心が押しつぶされそうな時の呪文~幸せ~
幸せだよ。
そう言わせてください。
だって私は幸せだから。
空気が吸えて、目が合って、口も鼻も、かける事のない体で生まれてこれたから。
その中の“どれか”がかけても、“いくつか”がかけてても関係ないよ。
きっと私は幸せだと言うだろう。
今、生きていられることに対して。
え?当たり前すぎるって?
そうだよ、当たり前だから幸せなんだ。
バカみたいでしょ?私もそう思ってた。
何当たり前に存在するものにありがたがってるんだろう、当たり前に存在するんだから当たり前じゃないか。
感謝するほどのものでもない・・・・・と。
というか、気にしてきたこともなかった。
そんな私が何故幸せだって?
息が詰まってしまいそうだったから。
誰に出会ったわけでもない。
空を見上げたわけでもない。
空は曇りだったし、周りの人間は相変わらずだったし、何にも変わんない。
でも、死んでしまいそうだった。
苦しかった。
“いつも通り”であるということ、感謝もしない自分のこの体や、存在。
すごく“ちっぽけ”に見えた。
だからああ、自分は幸せなんだって思った。
存在を考える暇も、生きる器もあって、息ができてて。
誰とこうだから違う?
そんなの当然じゃない?
同じ人間なんて存在しない。
どれだけ似てても、それは“自分”じゃない。
だから自分は自分だけしかない。
悲劇的になろうとすればいつでもなれる。
でも、それに押しつぶされそうになるのは間違ってると思った。
だから私は雨の降り始めた曇りの空に向かって、傘もささずに「幸せだ」とつぶやいた。
誰に言うわけでもなく、自分に聞かせるわけでもなく。
「幸せ」だって。
ただそれだけなのに、重くて苦しかった心が軽くなった。
さぁ、今この道で、スピードを出してみよう。
破壊でも少しはすっきりするかもしれないけど、きっとこんな気持ちにはなれない。
だからあなたもつぶやいてみて。
「幸せ」だって。
少し、そんな自分がバカらしくて笑えてくるようになるから。
完璧な人間は存在しない。
だから、押しつぶされそうなときは言ってみて。
「幸せ」だって。
今、生きてること、存在すること、息をしていること。
全部、全部、当たり前だけど言ってみて。




