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通信制高校に対する親の抵抗

最近は通信制高校のCMも目にするようになったし、息子の通っていた中学の先輩が、今息子が通っている通信制の高校に進学したという話も聞いたことがあった。

それでも、親として「通信制高校」に感じる抵抗感は、まだまだ根強いものがあるように思う。


正直、息子が中学校で不登校になるまでは、なんとなく「普通の公立高校に通う」と思い込んでいた。

通信制高校なんて選択肢として考えたこともなかったし、そもそも私立高校に進む未来すら想像していなかった。

単純に、私自身が私立高校に縁がなかったから、そういう世界が身近じゃなかっただけのこと。


とはいえ「全日制の私立高校」と「通信制高校」では、私たち親世代が感じる印象は大きく違う。

もしかすると、周りの目を気にしている部分もあるのかもしれない。

むしろ子どもの方が柔軟で、通信制高校に対する抵抗は少ないのかもしれない。

私たち世代や、それより上の世代には、通信制高校に対するいろんなイメージがある。

私自身も、最初から抵抗がなかったわけではない。


うちの息子はプライドが高くて、そもそも偏差値が高くない高校に行く気がなかった。

でも現実は、不登校だったこと、勉強していなかったこともあり、内申はボロボロ、実力もついていなかった。

さらに、電車に乗り続けるのがストレスだと言う。

全日制の私立高校の「土曜授業」や「7時間目」も嫌がっていた。


私が親として心配したのは、普通の高校の先生方が癖の強い性格の息子に対応できるのかどうか。

また、電車通学や毎日の登校、慣れない環境での週5〜6日の授業に本当に耐えられるのか、ということだった。

その一方で、通信制高校に対しての不安は、「息子が興味を持てる友達ができるかどうか」と、「勉強量の少なさ」だった。


でも息子は、通学型の通信制高校の自由度の高さを気に入った。

単位制だから、大学受験に必要ない教科や活動は極力やらなくていい。

勉強は予備校で補うと、自分で決めていた。

(いや、お金かかるやん……)


完全に自宅学習だけの通信制高校だと、「課題提出をダルくてやらない」と、自分の性格をちゃんと分かっていて、それも宣言していた。

自分をよく理解している息子だから、通学型通信制の方が合っているんだろうなと思った。


家からは近くも遠くもない距離、説明会で感じた先生方の手厚さ、通信制だけど通学メインという授業スタイル。

そして何よりの決め手は、息子が自分で納得して選んだ学校だったということ。

私のいろんな感情より、そこが一番大事なポイントだったと思う。


うちだけかもしれないけれど、親があれこれ口を出すと、何かあった時に「親のせい」にされる。

それが一番怖い。

だから、息子が納得するまで待った。

その甲斐あって、今のところちゃんと通学しているし、予備校にも宣言通り通っている。

友達も1人ではあるけれど、息子が興味を持ち、仲を深めている相手ができた。


結局、学校に通うのは子ども自身。

親が「なるべく全日制がいい」と思って、子どもを全日制高校に入れたとしても、本人が望んでいない形なら、いずれ崩れる気がする。

遠回りに見えるかもしれないけれど、本人の希望に沿う形の方が、案外「近道」だったりするのかもしれない。

そんなことを、最近よく感じている。


……でも、やっぱりお金はかかる。

けれども、「行きたくない学校に行って不登校になって、転校する」なんてことになったら、もっとお金がかかる。

そういうものなのかもしれない。

親のアドバイスがうまく活きる場合も、きっとあるんだろうけど――

我が家の選択はいつだって、息子の「俺が決める」だ。


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