21話 収束するミニヤンデレ戦争
全話で20話突破しました。ここまで見てくださってる方本当にありがとうございます。
「ちょっと待って皆落ち着いて!」とレノンの声が響いた。その声に5人が一斉にレノンの方に顔を向けつつも、4人はノアを警戒している。
「とりあえず警戒を解いて武器をしまって。ノアは竜人に戻って」とレノンが言うと5人はしぶしぶといった感じで了承した。
「皆…どうして喧嘩してるの?」とレノンが尋ねると返ってくるのはもちろん
「そのクソトカゲがレノンの目を見えなくしたんでしょ?」と勘違いした言葉だった。
「違うよ…この目は」そうして説明しだす。ダンジョンで皆を転移させた後に自分の身に起こったことを
何度も死にかけて、死を自覚した時に急に目が、覚醒してノアと渡り合えたこと。しかし、それでも力及ばず力尽きたこと。など詳細に。
そして目がどうして見えなくなったかも説明する。
ローレンスと模擬戦して、ローレンスの本気の技を受けるときにまた、目が覚醒して界赫視来を使えて使ったこと。勝敗が喫した戦いの後に体から嫌な音がして目から血が流れたこと。その後に目が見えなくなったこと。でも、しばらく休息したら目が見えるようになることも。
すると皆はホッと安心してついさっきまで本気で争ったことも忘れてレノンのもとに駆け出していく。
「皆ごめん俺の言葉が足りなかった…」
「ほんとだよ!レノンは私がいないとダメなんだから。」とベレスがさりげなくレノンの手を握りながらのろけだす。しかし、すぐに悲しそうな顔になって
「でも、そうなったのも私が原因だと言えるし…だから私が責任取るしかないのかな…ブツブツ」その小さな手からは想像できない握力でレノンの手を握りしめ目を真っ黒にしながらブツブツとつぶやく。
「そうだね…私が私がもっと強ければ…守れない?まだ…強くなったと思ったのに…足りないんだ…そうなんだ…」シズがすうっと冷え切ったような表情とともにレノンのもう一つの手を胸にたぐり寄せその存在を確かめるように自責を繰り返す。
「レノン…レノンレノンレノンレノンレノンレノンレノンレノンレノンレノンレノンレノンレノンレノンレノン…」…ユピネには落ち着いてもらいたい。レノニウム不足で暴走気味なユピネがレノンの匂いを嗅ぐと
「レノンレノンれ、の、はっ!?」と一時的なレノニウムの摂取で意識を取り戻したかのような反応をする。
「レノン…目が…私のせい…ごめんさい!ごめんなさい」と己がこの世の巨悪のように責めレノンに何度も何度も謝る。
「レノンがこうなったのは私のせい…?そうだ!そうなんだ…レノン…ごめんじゃすまないよね…」酷く憔悴しきった顔で己を攻めに攻めて責めまくる。その姿があまりにも余裕なく痛々しい。
…無意識なのか4人ともレノンの手を握ったり匂いを嗅いだり体中を撫で回したり抱きついたりしている。これを無意識でやっているのならもはや恐怖である。息をするようにレノンにボディタッチしまくるリズと似たようなものを感じるところまである。
そんな自分を責める皆の様子を見てレノンの心は張り裂けそうになった。大好きな皆に自分のことで責めてほしくなかった。皆は何も悪くない。悪いのはそんな顔をさせる自分なのだ。
「皆…俺は大丈夫!大丈夫だから目は完全に見えないわけじゃないんだよ。視界が赤く染まってぼんやりだけど見えるんだよ。」
4人は悪くないと伝えたかったつもりだろう。しかし、4人はその言葉でさらに自分を強く責めるのだった。
「レノン…ごめんごめんねぇ」とベレスが泣き出したのを皮切りにそれぞれがレノンに何度も謝り、先ほどよりも自分をさらに強く責める。
「だから、皆は悪くないんだよ!悪いとしたら俺なんだよ。皆ごめん俺本当にごめんここまで心配されるなんて思ってなかったんだよ…これ以上大好きな皆にそんな事言ってほしくないし自分を責めてほしくない」とレノンの自己評価の低さが表れ、4人の地雷を踏み抜く。
「好き…えへ、こんな私でも、こんなこと言ってくれるなんて…やっぱり私レノンと結婚する。愛してる、もう離さないから一生…ブツブツ」とレノンはそんなつもりで言ってないがお構い無しにに愛を囁くが聞こえてない。
「レノン…やっぱり運命の人…結婚しないと。式は私の里で挙げる。レノン好き好き大好き!」とシズがレノンに好きと言われ思考が結婚と好きとレノンで埋まる。
「レノンレノンレノンレノンレノンレノンレノンレノンレノンレノンレノンレノンレノン愛してます。大好きです。私は、一生あなたを離しません♡」またまた、暴走したユピネがねっとりとした笑顔でレノンに愛を唄う。
「レノン好き!大好きあの頃から昔から出会ったときからずっーと大好き。」ソフィアがレノンに向かって愛を紡ぎ続ける。その目にはレノンしか映っておらず他のことはどうでもいいと受け取れる。
「皆心配してくれてありがとう。もてなしてあげたいけど、今日は、リズと出掛けるって約束してたからごめんね」と今の4人にとっては爆弾をまた無意識に投下してしまう。
「リズ…?」「誰?」「り、ず…」「レノン?」と言う4人の恐ろしさに思わずレノンは
「え?え?俺何か悪いこと言ったかな?」と一人困惑している。
「あ、リズは妹だよ!ほら会ったことあるでしょ?」
危険を回避する。そして、4人は妹と聞いて安心するが
もう一度その名と妹という情報を照合させる。そして思い出す。4人に会ったリズが、どんなやつだったのかを
「あ、皆俺リズ待たせてるからもう行かなきゃ今日また家に会いにきなよ。あ、でも夜来てね。」とだけ言って身体真化を使い走り出す。その後ろに投げかけられていた言葉に気づかずに
「リズってあのド変態ブラコンのこと!?」「ちょレノン待って」「だめー!!!」「レノン!」とリズのヤバさを知っている4人が止める
「まぁまぁ、諦めなよ今日のところはリズに譲ってあげようよ」と元凶ドラゴンさんがまたもやぶっこむ。
「「「「クソトカゲは黙ってて!」」ください!」」と激昂した4人にものすごい剣幕で怒られ
「え…はい…」と赤灼竜の威厳なんてどこに言ったのやら子犬のようにシュンとするのだった。
そして、4人はノアも連れてリズがレノンにやらかさないか監視するために全力で走り出すのだった。
……ギルドに生存報告しなさいよ4人とも。あなたたちまだ行方不明なんですけど。
どこかのギルドでは
「まだソフィーは帰ってこないのか!なぜだ!」とガンギマリ金髪さんが暴走しているのだった。
次話でリズは一体何をやらかすのやら…
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