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ピンクレディ(200文字小説)~河美子さんへのホワイトデーのお返し~

作者: 日下部良介

 別にチョコをあげたわけじゃないのに主人がお返しをくれたわ。

 ホワイトデーだからって。

 ホワイトチョコだったわ。

 いかにもパチンコの景品なんだけど。

「ありがとう。また私を太らす気ね」

「今更だろう」

「まあ、そうだけど。じゃあ、私は出掛けてくるわ」


 お決まりのひろめ市場。

 日下部さんが待っているのよ。

「美子さん!今日はお洒落にカクテルでも」

 彼が私にオーダーしたのはピンクレディ。

 その意味は“いつも美しく”

「乾杯!」





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― 新着の感想 ―
[一言] 河美子さん御夫婦のやり取りが、仲のいい夫婦感を醸し出していてとても素敵でした。 そんな彼女にチョイスしたカクテルも、これまた素敵でした。 日下部さんがモテるのも納得です。
[一言] あら~、日下部先生ったら。 ひろめ市場でカクテルって、そんなあ~。 悪いわねえ。 やだあ、酔っちゃった~。 いい夢を見せていただきました。 ありがとうございます。
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