表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/29

7話 シズ・ミカガミ

これで、ヒロインたちの過去とヤンデレ化が終了しました。次話から本編の3話の続きです。合計PV数が2000を突破しました。ありがとうございます。

大陸の東方には、和国という国がある。その南のはずれにに住んでる民族がいる。南のはずれにもにもかからず栄えているのはその民族が戦闘民族であり、その高い戦闘力を評価され、和国に支援されているからだ

そこで私は暗部の族長のもとに生まれた。


私は人より戦闘技術が高く、技の習得が誰よりも早かった。周りより優秀で、いつも無口なため、里の子どもたちはほとんど私に近づかなかった。そのため訓練はほとんど1人でこなしていた。そんな時森で急に彼に出会ったのだ。これが私とレノン・ラスクールとの初めての出会いだった。


ある日、いつも通り森で1人で訓練をしていると、茂みからガサゴソと音がした。そこに落ちていた木の実を放り投げると、


「いてぇ」と声がした後に、白髪の男の子が、額を押さえて、飛び出してきた。申し訳なく思い近づくが、あいにく私は人と接してこなさすぎたためコミュ障になっており、おどおどとすることしかできなかった。


その場は片や額を抑えうめき声を上げてうずくまり、もう片方はおどおどして、近づいたり離れたりする。ななかなかにカオスな状況だった。


しばらくして、顔を上げた男の子と目が合う。その瞬間電撃が走り世界が止まった。感じたことのない気持ちが込み上げてきて、ほおが紅潮していくのが分かる。


同期が激しくなり「あわあわ」あわあわと言いながらあわあわしてしまう。喋ろうとしても

「どっどどどどどど、あ、あ、あばばばばば」とバグってしまう。そうしていると、彼の方から口を開く。


「大丈夫?」と心配そうにこちらを見つめ薄着で寒いと勘違いしたのか、羽織っていた上着をかけてくれ、その行動で、さらに動機が激しくなり顔を真っ赤にしながら、気を使った一瞬目視できる範囲に移動する技能[瞬転]を発動し、身を隠す。「あれ!?いなくなった!?」


しかし、「ここら辺に行った気がしたんだけど」と声がして、近くに来ていた。なんと男の子に瞬転が見えていたのだ。そして、見つかってしまう。

「あ、いた!ねぇ、君、今のどうやったの!?」と行って近づいてくる。先ほどの瞬転のことを言ってるのだろう。


「あ、あ、あれはき、きききき、気をつかう」一応しゃべれるくらいには落ち着いた。

「気?ねぇ、もしよかったら俺に教えてよ気の使い方!」と言って少年さながらに目を輝かせ近づいてきて、男の子の匂いが鼻をくすぐった時頭がクラッとなった。  


「!?あ、あ、ふわぁ〜」脳が幸福感に満たされとろけるような感じがして、「うわぁ!?」という声がして我に返ったとき、足元を見ると男の子に覆いかぶさっていた。「っっ〜〜//」顔が真っ赤になり、あわてて離れる。

「ご、ごごご、ごめんなさい」「あ、ぜ、全然大丈夫だよ」お互い気まずくなり、数秒沈黙する。


そして、祖母の話を思い出す。『私たちの民族の女は運命を感じやすいんだよ。一生に一度この人だっていうのが、必ずくるよ。私の旦那も初めてみたときは雷様が落ちて、息が激しくなったねぇ』『おばあちゃん、もし運命の人に出会ったらどうするの?』『そりゃあ、逃がしちゃいけないよ。押し倒してでも、手に入れないといけないよ。わたしはそうしたからねぇ…』と目のハイライトが消えるて、正直怖かった。『そうなんだ…』と生返事することしかできなかった。


もう一度顔を見る。ぽっと頬が赤くなり、先ほどの匂いを思い出す。この人が私の運命の相手ふふっ、ふふふ可愛いな〜もう逃さない。でも、さすがにまずは私のことを知ってもらわないと。大丈夫もう落ち着いた

さっきみたいにもう取り乱さない。まずは名前を聞こう。


「あ、あああ、あの、な、ななな名前をお、教えてく、くだひゃい」取り乱してるやないかーい。


思いっきり取り乱し、最後に噛んでしまった。恥ずかしい。シズの一生の不覚だ。

彼は、ぷっ、と吹き出し優しく笑って、「あははっ、そんな焦らなくても大丈夫だよ」と言って私の方に向き直り「僕はレノン・ラスクール。よろしくね」と言って手を差し出してきた。

