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A面とB面

「なぜ私ばかり」と思うことは、誰もが一度は陥るものだと思う。

息子に関しても同じで、「なぜすぐに謝れないのか」「どうして自分勝手なことばかり言えるのか」と、もどかしい気持ちになることがある。

そして、「どうして私ばかりこんな気持ちにさせられるのだろう」と思う。


人の話を聞いて、「幸せな家族でいいな」と思ったこともある。

けれど、どんな幸せに見える家族にも、表に見えるA面があれば、人に話さない、または話せないB面もあるのだと気づいた。

私は、自分の家族のB面を誰かに聞いてもらうことで、ずいぶん救われた。

案外、A面しか語れない人こそ、心の奥で、解消できないB面に苦しんでいるのかもしれない。


私が息子のA面を語るとすれば、不登校の時期を乗り越え、「生きていることに意義を見いだせない」と苦しんでいた日々を経て、今では旧帝大を志し、自ら予備校に通い、自分を奮い立たせるために友人と語り合い、息抜きも忘れない——そんな姿を挙げるだろうか。

きっと、こんな素晴らしい息子を持ったことを自慢したくなるかもしれない。


けれど、B面では、たとえば弁当箱を出してくれないといった日常の小さなことから、心ない言葉を投げかけられて傷つくことも、しばしばある。

だから、人の子育て自慢話を聞いても、落ち込む必要はないのだと思う。


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