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息子とゲーム

息子が中学1年生の時、不登校になりたてで、底に沈んでいた息子を引き上げようと必死に対話を繰り返した。

その中で、息子が「ゲームでプロになることも考えている」と言い出した。


しかし、息子がしているオンラインゲームは、プロを目指すには高性能のゲーミングパソコンが必要だとわかった。

ゲーム自体は親として勧めにくい選択肢だったけれど、それ以外に息子を引き上げる方法が思いつかなかった。


そこで、息子の今までのお年玉貯金からも出してもらい、車の買い替え用に貯めていたお金をかき集めて、目玉が飛び出るような出費をした。

エレクトーンを習いたい子が、そのために何十万もするエレクトーンを家に購入するようなものだと思い込んで、何とか自分を納得させた。


息子は昼夜逆転したり、何日も寝ない日があったり、逆におかしなほど寝る日もあった。

それでもゲーム中心の毎日を送り、ある程度の成果を出した。

しかし、その経験を通じて、ゲームのプロにはならないと決めたようだ。ゲームを通じて自己肯定感も高まったようで、その点は良かった。


もし私がゲームを禁止していたら、息子は隠れてゲームを続け、怒りを爆発させていただろう。

ゲームをやりきった結果、「ゲームは職業ではなく遊びだ」と位置づけることができたのは、良い方向に進んだと思う。


親が何を言っても、言葉だけでは響かなかっただろう。でも、息子が自分で経験し、学び取ったことはとても貴重だった。

もちろん、ゲームのプロを目指し続けても良かった。息子が納得して選ぶのであれば、それが一番大事だと思ったから。


息子はオンラインゲームで、謎の大人たちや外国の人たちと話したり叫んだりしていたので、私としては不安な気持ちもあった。

しかも、今のゲームは昔のものとは違って、飽きることがないと思う。飽きるタイミングを待っているうちに、新しいゲームが出てきてしまうからだ。


その通りで、息子がゲームに飽きる日は来なかった。

息子はゲームを通じて自分と向き合い、オンラインで繋がった年上の人たちとの対話の中で何かを見つけたのだろう。


今、息子はパソコンに感謝している。息子が言うには、「パソコンがあったから、依存性の高いスマホゲームにはハマらなかった」らしい。

今でもゲームを息抜きとして楽しんでいるけれど、予備校の映像授業を受けるためにもパソコンは大事に使われている。

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