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だーめにんげん(メタ)  作者: 普通の人類
1/1

1話「1編目から既に色々と失敗してる気がする」

注意、この話は異世界奇行 ~ダーメニンゲンの詩~の第1編を読んだ前提で見ないと意味不明です。


尚次回のゲストは24歳学生です。


 ここは世界の果てに存在する伝説の、と何時かは呼ばれたいなと店主が秘かに思っている喫茶店。今日も気紛れに客が拉致もとい招待されて来る。

 彼は、コモドは困惑した表情で店内の入り口に立っていた。

 

「いらっしゃいませ」

「……ここは」

「おや、お客さんお初の来店ですね。ポイントカード作りますか?」

 

 10ポイントで1(ジンバブエ・)ドル割引。100ポイント貯まればワイキキのハーワーで僕と握手!

 

「そんなことはどうでもいい、確か俺は」

「酒を片手に寝落ちされてましたね。迎え酒にスピリタスでもどうですか?」


 生憎恨みを買うような心当たりは覚えきれない程度にはある。コイツも刺客の類いに違いないとコモドは思っ……てるんでしょうねぇ。

 

「目的は何だ」

「そんな警戒してないでもっと肩の力を抜いて下さいな。ここは別次元もといメタ空間……まぁ分かりやすく言えば夢の中という認識で大丈夫です」

「夢魔の類いってことかい、面白い冗談だ。殺すのは後にしてやる」

「……何か本編と性格変わってません?もっとこうフランクなアラサーお兄さんだったような」

 

 記念すべき第1話目から間違えてそっくりさんの別人を招待してしまったのかもしれない……まっ、真偽はどっちでもいいか。

 

「なっ!?」

 

 パチンと指を鳴らすと一瞬でコモドの身に付けていたベルトやターバンはハンガーに、本人は椅子に移動した。

 

「これで分かって貰えましたかね?」

「……手も足も出ねぇってことはな。こうなっちゃ仕方無ぇわ、何の店かは知らんけど酒を頼む」

「理解が早くて助かります。どうぞ呑みながら話を聞いて下さいな」

 

 [零次元連結像物倉庫]、通称冷蔵庫から飲み物を取り出すとコモド様が珍しそうにこちらを見ているのが分かりました。

 

「変わった魔導機だな」

「何でも何時まででも保存出来る優れ物でございます」

「どんな構造してるんだ?出来れば発明の参考にしたいのだが。何ならバラして持ち帰りてぇぐらいなんだが」

「企業秘密(自分もわがんにゃい)ということでご容赦下さいな」

「そうか(ちっ、使えねぇ野郎だ)」

 

 き こ え て る ぞ。まぁどうせここであった出来事もこの店を出たら忘れてしまいますがね(記憶のボトルキープ感)。

「さて、目的でしたね。ズバリ」

 

 ババーンと効果音付でプラカードを掲げる。

「第一回![異世界奇行 ~ダーメニンゲンの詩~]を振り返ろうのコーナー!このコーナーでは毎回ゲストを交えて1編1編の解説やツッコミを入れて読み解いていく内容となっております。この空間では爆弾発言、メタ発言、キャラ崩壊何でも有り!でもネタバレだけは勘弁な!……お客さん?」

 

 気付けば彼は手元の酒が入ったグラスを眺めてた。

「これは本当に酒か?酒気が殆どねぇな。それに果実とは違う甘さが」



 いや、人の話聞けよ。

「そちらは別の世界では甘酒と呼ばれるお酒でして、えー」

 

 甘酒って何でしたっけ?作者も知らないんだよなぁ(日本人の屑)。脳内検索オン!へいア○クサ、甘酒について調べて。……ふむふむなるほど、原料によってアルコール度数が違うと。今飲んでるのは米麹が原理だからアルコール度数は1%未満、つまりノンアルコールなのかー。

 

「日本という国で(主に子供に)人気のお酒です」

 嘘は言っていない、コドモとコモドって響きが似てるから大丈夫ですよね。

 

「旨いには旨いがこの程度で酔えるとはすげぇなぁ」

 ほぼノンアルコールだから無理じゃないかなぁ。

 

「酒にはちったぁ自信があってだな。良ければ作り方を」

「早速本題に入りましょう!」

 そう言ってTVを点けた。キコエナーイ

 

