でてしまった。するとアイリスが耳まで赤くして
「ななな、いきなり頭を撫でないでください!」
「じゃあやめた方がいいかな?」
「そのまま撫で続けてください!今度から撫でる時は一声かけてください、びっくりしてしまいます。」
その後5分ほど頭を撫で続けた。
「ありがとうございます、もう大丈夫です。この後のご予定はどうなさいますか?ここからそのまま北上してセレーナ王国の王都を目指すのか、王都周辺の衛星都市に行かれますか?」
私は考える、このまま王都に行ってこの世界の情勢を調べるのか。だか身分証なんて持っていないし、関所で止められないだろうが。
いっその事衛星都市で何かしらのギルドに入会するのも手だかまず資金が無い、とりあえず行ってみて考えようかな。
「今のところ王都に行くのも衛星都市に行くのもまようところだね、この世界の資金はどうなっている?魔物がドロップしたりする物が換金できるとか。」
「はい、その通りでございます。
鉄貨=100円銅貨=1000円銀貨=1万円金貨=10万円
白金貨=100万円と日本円になります。
魔物を倒すと魔石と肉や臓器、皮などを換金することが出来
ます。」
よくある小説みたいなようで良かった、円に直すことができるのでわかりやすい。
とりあえず資金集めと《現代兵器召喚》の訓練の為にタクトレと魔物狩りでもする事にしよう。
「とりあえず現代兵器召喚を試したいのと、資金集めの為に魔物狩りでもしたいんだけど良いかな?」
「もちろんでございます、幸いここは開けているのでここにしましょう。」
次はやっとこさ銃が出てくるのじゃよ