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これから学んでほしいこと

私は、息子が保育園の頃からずっと決めていたことがある。

それは、どんなことがあっても「先生の悪口は子どもの前では絶対に言わない」ということ。


子どもがいない場所で、どうしても耐えがたい時に話を聞いてもらうことはあったけれど、

それでも“先生を軽んじるような発言”はしないよう心がけてきた。


なぜなら、親が先生をどう扱うかによって、子どもが先生を見る目が変わると私は思っているからだ。

息子が先生に対して不満や疑問を感じたときは、先生に失礼のない形でその気持ちを伝えるよう努めてきた。


不登校を経験し、時間をかけて自分を確立していった息子は、今では高校生。

人に何かを「伝える」ことも上手になり、「理解する」ことも早くなった。

そして、「自分というキャラクターを先生に理解してもらうことが近道」だということも、いつの間にかちゃんとわかっている。


先日の二者面談のあと、家で息子が担任の話をしてくれた。

新任の若い女性の先生で、よくパニックになっているらしい。

そんな先生のことを、息子は家で「愛すべきポンコツ」と呼んでいた。


でも、驚いたのはその後だった。

なんと息子は、先生に自分語りをして関係を築いたあと、その“ポンコツ”という言葉を、先生本人に伝えたというのだ。


普通なら、少しヒヤリとするような話。

けれど先生は、息子のキャラクターを理解してくれていたようで、それを笑い話として受け止めてくれたらしい。

特殊な高校だからこその理解の深さなのか、それとも今どきの先生が柔軟なのか──とにかく大事にはならなかった。


私の見せてきた背中はどうなったのだ、息子よ。


「言葉は相手を傷つけることがある」ということを、これから学んでほしい。


言葉は慎重に選ぶべきだし、冗談でも、相手への敬意を忘れてはいけない。


息子なりに受け止めてほしい。

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