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息子が心療内科に通った経緯

中学3年生のとき、一時期だけ息子は心療内科に通った。


中3になって通学できるようになり、不安はかなり減っていた。それでも、高校生になれば教育センターの支援も終わるし、時折、息子は複雑な心情を吐露することがあった。

私は、いつか心療内科とつながるチャンスがあればと思っていた。


心療内科は教育センターから紹介してもらった。ただ、息子自身は「心療内科に通う必要なんてない」「何も困っていない」と言っていた。


そんなある日、息子がぽつりと話した。

「自分には、他の子に比べて失ったもの、これから失いそうな存在が多すぎる」と。

93歳のひいおばあちゃん、高齢の猫2匹、エンジンが壊れてしまった愛着のあった古い車──。

中2のスキー学習中、中3の春の修学旅行中も、高齢で闘病中だった猫のことが気がかりで、旅行を楽しむどころではなかったらしい。


この話を聞き、不安を抱えている状態なら、心療内科に行ってみないかと提案した。すると、意外にも「それもそうだ」と受け入れてくれた。

自分を知ることにも興味を示してくれた。


中1で不登校が始まった頃から、私はずっと「自分を知る」ことに取り組んでほしいと願っていた。2年越しに、その思いが叶った。


中3の時点で、私は息子に「お母さんは、あなたが賢いタイプの自閉症だと思っている」と伝えていた。

息子自身も「絶対に強迫性障害はある」と言ったりしていて、自分の特性をなんとなく受け止めていた。


心療内科では、「ごく軽度の自閉症スペクトラム障害(知的障害を伴わない)」と「ごく軽度の強迫性障害」と診断された。

特性による愛着の強さも指摘された。たしかに、息子は破れた布団を新調させてはくれない。

赤ちゃんの時から使っているクッション、原型を留めていないが、もちろん手放さない。


私と息子が感じていた特性に、正式な診断名がついたことで、少し肩の力が抜けたようだった。


その後、さらに詳しく特徴を知るため検査も受けた。

「頭の中でたくさん考えるが、アウトプットが苦手」「一定の能力が高い」「同時タスクが苦手」など、今まで感じていたことが次々と証明されるようだった。


不安が強い時のためにと、気持ちを和らげる薬も処方してもらった。

息子は一ヶ月ほど服薬したが、「自分には必要ない」と感じたらしく、薬も、心療内科の通院も終了することになった。


通院期間は短かったけれど、これから先、生きづらさを感じたときに頼れる場所がある──そのことが、親としてとてもありがたいと感じている。

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