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不登校によって得たもの

息子は中学校での不登校により、今の環境を手に入れたと言う。

今の息子は、自分で決めて自分で動く。

当たり前のように聞こえるかもしれないが、親がその判断に口を出さず、最低限の干渉にとどめるのは、私にとって難しい時がある。

家庭の事情もそれぞれだし、「放任」とも違う。


今思えば、不登校になる前から、息子の中には「理解されない不満」が積もっていたのだと思う。

叱られても謝らない。

ずっと「意地っぱりだなぁ」と思っていたが、実際は、親の言っていることに納得がいかず、反省できなかったのだろう。

それは、自我を持ち始めた頃から積み重なってきたものかもしれない。


その場しのぎの「しおらしさ」は、息子にはできなかった。

中学1年の時、意地でも家から出ず、不登校を決め込んだ息子。

もちろん、当時は精神的にかなり追い詰められていた。

大袈裟かもしれないが、「人生を棒に振ってもいい」と思うほどだった。


けれど、不登校という行動に出たことで、私にも変化が起きた。

必死に息子という「キャラ」を観察し、周囲の手を借りながら、少しずつ息子を受け止められるようになった。

理解できることも増えていった。


不登校の間、息子はゲームやアニメ、漫画をとことん楽しんでいた。

「遊び尽くし」や「暇つぶし」や「現実逃避」ではなく、あれは何らかのパワーを充電する期間だったのだろう──今なら、そう思える。いや、思いたい。


そして息子は今、

「この環境は自分で手に入れた」と言っている。

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