表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/23

王宮をしゅっパーツ! 

現在、センは建物の影で服を絶賛着替え中である。

異世界召喚後、俺は召喚された王宮を後にした。


__________________




あの、散々なステータスを見た王宮の連中は態度が一変した。

「申し訳ないが君は勇者としては弱すぎる。君を勇者にすることはできない」

とのことだった。


ステータスを見ても村人の方がまだ強いとのことだった。



なら、「元の世界に戻してください」といったが。

元の世界に戻る方法はないとのこと。



とりあえず王宮からは出て、後は自分で何とかしろとのことだった。

特に珍しいスキルもないため、なかったことにしようという腹だろう。 



ただ、他に召喚された勇者の前だったためか、

ここ数か月は生きていけるほどのお金と

冒険者ギルドというところを紹介してくれるとのこと。



「成り行きで召喚しといてそれはないだろう。」

といったら首根っこを掴まれて王宮から放り出された。


__________________




くっそーと思いながら。

この世界の服に着替えていた。


とりあず目立つ格好をされては困るとのことで

この世界の服を貰ったのだった。





さて、




追い出されてしまったものは仕方がない。

うん、そうだなと自分で納得するように大きく頷く。



これから、暫くはここで生きていかなければならないようだし

挫けてもしても仕方がない。



あの嫌な王宮から無事でることもできたし

良しとしよう。



そうと決まったら前進あるのみ


GOーー!

GOーー!

である。


そうこう考えるうちに

この世界の服にも着替終えた。



特に向かう先もなくこれからどうしようか?と思ったが

すぐに王宮で紹介してもらった『冒険者ギルド』なるものを思い出す。



色々と情報も欲しいため、

早速、『冒険者ギルド』というところへ向かうことにした。



良し。




そして、

着替え終えた建物影から、

明るい光がさす街道へ目を向ける



ここがどこかもよくわからんが、


『これがの歴史的一歩だな。』

そう思いながらとゆっくり足を街道へと出した。



ワクワクしながら、

センは明るい方へとしっかりと踏み込んでいった。







道中気づいたが澄み渡る空には太陽が昇り、雲がのどかに流れる。

さわさわとした風が吹き、素晴らしい午後だ。

とても偽物とは思えない出来栄えだ。


道行く人々は、どう見ても人間だし、建物も若干古いが西洋の作りをした家が多い。

時折、バザーのような簡易な建物が軒並み連なり、

何やら、けたたましく叫んでいるのが聞こえる。




ここが異世界かどうかは別として

元居た場所とは違うところであるのは間違いなさそうだ。




。。。ピタッ




不意にセンは立ち止まる




クルリと辺りを見渡して

気づいたことがある。



『冒険者ギルドに行きたいが、そこがどこにあるのかまったくわからない。』







「まっ、とりあえず、進めば何とかなるだろう」

足を進める。






「んーーー、こっちかな?」


絶対そっちにはないだろうと思われる、

人ひとりが通れるギリギリのやたらと細い道を指さす。

*遠ざかるギルドの声






「ンーーーーー。こっちかな?」

行先も確認せず馬車に乗り込む。

*『ヤッホーー』と、山の上で現実逃避するギルド







んーーーーー。どっちだーーー?

と言いつつも、バザーの店先で椅子にしっかりと座りご飯を食べる。


「店主おかわり!!」


*馬車の中で『いい街だった』とつぶやくギルド






「わからん」爪楊枝をシーシーいわせ

腹をナデナデとさすりながら


とりあえず、道を尋ねることにした。




ふっと、食堂向かいの店先で暇そうにしている人物を見つけた。

近寄っていき、店主らしい人物に声をかけた。


「こんにちは。すみませんが冒険者ギルドの場所はご存知ありませんか」


店主はこちらを眠そうな目で見るだけで、返事がない。






ん!?





ヤバい!

早くも問題発生である。





ここの言語が皆目見当がつかない!!





仮に異世界として、言葉が通じない場合

それはマズイことになるのではないだろうか。



。。。まっ考えても仕方がないか。


通じなかったら、通じなかったらである。






そして、ふと思った

もしかしたら、日本語が通じないのではないのだろうかと。



とりあえず思いついた『英語』で話してみた。



「HEY MRオジサン 日本ゴ ワカリマスカー!?」


ひと呼吸置いてアクセントを大事にしながら

「ワタシ ボウケンシャギルド  探しテルアルヨ」


と『流暢な片言日本語』で聞く。




そもそも冒険者ギルドが『英語』で『ボウケンシャギルド』であっているのか

どうかはわからないがとりあえず尋ねてみる。



「同じことを二度言わんくとも聞いてるよ。」

そう言って冒険者ギルドまでの場所を教えてもらった。



言葉が通じてホッとしたのか

そこで、気づいた。



おいっ店主さん。

今寝ておりませんでしたか?

無駄に色々考えちゃったじゃないですか。

*「色々考えていたわりにそれかよ。」と再び登場のギルド



眠そうな店主の反応から察するに、

どうやら日本語も英語も同じ言語として理解されているようだった。



たぶん。。。

半分寝てたからな。。。




帰ってきた言葉も日本語のようだったし

とりあえず言葉が通じるとわかったのは大きな成果だ。


うん、良し。

次、次、ギルド行こう!




そう考えながら

眠りのおじさんから、教えてもらった道を進むこと数分。


。。。





目の前にひときわ大きなレンガ作りの建物が見えた。







看板には『冒険者ギルド』と書かれていた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