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彼成分が足りないので会いに行く

中学二年生の頃、息子は不登校ではあったけれど、殻から出始めた時期だった。

不登校になって以来、初めて連絡を取った友達が二人いる。

どちらも小学校からの付き合いだ。


一人は、息子が「一番の友達であり仲間」と呼ぶ男子。


高校は別々になったけれど、週に何度か会って勉強したり語り合ったりしている。

彼にしばらく会えないと、彼の成分が足りなくなり、寂しくなるらしい。

もちろん、変な意味ではない。

彼女を作りたいという気持ちより、今はストイックに学びたい時期の自称「受験生の高1」。

すでに何かに追われているらしい。


もう一人の友達は、別の中学校に進んだ女の子。

普段はほとんど会わないけれど、大切な友達だ。


先日、一人カラオケを楽しんだ息子が、なぜかその子に電話して「自分が何を歌ったか当ててみて」と言い、当ててもらうという、よくわからないやり取りをしていたらしい。

付き合ってくれた彼女の懐の深さには、こちらとしても感謝したいところだ。


そういえば、小学生のときにも似たようなことがあった。

流行っていた曲の替え歌を息子が作り、彼女に聴かせて「面白かったよ」と言ってもらい、満足そうにしていた。


教育センターで聞いた話によると、「子どもが家を安心できる場所だと感じられるようになると、自然と周囲にも目が向くようになる」とのことだった。

まさにその通りで、殻から出始めた息子は、家庭訪問に来てくれた先生に会うようになったり、小学校の頃からお世話になっている整体の先生にも会いに行くようになった。

整体に関しては、ゲームばかりしていて腰の調子が悪かったことも理由だけれど、それ以上に、誰が見てもわかるくらい外の世界に目を向け始めた時期だったと思う。


我が息子ながら、個性もこだわりも強い。

それでも付き合ってくれる友達がいるのは、本当にありがたいことだ。

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