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9話 やることないから鍛えますか!

今日は、いつもより早めに投稿できました。ありがたいことに合計PV数が4500突破してました。いつも読んでくださりありがとうございます。

「改めて、私はあなたと戦ってた赤灼竜です。」「は?」目の前の少女から衝撃的なことが発せられる。

う、嘘だろ?あんなに強かった伝説の存在がこんなにきれいなお姉さんだなんて、とうてい信じられない。


しかし、よく見ると赤黒い2本の角が生えていたり、目が竜特有の目をしており、竜の中でも位の高いとされる金色の目をしていたりと、竜の特徴が多く当てはまる。


ん?待てよ?目の前にいるのが赤灼竜だとしたら、まずくないか?なんで今生きてるんだ?ていうかなんで膝枕されてるんだ?何が何だか分からなくなってきた。


そんな俺を見てお姉さんが「私はあなたともう敵対しないから安心してください。」敵意は見せてないし、俺が気絶している間に攻撃してるだろうから、本当のことなのだろう。肩の力が一気に抜ける。


しばらくして、赤灼竜が口を開く「ふふっ、こうして見つめ合うのもいいですが、少し会話でもどうですか?」「そうだね…今は動けないし」「何でも聞いてください!何でも答えますよ//」ぽっとほおを赤くしながらイヤンイヤンとクネクネしている。…なんか既視感が…


「じゃあ、君に名前ってある?赤灼竜だとなんか違う気がするし…」まぁ、ほぼ初対面な相手には無難な質問だろう。「はい。ありますよ。私の名前はユシェルハルルテノアと申します。」な、長い。竜種って皆こんな長いのだろうか?さすがに長過ぎるので「ノアって呼んでもいいかな?」少しの沈黙の後あれ?もしかして良くなかった?と思っていると

金色の目をさらに輝かせて「まぁ、愛称をつけてくれるなんてうれしいです。私にもあなたの名前を教えてください!」名前を省略したのが愛称と勘違いされた

からそういうことにしておこう。


「俺の名前はレノン・ラスクール。年齢は17歳。見ての通り冒険者をやってるよ」簡単に自己紹介をする「レノンと言う名前なのですね!素敵な名です」恍惚とした表情で、つぶやく。なんかちょっと怖いな


「そういえば、どうして人間みたいな姿になって、俺に手期待しなくなったんだ?」

「1つ目に関しては、私が高位の竜種だからです。」

なるほど、確かに聞いたことがある。高位のモンスターほど人型に姿を変えることができると。

「なるぼど…それなら2つ目は?」「それは…」もったいぶるなんて果たしてどんな理由なのだろうと身構えるも「恥ずかしいです。」「え?」思わず拍子抜けしてしまった。何が恥ずかしいのだろうか?


「あなたに…一目惚れしたのです。」「え、えぇ〜?」まじか、まさかの竜にしかも高位の竜に惚れられるなんて、「だから、その場にいた邪魔な人たちを排除しようとしました。」えぇ〜怖。「それに、竜が一目惚れした相手が弱かったら、子孫を残せないため力があるかどうかも見極めさせてもらいましたが、あなたが想像以上だったために、私も楽しくなりつい、やりすぎてしまいました。」


いや、ほんとにやりすぎでしょ。まじで、殺されるかと思ったわ。ていうか何回か死んだでしょ。まぁ、死んでないけど。それでも、こんな綺麗で可愛いお姉さんに惚れられるなんてうれしいな。顔がほころんでしまう