 皆さんお手元のハズキルーp……じゃなくて[異世界奇行 ~ダーメニンゲンの詩~]の第1編をご覧ください。後酒好きの機械好きコモド様が色々と質問してきそうだったんで口にチャック付けときました。地球文化スゲェは他所でやってくださいな。

 

 TVには荒野の真ん中にぽつんと石碑と人が映っている。

 国境。人が決めた勝手な境目のその向こうに、一つの石碑が建っている。(原文ママ)

 

「初手人類ディスりとは原作者の性格の歪みが感じられますね。石碑の前で祈ってるのがお客さん、ターバン銀髪ピアス赤眼隻眼マントって属性盛り過ぎじゃないですかね……」

 

 木札は通行手形のような物だろう、某義賊のゲームで見たことがある。

 画面が切り替わり石碑のあった場所には村が現れた。

 

「唐突に過去話に飛びましたね。早速緊急事態みたいですが家の中で松明って時点で既に怖いですね。因みに懐かしの故郷と両親に何か思うところはありますか?」

 

 おっと、口にチャックしていたのを忘れてました。……文句の1つも覚悟していたのですが反応がないですね。

 

 コモドは口が開くようになったのも忘れて食い入るように画面のある一点を見つめていた。

「ルクター……」

 

 それは全長2メートル程の竜、英語で言えばドラゴン。ピアスに付いた爪はつまり……ルクター死亡フラグビンビンやんけ()。

 

「竜なんてまさにファンタジーらしさが出てますよね。明らかに人語を理解してますし頭も良さそうだ」

 

 ライフル銃はどうなんだって?原作者曰く魔法ビーム的な何かが出るらしいからセーフ。

 

「俺の中でルクターは親友、いや、家族と言っても過言ではねぇんだよ」

 本物の家族は数行後に死んでますけどね。

 

「即座に逃げる判断が出来る辺り本当に賢い竜ですね」

「竜は総じて知性やプライドが高い生き物だ。多分あんたは相手にすらして貰えねぇだろうな」

「その右目みたくなるなら是非とも無視して欲しいです。邪竜とは名前からして恐ろしそうな生物ですね」

 

 暗い夜道とはいえ松明を咥えて行ったのは逆に目立って不味かったかもしれない、がそこまで竜に求めるのは酷だろうか。

 画面は進んで朝、ルクターは邪竜と相討ちになったようだ。ショタコモド様がルクターの死体にしがみついて泣いている。

 

「……あの時、俺に力があれば」

「タラレバなんて誰もが思ってることですよ。やり直したいですか?」

「当たり前だろ!」



「可能ですよ」

「え?本当か!?」


 嘘です。と言ったら本気で殺しに来そうですね、不可能ですけど。

 

「今までの、そしてこれからの出会いや努力を全て無にする覚悟があるございでしたら過去に送って差し上げますよ。具体的には強くてニューゲーム的な」

「……」

 

 迷われているようですね。提案してみたものの行きたいと言われましたら色々と帳尻合わせが面倒ですし、間違いなく彼の周りが煩い、特にあのモンスターペアレント……丁度出てきましたね。

 

「若いな、母さん」

 

 ラァワ様とか呼ばれて持て囃されてるクエストサークル(略してクエサー)の姫、彼女こそがコモドの義理の母親をである。因みにクエストとか調査団とか用語は空気なので忘れて下さい。

 

「今ここで、貴方が生きていることは奇跡よ。偶然なんてものじゃない、貴方を守ろうとして死んで逝った人たちが繋げてくれた確かな奇跡よ。彼らの想いを無駄にしたくないと思うなら、生きなさい(イケボ)……これでもまだ過去に戻りたいと思いますか?」



「母、さん……俺……」

「……申し訳ございません。用事を思い出したので5分程席を空けます」

 

 項垂れるコモドにそう言うと私は厨房の中に入って行った。

 野郎の涙なんて見とうないわ!




「お待たせしました。治癒符とか用途が超分かりやすいやつ出てきましたね」

「仕事柄怪我が絶えねぇんでなぁ。治癒符には何度も世話になったもんだ」

 

 符には漢字にもヘブライ文字にも似た独特の紋様が描かれているらしい……この解説いる?

