弁当箱出さない問題
食べ終わった弁当箱を出さない。
空のペットボトルや缶を捨てない。
ゴミをゴミ箱に捨てない。
私の周りでも、こういう話はよく聞く。
その中でも「弁当箱を出さない問題」はけっこう深刻だ。
ただ食器を下げてくれないより、タチが悪い。
密閉された弁当箱は、数日寝かすと異臭を放つ。
もちろん、世の中にはちゃんと弁当箱を出す子もいるだろう。
毎日きちんと出してくれて、「ありがとう」なんて言ってくれる子もいるかもしれない。
自分で洗ってくれる子も、自分で弁当を作る子さえいるかもしれない。
…まぁ、キリがないけれど。
我が家の場合は、こちらから声をかけても、出してくれないことが多い。
過去には息子とこのことで何度も戦ってきた。
中学進学のタイミングで、「弁当箱を出さないなら、弁当は作らない」と宣言したこともある。
そもそも私は、料理が得意なわけじゃない。
私たちの地域では当時まだ中学に給食がなく、有料の宅配弁当を頼むか、家で弁当を作るかの二択だった。
私は息子に「たまには宅配弁当も利用させてほしい」と伝えた。
慣れない中学でイライラする息子。
慣れない弁当作りに時間に追われてイライラする私。
今思えば、完全に悪循環だった。
思い返せば、息子が小学校低学年の頃。
中学生の子どもを持つママ友が「弁当箱を出してくれない」と嘆いていた。
そのときの私は、「出さないなら、作らなきゃいいのに」と軽く言ってしまった。
でも、現実はそんなに簡単じゃなかった。
私が弁当作りに慣れる前に、息子は不登校になってしまった。
その後、中学3年生になって再び通学する頃には、学校に給食が導入されていた。
そして高校進学。週3日だけの通学、しかも2時間目スタート。
これなら私も頑張れそうだと思い、今のところ弁当を作っている。
中学時代の短い弁当期間での失敗──豚肉の油が固まっていた、などの反省も踏まえ、気をつけながら作っている。
「弁当箱を出して」は、今も言っている。
でも、出さなくてもガミガミ言うのはやめた。
私のタイミングで洗いたいときに、息子のカバンから抜き取ればいいだけの話だ。
これに賛否はあるだろう。
でも私は、戦うのをやめた。
戦っても疲れるのは私。
そして、弁当箱を出せない子には、たぶん出せない理由やタイミングがある。
交換条件を出してもうまくいかないことは、経験で知っている。
だから、今は願うだけ。
そのうち、言われなくても弁当箱を出せる息子になってくれたらいいなと。




