銃とタクトレ7
狙撃の話はこれで終わり。
休憩したので午後からはM110E1 SDMRを使ってトレーニングする。
午前と同じように二人でプローンになる。
「午前と同じようによろしく頼むよ。」
「任せてください、ご主人様!」
まずは500M(約546ヤード)から
「目標距離500M。」
「500M了解、風速2時4mph。」
端末が修正値を出す。
「アップ3.9、レフト0.4 ファイア」
トリガーを絞る。
少ししてターゲットが揺れる。
「ヒット 命中です。」
3マグ分練習して800Mに移る。
「7.62の有効射程が800Mだから、MSRとARのギャップを埋めれるから800M以上はMSR、800~500MをM110A1、500M以下をURG-Iと使い分けていくよ。」
「みんなの優位な距離を担当するんですね。私はURG-Iをメインに、それ以外の距離はサポッターをすればいいんですね?」
「そうそう。私だけじゃ無理だからアイリスがいることで助かるよ。」
そう言ってアイリスの頭を撫でる。
「ご主人様のお役に立てて嬉しいです!」
アイリスが耳を赤くしながら嬉しそうにしている。
気持ちを切り替え800Mを狙う。
「目標距離800M。」
「800M了解、風速10時2mph。」
端末に打ち込む。
「アップ8.6、レフト0.4 ファイア」
「ヒット」
続いて撃つ。
「風速1時5mph。」
「ライト0.6 ファイア」
ターゲットは揺れない
「ミス」
「ライト0.3 ファイア」
「ヒット」
息を吸う、集中しないといけないので何発か撃つだけでも疲れる。
MSRも出してきてDOPEカードを作る。DOPEカードは距離、弾速、ドロップ量、ドラグ(風に流される量)、クリック数などをメモしておくものだ。
ドロップ量とドラグを距離ごとに記録しておく。
そんな作業をしていると陽が落ちてきたので今日はこれでおわりにする。
「今日はご飯食べた後にお風呂にしようか。」
目を輝かせながらアイリスが
「お湯に入れるんですか!ありがとうございます。」
「食べる前に設置してこないとね。」
川に移動し、平らで広いところを探す。手頃なところを見つけたので自衛隊の野外入浴セット2型を召喚する。
これはボイラーやポンプ、発電機などの一式と浴槽、天幕が軽易に入浴をするための装備品としてし需品科が運用する装備で最大30人が入浴できる。
召喚時の知識をもとに天幕などは設営された状態なのでボイラーや発電機を動かす。
45分でお湯が沸かせるのでその間に食事を済ませる。
「アイリス先にお風呂に入ったら?」
「ご主人様より先に入るなんてそんなこと出来ません。私は従者ですから。」
アイリスが折れないので仕方なく先に入ることにする。
入浴時は無防備になるのでVision 60を入口に置いておく。
脱衣所で服を脱ぎ籠に仕舞い洗い場へ進む。
頭を洗い終わり、身体を洗おうとしたその時天幕の入り口が開いた。
アイリスがバスタオルを体に巻いて入ってきたのである。
「お背中を流しにきました。」
耳だけではなく顔も真っ赤になっている。
「ア、アイリス無理しなくていいんだよ。すぐに上がるから。」
「い、いえこれも従、従者の務めですから。無理はしていません!」
有無を言わさずに背中を洗われる。
絶妙な力加減で洗ってくれるので気持ちよくしていたら、いきなり前を洗おうとしたので股間だけでも死守する。
しかし段々下にきたので流石に止めさせる。チラチラと股の方を見ていたのがバレバレだがそれを言うとお互いに恥ずかしい思いをするのでやめておこう。
泡を落としてアイリスの方を背にして浴槽に入る、30人も入れる浴槽なので凄く広い。
お湯を楽しんでいると後ろでアイリスが体を流し終えたらしく近づいてくる足音が聴こえた。
「お隣失礼します。」
そのまま広い浴槽なのに一人分しか空けずに入ってきた。
お湯は入浴剤で濁ってはいるが振り向いてしまえば見えてしまいそうだ。
「き、気持ちいいですねご主人様、、」
「う、うん久しぶりのお風呂だからね。」
長いようで短い時間が過ぎ体が温まってきた。
「お先に失礼します。」
アイリスに上がってもらい時間差で自分も後にした。
着替え終わって外に出るとアイリスが待っていたので野外入浴セット2型を解除して片付け、テントに戻る。
寝袋に入る。もうアイリスとの寝袋の隙間はほぼ無いのだが、、、
「おやすみアイリス。」
「おやすみなさいませご主人様。」
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