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4話 ソフィア・アルファルド

この話から連続で4話ほどヒロインズの過去とヤンデレ化を書く予定なので早く本編が読みたいって人は8話から本編となっているので、8話から読んでください

お待ちかね、ヤンデレ化するソフィアの過去と2話現在です。

私は元々貴族だった。幼いころはとても病弱で、外もまともに歩けなかった。そのせいで気弱な性格になってしまった。外を眺めてはため息をつく生活を送っていた。


そんな時、私も遠くに外出することになり、今いるところからはるか西の方に行った。途中で、休憩することになり、村によった。村にしては結構大きかった。その村で、“彼”と出会ったのだ。それが私と“彼”もといレノン・ラスクールとの出会いだった。


村に着いたとき、さまざまな装飾が施された大きな馬車が珍しかったのか、たくさんの子どもたちが集まってきた。私は自分で言うのも恥ずかしいが、顔が良かった。さらにたくさんの子どもが寄ってきた。プレゼントも持ってきてくれたら、


当時の私は集まってきた子どもたちを見て優越感に浸った。

しかし、1人だけ集まってこない子がいたその子は白髪で赤い色の目をした。神秘的な子だった。そして、1人でずっーと体を鍛えていた。ただ、ひたすらに。

それが当時の私には面白くなかった。だから、事あるごとに話しかけ続け、邪魔をした。私に気が向くように。しかし彼はとりつかれたように鍛え続ける。


でも、ある日私の体調を案じてか屋外から室内で鍛え始め、たまに水をくれるようになったのだ。やっと構ってくれ、してやったりと思い達成感のまま、抱きついてしまった。


「うわぁっ!?」それが、私が聞いた彼の第一声だった。今までの“レノン”からは想像がつかなくってそれが可笑しくって笑った。大声をあげて。初めてこんなに笑った。その間もレノンは不思議そうな顔をしていた。


そこで、彼を驚かせようと私は森の奥深くへと入ってしまった。そして、ガサゴソと音がし、子供のシルエットが見え、彼だと思って近づいたら


「グゲェ?」「ひっ…」


ゴブリンだった。初めて見たモンスターに驚き腰を抜かしてしまう。逃げようと振り向いたときにはもう2、3匹現れて囲まれていた。ゴブリンが飛びかかってきたあまりの恐怖で声が出なくなり、体が硬直し、目をギュッと閉じることしかできない。


なぜか、ゴブリンの叫び声が聞こえた。恐る恐る目を開けると、レノンが目の前に立っていた。レノンはあっという間にゴブリンを一掃する。


不覚にもあまりのかっこよさに惚れてしまった。


「あ…ありがと…」やっとの思いで絞り出した声はレノンにしっかりと届いたのか、ボソッとぶっきらぼうだが

「うん…」と確かに喋ってくれた。それと同時に今までたまった恐怖が抜け、あんなに病弱だったのが嘘のように駆け出し、レノンの小さな胸にしっかりと飛び込んだ。この前のように驚くこともなくただ静かに撫でてくれた。それだけで、涙があふれた。



村で回復した私は彼の隣で戦うことに憧れ冒険者を目指し、

今の『私』へとなった。





数年後、冒険者となった私は案外すんなりレノンと再会した。彼は少年の頃の面影を残したまま、かっこよくなっていた。仲間もでき、パーティーを結成し、昇格し、とそこからはメキメキと成長していった。彼の知らなかったところを知り、さらに好きになった。


まさか、あんな事が起こるなんて


Aランクパーティーへと昇格した私たちはとある、ダンジョンへと来ていた。


「おーいレノン何やってるんだー?早くこっちに来ーい。」ぼーっとしていたレノンを呼ぶ。まぁ、そんなところも可愛いのだが


と呑気なことを考えていた。ここがあの地獄の場所だと知らずに




気づいたらベレスが押し出されたと同時に、レノンが吹き飛んだ。


「えっ?」何が起きたかわからず一瞬思考がショートする。目の前に腕が迫ったとき、思考が戻る。とっさにガードするが、うまく受けきれずに吹き飛ぶ。

「ぐっ…」壁に当たり激痛が走る。


それでも、懸命に体を起こしレノンを守るため、あの伝説の赤灼竜に向かって駆け出す。



しばらくして、赤灼竜の攻撃を受け続けた私の体力は尽き、叩きつけられる寸前魔力で身体強化してなんとか受け切り、力尽きる。


(だめ…なのに、レノンが、死んじゃう やだ…やだよ)



レノンはボロボロの体を魔力で繋ぎ止め、私とベレスを運ぶ。


途切れそうな意識の中レノンの方を見ると、転移石をこちらに掲げていた。


ドクンッと心臓が脈打った。良くない予感がする「レノン…?何を?」


転移石が砕け光り輝く

だめだ、これは…だめだレノンが…

「レノン?!何をしてるの!早くこっちに来なさい」

「レノン何やってるんだ!」「レノン?!」「レノン…だめ」


そして赤灼竜に駆け出し数秒の膠着後弾き飛ばされたレノンを見た私の頭の中は真っ白になった

「だめだ…レノン、いやだ…」意思に反し身体は動いてくれない。

「どうして…このままじゃレノンが……」頭がグルグルする。


転移陣が光り輝き、レノンが笑いかける。「生きて」その笑顔にこの場にふさわしくないながらもさらに惚れた。私の中で何かが切れる音がした。ブチッ

「守らなきゃ私が…レノンを守る…レノンは私のもの、誰にも渡さない。強くならなくちゃ、邪魔者は…消す?」目がグルグルとしたまま、深い森の中に消える。

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