 

「そして唐突に現れるオークに草、っと失礼。この世界のオークは竿役では無いんですよね」

「竿役?大方濃厚な死の気配を嗅ぎ付けたんだろうよ、新鮮な死体と死にかけの人間は奴等の好物だからな」

「確か設定ではゾンビと鬼を掛け合わせた様な存在ですね。この物語に出てくるネームドキャラ(名前有り)は強い人ばかりなので、正直数の多い雑魚(サンドバッグ)って扱いになってしまうのが残念です」

「お前さん、オークを嘗めてると痛ぇ目みるぞ。いっぺん戦ってみな」

「アッハイ」

 

 現地リポートで殴られに行ったことがありますが、ダメージ0でした……悲しいなぁ。

 

「ラァワ様ってば、ハロウィン衣装で空とか飛び出しましたよ」

「馬鹿か、あれは魔女としての立派な正装(バトルコスチューム)だよ」

「貴方のその奇抜なファッションセンスも彼女が原因ですと」

「……稀に言われるがそんなに変か?」

 

「こ、個性は大切だと思いますよ。お客さんはその時の彼女に憧れたようですね」

「そうだな、あの光景は今でもしっかり覚えてるよ」

 

 実際はオーク(雑魚)1体相手にイキリプレイを見せただけですけどね。彼女の腕なら飛んだり縛ったりしなくてもヘクセンアロー(指先から光線)だけで弱点の角を射抜くのなんて朝飯前でしょうし。

 尚、本物の魔女は凄いってモブがステマしてますが魔女についてはまた次の時にでも語りましょう。

 

 TVは最初の荒野に戻ってコモドが(トイレ)に入った扉に[完]の文字(茶色)が現れるというくっそ汚い終わり方を迎えていた。

 

「有料会員になると続きを見られますがどうされますか?」

「誰が喜ぶんだ、んなもん」

「はは、そうですよね」

 

 実は極一部に需要があるんですよね。客の要望で必然的に見ることになった私は生前にどんな重い罪を犯せばあんなもの見せられないといけないんですかね、吐きそう。

 

「これでお客さん(主人公)の導入パートはおしまいですね。次は相方のシーンに映ります」




 そこはよくある学校の授業風景だった。教師の話を無視してうつ伏せ気味になっている一人の男子学生にズームアップする。

 

「!おいおい、ケンちゃんじゃねぇか!」

「どうやら時期は7月みたいですね。というか授業中に携帯を弄るな(正論)」

 

 早速スマホから(捻りの無い)フラグメールを受信している彼の名前は勢頭 剣介、ダメーニンゲンの世界では何故か老若男女全ての人、そして地の文にすらケンちゃんと呼ばれて彼の本名を覚えていられる読者は殆ど居ない。

 いや、こんな作品を読もうなんていう読者自体がいないか(吐血)。


「何だあの町は!見たこともねぇ魔導機ばかりじゃぁねえか!」

 目をキラキラさせて興奮してるオッサンの鼻息が荒くてキモいよぉ!

 

「あ、飲み込まれましたね」

「……あの裂け目はまさか〇〇〇〇なのか?」

「ネタバレ禁止により問題箇所の発言が規制されました。スマートフォン(異世界人身分証明)を持ち込まないタイプの転移みたいですね」

 

 勢頭 剣介が消えると裂け目は消滅し、勢頭 剣介の身に起きていた異常なんて何も無かったかのように紫色の空は青空に戻っていた。この瞬間、勢頭 剣介という存在はその世界から居なくなったのだ。さようなら勢頭 剣介。皆さん、彼の名前は勢頭 剣介です。忘れないであげてください本編ではの1編以降一切語られることのない名前、勢頭 剣介を。勢頭 剣介です。

 

「あの穴はケンちゃんだったのか」

「ええ、勢頭 剣介は空から落ちてきたみたいですね。彼は運が良い、アジトがクッション代わりになってくれたようで。危うく異世界転移最速死亡RTA記録更新するところでしたな。以前として危機は去っていないようですが」

 

『「てめぇか!! アジトに穴開けた正々堂々な大馬鹿者は!!」』

 空き地で野球して隣の家の窓ガラス割ると怒って出てくる系のオッサンですやん。

 

「ちっ、悪人共が」

「勢頭君も普通に器物破損及び住居侵入してますけど」

 

 日本なら完全にアウトですね。

 

「法を犯した時点で奴等に法を語る権利は無い」

「答えになってませんよ」

「あんたに理解して貰うつもりはないからいいさ」

「そうですか。あ、また新しいのが出て……湧くって言う表現の方が正しいのでしょうかね」

 

 何せ蝿頭で西洋貴族コスだ。小物のようで大物っぽい、いや、大物ようで小物っぽい?

