息子とウーバーイーツの歴史
うちの息子は中学1年の6月から不登校になった。私は平日9時から18時まで仕事なので、日中は家にいない。そんなわけで、息子は猫3匹と一緒に、家でほぼ一人の時間を過ごしていた。
起きる時間も寝る時間も自由。
昼ごはんを毎日用意する気にもなれず、適当に食べられるものを置いていたが、ある日息子が言った。
「家にあるものは食べたい気分じゃない。ウーバーイーツしたい」
正直めんどうだったので、「好きにしたら」と返した。
当時、息子にとってのひぃおばあちゃんが近所に住んでいて、一緒に出かけるとちょこちょこお小遣いをくれていた。
そのおかげで、息子は意外と小銭を持っていた。
放っておいたら、勝手にウーバーイーツを始めていて、マクドナルドも宅配で済ませるようになっていた。
ひきこもり生活の完成である。
とはいえ、完全なひきこもりではなかった。
ただ、当時の口癖は「めんどくさい」。
そのときどきの気分で、食べたいものを家まで届けてもらえるのは、息子にとっての小さな幸せだったのだろう。
私は「お金もったいないから、せめて買いに行くなり、外で食べればいいのに」と思っていたけれど。
そんなウーバー生活は、2年ほど続いた。
中学3年になって通学するようになると、友達に誘われて家系ラーメンや二郎系を食べに行くようになった。
それがきっかけで、ウーバーイーツの利用頻度はぐんと減った。
そんなある日、息子が個人のハンバーガー屋さんでウーバーイーツしたとき、「これ、めちゃくちゃうまい!」と感動して、私に熱く語ってきた。
自転車で15分ほどの場所だったので、私も買いに行ってみた。
すると息子も、自分で買いに行くようになった。
そして店長さんと仲良くなり、足繁く通ううちに、高校生になった今では「ここでバイトできないか」と相談するまでに。
息子の行動力にはちょっと驚いた。
ただ、宅配の仕事もあるため原付の免許が必要で、悩んでいるらしい。
最近はウーバーイーツを使うことはめっきり減ったけれど、たま〜にインドカレーが食べたくなって注文していることもある。




