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3/3

クロ

… ねぇ、これからどうするつもり?


彼女が聞く。

名のない彼女が隣で少し寂しそうに。


きっとまだ悲しみの感情を捨てきれてないんだろうな。

まぁ、直ぐにはできることじゃないし。仕方ないよね。


… それは私達(クロユリ)に対して?それとも世界?


返事はなく、俯く彼女。

きっと両方なのだろう。


… 勿論生きるし他の生き物も生かす。

… そんなこと言ってもまた命を奪ってしまったら?

… また新しい命が生まれてくるのを待つ。

… 私達は、死ぬことはできないの…?

… できない。どんな手を使っても。

… 周りの命は奪うのに?

… 私達は死なない。死ねない。

… 貴方は、ずっと、悲しみを忘れて今まで生きてきたの?

… うん。

… それは突然?

… うん。

… 怖かった?

… そうだね。怖かった。それは間違ってない。

… ?…どういうこと?

… 確かにあの時は本当に怖かった。木も花も動物も人間もみんな死んでた。まだ小さい頃の私はそれがなんなのかわからなかった。だから泣けるだけ泣いた。泣いて、罪悪感と悲しさが消えるまで。

… 私も同じ。辛かった。心が痛かった。でも私は一人でも生きてる人に会えて嬉しかった。


彼女は顔を上げニコッと優しく笑う。


よかったね。生きてる者に会えて。


私は優しくその子を抱きしめた。

私も同じこの辛さを一緒に分かち合える子が側にいて欲しかった。

今はただただ側にいてくれる子が現れてくれて嬉しかった。


… そうだ。貴方の名前、どうするの?

… 私の名前か、

… ねぇ、こんなのどう?クロユリのクロ!

… クロ?

… そう!私はユリだから、貴方はクロ!合わせてクロユリ!

… なんかのユニット名みたいだね。


そう言えば彼女はあははっと白い歯を見せて笑った。


二人でクロユリか…なんか私凄いな。


毎日が楽しみで楽しみで仕方ない。

どんな時でも貴方とならなんでも乗り越えられそうで。

他の生き物なんか眼中に映らないんじゃないかってほど、クロのことを大切に思ってしまう私がいる。




なんかかなり休んでました。

すいません笑(笑い事やないで)


なのない少女に名前が付きましたね!

語彙力も忘れるくらいの存在だそうで、ね、

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