 

「あいつ……かなり出来るな」

 

 どうやらコモド様の琴線には引っ掛かったようなので多分強い、1面か2面のボスって所でしょうか。

 

「お客さんも最後にちょろっと出てきましたね」

「大きな音がしたと思ったら侵入するのに丁度良い穴が出来てたからなぁ。お手柄だぜケンちゃん」



 拘束された勢頭君がただ倒れているだけの映像が15分程続き、コモドが4杯目の甘酒をお代わりした頃。

 

『「目ェ覚ましたか、堂々あんちゃんよォ」』

 

「語彙力ひっく。加えて危険だと言いつつ自転車を彼の近くに置いておく辺り頭が悪、弱い方なのかもしれませんね」

「否定出来ねぇな。秘密のアジトの割には密造物の流通経路が拙劣で簡単に場所が分かったぜ。今回は俺がいたが、あいつらが人身売買なんてリスキーな真似したら十中八九お縄についてただろうよ」

「奴隷価値があって良かったですね、勢頭さん」

 

 時間にして1時間程度、行数にして37行目(改行覗く)で早速コモドが助けに現れている。

 

「ケンちゃん……あの時そんなこと思ってたのか、俺のセンスってそんなに……」

「時代が追い付いてないだけ、ですよ」

 

 ここにいるケンを含め、アジト側の勢力である三人と比べても異質なモノ。とか原作者にすら書かれてるけど世界から生物が2、3回位再生と破滅を繰り返す頃には流行ってますよきっと(絶望的)。

 

「あのターバンを自在に操る術面白いですね」

「ヴェレスネイカーかぁ、人の首くらいなら簡単に折れるぞ」

「試したことが?」

「……さてなぁ」

 

 死神とか呼ばれてるし間違いなく殺ってますねこの人。

 

「密造ゴーレム工場ですか。随分と儲かるみたいですね」

「お陰で潰しても潰してもキリがねぇんだよ。忌々しい技術だ全く」

 

 その頃、今更異世界転移した事に気付く剣介。彼は今まで何を見ていたのだろう?

 

「勢頭様一人で建て直せるアジトって一体……」

 従業員3名の工場とかいうスーパーブラック企業()。

 

「あんなところに隠れてやがったのか」

「ゴーレムに追いかけられてますね。あんな悪路を普通の自転車でよくもまぁ」

「中々良いバランス感覚してるじゃねぇか」

「止まるんじゃねぇぞ、ですね」

 

 舞台は平成仮面騎手の変身のような方法で召還されたゴーレム同士の対決へ。

 

「1編も終盤って感じですねって弱。何とも面白味に欠けると言うか呆気ないですね」

「生死が掛かってるんだぞ。戦いに何を求めるんだ」

「私が、と言うよりは読者が」

「?」

「失礼、お客様には関係の無いことでした。ところで彼、オドーンって名前でしたっけ?殺しちゃっても良かったのですか」

 

 惜しい人を失くしました……この世界がコメディかギャグ空間だったら今頃人気者だったでしょうに。

 

「生死を問わないって条件だったからな。それに、悪い奴は死んで当然だろう?」

「今日一番の笑顔ですね。勢頭さん恐怖のあまり気絶しますが……気絶オチとか漫画かなろうでしか見たことないですよ」

「色々な事がありすぎて疲れちまったんだな」

「ソウデスネ」

 

 片鱗はちょこちょこ見えていましたが、やはり格好だけが変わってる主人公では無さそうですね。

 

「最後に戦利品の大将首と相方を持ち帰って第1編は終了です!お疲れ様でした。乾燥した感想(激ウマギャグ)ですが駆け足の導入でしたね。作者の早く次の話が書きたい感が伝わってくる1編でした」

「俺としてもルクターや両親との思い出やケンちゃんのいた国についてはもっと見てみたかったなぁ」

「今後の展開に期待ですね。ご参加ありがとうございました」



「中々楽しかった、気に入ったぜ。コモドだ、次からはそう呼んでくれ」

「では、コモド様と。またのご来店をお待ちしております」

 

 最初の警戒も何処へやら、ゆったりとした足取りでコモドは店を出ていった。彼とは長い付き合いになりそうだ(主人公だし)。

 

「面白いことになりそうだぜ。なぁ、オドーン」

 

 右耳に今付けたタヌキのキーホルダーにそう語りかけながら私は

 

 ガチャ


「人のネタをパクるな!」

 

 完!次回に続く!終わり!閉廷!

 

嘘です

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