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中1の壁と私の反省


小学校から中学校へ。

息子にとって、その「壁」はとても大きなものだった。


私服から制服になった。

もともと小学校中学年くらいから、黒い着心地の良い服しか着なくなっていた息子には、たとえ学ランではなくブレザーだったとしても、制服を着ること自体が苦痛だった。


さらに、小学校で築いた人間関係もリセットされた。

息子の通っていた小学校と、もう一つの小学校が合わさった中学校。

息子の小学校出身者の方が人数が多かったにもかかわらず、自分のクラスには、同じ小学校出身者がほとんどいないことに憤慨した。

仲の良い友達どころか、気軽に話せる相手すらいなかった。


それでも息子は、クラスに馴染もうと努力した。少しずつ人間関係を築いていった。

けれど、「周りは楽しそうだけど、自分は楽しくない」と、言うようになった。


授業中も、息子は発言するタイプだったが、ある時、自分は手を挙げているのに、先生から「男子は手を挙げない」とクラス全体で注意されたらしい。

息子が最も嫌う、「集団で理不尽に叱られる」パターンだった。

小学校の先生は、息子の発言を尊重してくれていた。

でも、中学校の先生は、息子のことを知らない。仕方のないことかもしれないが、クラス単位で注意されるたびに、息子の不満は積み重なっていった。


私は当時、息子の不満を軽く見ていた。

クラブにも入らず、習い事も週一回のピアノだけ。

学校以外では、誰よりも自由に過ごしているのだから、学校で不満があっても、外で発散できるはずだと思っていた。

そして、「今以上の自由を求めることはわがままなこと」と伝えた。


今なら分かる。

息子は、環境の変化にとても敏感な子だった。

けれど当時の私は、息子の不満を重く捉えられず、心の叫びに気づかなかった。


そんな中、夜中までゲームをして、翌朝体調を崩し、学校を休みたがる息子に対して、私は「そんなことは通用しない」と、無理に学校へ行かせた。

厳しいと感じる人もいれば、当然だと考える人もいるだろう。

けれど息子には、その厳しさはただの苦痛だった。


もともと息子は、こだわりが強い子だった。

「もしかしたら、そのうち不登校になるかも」と頭の片隅で思ってはいたけれど、それは思ったより早くやってきた。


直接的なきっかけは別にあったが、中学1年生の1学期の期末テスト2週間前、息子は完全に家から動かなくなった。

その後、私は焦って色々と働きかけたが、かえって息子を追い詰めてしまった。

今なら、私の行動は良くなかったと分かる。

でも当時は、担任の先生と一緒に、「学校に戻さなければ」と必死だった。


その結果、息子はさらに心を閉ざし、中学2年生の3学期の文化祭まで、学校に通うことはなかった。

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