でも、大切な皆を傷つけたことを諌める「でも、ノアだめだよ、彼女たちは俺の大事な仲間なんだ。」

「そうなのでしたの…」と、シュンとする姿が子犬みたいだなと思う。


ノアを眺めていると「レノンは冒険者なのでしょう?もしよければ私にあなたの冒険話を聞かせてもらえないかしら?」

少し不安そうに見つめてくるノアに快諾する。

「全然いいよ。まずは何から話そうか…そうだなー。」

そうして、俺が動けるようになるまでたくさんのことをノアと話した。


ノアからもいろんなことを聞いた。ダンジョンのボスとして君臨していた理由や、竜には兄弟がいるかなど動けなくて辛かったが、ノアのおかげで退屈はしなかった。

ノアは人間に全然敵意を抱いておらずむしろ友好的である。…まあ、竜にとっての友好的ちょっと血の気が多い気がするが。


早く皆にもノアと会わせたいしノアにも皆に合わせたいと思った。それほど心を許せるまでになった。


ノアは普段はとても、穏やかではあるが竜らしく戦いになると好戦的になるらしく。すぐ気分が高揚してしまうと嘆いていた。


動けるようになった俺は汗と血でベタベタして気持ち悪かった服をノアの目の前で脱ぐ。

「ふぅ〜あぁ、涼しい〜」するとノアが顔を覆って


「キャッ//成人してない意中の殿方が、裸体を晒すなんて、私に結婚しろと言ってるのですね…しかも、なんて魅力的な背中なんでしょう。過去に一体何が…ブツブツ」とたまに虚ろな目をしてブツブツ言ってるのが怖いが

それを除けば可愛く綺麗で献身的な少女だ。


そして、つよさを求め続け、常に鍛えてきた俺にとって動けないのは苦痛の日々だった。しかしそれももうじき終わりそうだ。傷も結構ふさがってきて、体も全然本調子とまでは行かないが動く


「やっとか…長かった」「そうですね、長かったですね。私が変わりになれればよかったのですが」と申し訳なさそうにうつむく「いやいや、俺でよかったよ」


レノンはさも長いことのように言ってるが、実のところ10日しか経ってない。何が言いたいかというと生きているかの瀕死の重傷で、わずか10日でほぼ完治している。つまり化け物というわけである。


俺は膝枕から解放されて、前のように体を動かせるよう、リハビリを開始する。「まずは腕立てとか、腹筋とかスクワットとか簡単なものから始めるか…」なるべく平らなところを見つけ、まだ左腕が治ってないため片手で腕立てを開始する。しばらく腕立て続けてるとノアが戻って来る。「レノン、それは何をしてるのですか?」首を傾げて不思議そうに近づいてくる。「これは腕立てをしてるんだよ。体が鈍らないように筋力を上げるためにしてるよ。」「そうなのですか?では、ここでしばらく見させていただいてもいいですか?」「うん、全然いいよ」と言ったら近くにちょこんと座ってマジマジと見つめられる。筋トレしてるところを見られたらなんか照れるな。



そうして、おおかたそれぞれ800回ほどした俺はいつも欠かさず行う訓練、魔力操作を始める。


「わぁ、赤くキラキラしたものが体のあちこちを移動してますね」その通り、魔力を体の一箇所に集中させ魔力の流れる効率を上げる訓練だ。俺は魔力操作に一番心血を注いできた。おかげで、俺は世界でもトップクラスの身体強化の精度を誇っていると自負している。







「おっ、もう完全に完治した!」10日後、粉砕骨折や筋肉の断裂、筋繊維の分離も全て完治した。ようやくだ。「レノン、おめでとう!」最初の頃は敬語だったノアも今となってはだいぶ砕けた口調で話すようになった。今となってはノアといることも当たり前になってきた。でも、皆心配してるから早く地上に戻らないと。と思って地上への帰り方をノアに聞いてみたら


「わかんない」とのこと

わからないなら仕方ない。それでも治ったのはいいとして、やることがないんだよな〜

それならやることは一つ…かな


「ノア、今日から鍛錬を開始するから手伝ってくれるかな?」「もちろんです。」


今は他にやることないから鍛えます。

読んでくださりありがとうございます。前話に登場した変態ヤンデレはあと、もう少しで本格的に登場します。お楽しみに!

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