レノン、ラスクール…とってもいい名前…無意識に差し出された手を両手で包み込みそのまま口づけする。


「え、あ、あの…?」と言われて気づく。しかし、もう取り乱すことはない。「気を使いたい、でいい?ついてきて」と言って手を引っ張る「ほんとは、外の人には教えたらダメなんだけど、あなただから特別に」と言って手をにぎにぎする。


一言で言うならレノンは凄かった。とても目がいいのか教えたらすぐ吸収して、すぐ覚えていった。教えるのは得意じゃないけど、すぐ覚えてくれてうれしかった。どうしてここにいたかについては…彼は道に迷ったらしい。


しばらく立って、彼は村を離れることになった。持ち前の優しさとルックスで、主に子どもたちから村を離れるのを惜しまれた。女子が少ないのは、言わずもがな、しっかり私が対策したからだ。


「レノン、ありがとう。学園に行っても頑張ってね」

と言う私の手を掴み「何言ってるの?シズも今日から行くんだよ!」と言ってあらかじめ準備していたのか荷物を渡してくる。とても嬉しい。







私は学園に入り、友達ができた。その全員ともレノンのことが好きなようだ。しかし、レノンは渡さない。学園生活は思ったより楽しかった。お互いが同じくらいに強く、何よりレノンがいたからだ。


数年後レノンを除く私達は牽制という意味合いも兼ねてレノンのことが好きで仲が良い3人とレノンの昔からの知り合いのもう1人で、レノンを囲むパーティーを結成した。

パーティーの名はそれぞれが突出した能力を持ってるという意味を込めて《五芒星》と名付けた。







しばらく立ちAランクパーティーに昇格した私達はAランクに昇格して初めてのダンジョン調査に来ていた。



「おーいレノン何やってるんだー?早くこっちに来ーい。」


ソフィアがレノンを呼ぶ。ソフィアはとても優しい


「ほんとだよ、まったく…ここはダンジョンなんだからしっかりしてよね」


ベレスが呆れたようにレノンを呼ぶ。なぜかベレスは私の顔の下の方を見ると目の敵にしてくる。なぜだろう?


「まったくですよ、レノン。ダンジョンでもここはAランクダンジョンです。気を抜いてはいけません!」


ユピネがレノンをやんわり注意する。ユピネは真面目だが、私達皆ををよく服屋につれていく。


「レノン……元気ない?」


私はいつまでたってもボーッとしている、レノンが心配になり、近づく。


心配はなく「なんでもない、ごめん。じゃ、行こうか」と言って、再び歩き出す。その一歩が地獄への一歩だとは気づかずに。






レノンが吹き飛ばされた。どうして?警戒はしていたのに急に奴は現れた。おとぎ話に出てくるSランク殺しの伝説【赤灼竜】


ソフィアが真っ先に駆け出す。それに遅れて私は、瞬転で赤灼竜に迫り、攻撃を繰り出す。

私は技能[闘気分身]を使い、ソフィアの援護に回る。

どんなに培ってきた技能を使っても、赤灼竜に増えていくのは、ほんの僅かな傷ばかり、それこそ鱗の先がほんの少し欠けるくらいだ。


しばらくたち、気の使いすぎで、肺と心臓を痛めた私は膝をついてしまい。気づけば爪とブレスが迫り、避けようとしたら壁にぶつかり、やむを得ず被害の少ない爪を選び、回避するが爪に深くえぐられてしまう。


だ、だめ今やられたらレノンが…

しかし、立ち上がることができない。


そうこうしてるうちに、ベレスとソフィアが投げ飛ばされ、ユピネが体当たりで庇われこちらに飛んでくる。


ボロボロの体で立ち上がったレノンは転移石をこちらに投げ込んできた。

だめだ…レノンは私達をここから自分が犠牲になることで逃がすつもりだ。私がやるべきなのにレノンが…


「いやだ…いやだ、いやだいやだ」抑え込まれてきた感情があふれ出てくる。


レノンにまだ、伝えたいことがあるのに。運命の人に守られるなんて…


転移陣が光り輝き、レノンが笑いかける。「生きて」その笑顔を見た時、抑えてきたものが崩壊する。


「ふふ、ふふふふふ、レノンを手に入れるその時まで強くならないと…運命の人に庇われるなんてそんなの結婚しなきゃ。…待っててね私が必ず助けるから」目がぐるぐるになり、心が黒くなる。


そう言って、傷の治療もしないまま、ボロボロの体を引きずり、歩き出す。



………これで、最後だといいが…ヤンデレが生まれる。

読んでくれてありがとうございます。レノンはボーッとしてることがあり、集中すると、よく迷子になります。

なるべく6時から10時の間に投稿をします。もしよかったらブックマークお願いします。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