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都道府県たちの日常

方言は、たまに使用しますがまちがっている場合がございます。

また、『あの県はこうだ~』『あの県は、雑魚~』などとの悪口は乾燥に書かないで下さい。


日常とは常に『非日常』で、非日常とは常に『非日常』である。




四月一日 東京都 東京中高学校5F 昼休み



「・・・・・・・・う~ん」

部活動の入部届けの紙を見ながら、僕はどの部活動に入るか悩んでいた。


~ 回想 ~


東京中高学校は、中学校と高校が合わさった全国でも珍しい学校である。

偏差値は74と高く、校舎も新しく部活動も盛んなところである。

また、僕と同じように『擬人化』した都道府県、47名が在校する学校として有名である。

学校は、『中学校舎』と『高校舎』と二つに分かれており学校の真ん中に『連絡橋』が4本つながっている。


~ 回想終了 ~


ちなみに中学校舎には中学生が、高校舎には高校生が在校しており生徒数はすべて合わせて1500人以上の生徒数がいる。

そのせいか、部活動が30種類以上(中・高共通)あり現在、僕(東京)は真剣に悩んでいる状況にいた。

高校一年生にもなって、こんなにも部活動で悩むのかと改めて実感した。


                      ※


悩んでもばかりでも仕方ないと感じた僕は、『壱年壱組』をあとにして『壱年弐組』へと向かった。


『壱年弐組』


福井と岐阜・滋賀がそこにいた。最初は話題の入りやすい福井から話しかけることにした。

滋賀は・・・・・・一番あとにしよう。

「なぁ、福井ちょっといいかな?」

「ん?あぁ、なに『人畜』さん?」

「『人畜』さん!?誰に向かって言ってんだコノヤロー!!」

「あぁ悪かった、悪かったそのことについては謝るから・・・」

「さりげなく謝っておいて『人畜』について肯定しちゃってんじゃねーよ!!」


ー 中略 ー


「で?お前は何の部活動に入部したんだよ」

「あぁ、バレーボール部に入部するつもりだけど・・・」

「なんで?」

「なんでってうちの県、男子バレーボール部員数が全国で一番らしくてそれで少し興味もってに入部・・・ってそれは早いけど、取り合えず体験入部はしてみるよ」

案外、素直な奴だと少し驚いた。あの腹黒い京都よりも腹黒奴だって言われているのに・・・


「まぁ、参考にしてみるよ。ありがとな」

「あぁ、待って東京」

「ん?」

「1000円(笑顔)」

「とるんかい!!」


ー 中略 ー


福井と話していて気付いたことなんだが、体験入部で部活動を選ぶ手もあったな。

じゃあ、他の県とは話さなくてもいいな・・・


と、心の底から手間が省けたと思った僕は『壱年弐組』の教室を出ようとした。

のだが、・・・・・・・


「東京さん?」

「はい?何でしょうか?し、滋賀さん?」(威圧感)

「なんで、うちには話しかけてくれないんやろか?」

「い、いや、その・・・」

「うちは、算盤部に入る予定ですー」

「あ、あぁぁそうなんですか・・・・」

「何か文句でも?」

「あ、いや、あはははは・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」


ー 中略 ー


僕(東京)は、もうすぐ昼休みが終わることを確かめ『壱年壱組』の教室へと向かった。

次は、数学だ。たぶん、テストが返ってくるだろう・・・


                      ※


『放課後は、部活動見学にでも行くか・・・』と心中に思いつつ放課後の時間があっという間にきた。

入学して間もない僕は、今日一番の青春を感じた。





「・・・岐阜です。この小説を見ればわかりますがかなりショックです」「なんでうちだけ、入る部活動紹介できへんの?」

「まぁ、俺はハンドボール部に入ろうかと思う・・・」(男子ハンドボール部員数全国5位)


「次回、『都道府県たちの日常 ②』

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