異世界転生したらニワトリだった俺と、婚約破棄された悪役令嬢ツェツィーリアナが出会った後、旅に出る
「ツェツィーリアナ・エリザベス・ハウシュマッキーレン! 爵位を笠に、聖女ティセリスに対する横暴な悪行の数々聞き及んでいる! なんて非道な女だ。よって、貴様との婚約を破棄し、新たにティセリスを我が婚約者とする!!」
「そんな、なにかの間違いですわ殿下! わたくし全く見覚えがありませんもの」
「黙れ!! 聖女であるティセリスがそう申していたのだから間違いないのだ!!」
これがあの婚約破棄というやつか。
王宮の外まで聞こえる婚約破棄をつまみに、俺は騎士ハンスが持ってきてくれたバイキングのケーキやパイを食べながら見ていた。
「おいおい、ほんとに公爵令嬢との婚約を破棄するなんて、あの王子バカを通り越してクズ――いや、あんま大きい声で言ったら俺の首が飛ぶ。国王陛下がどれだけお怒りになるか考えもしなかったのか? なぁチーズ……って、お前こんな状況でよく食べてられるなぁ。また太ったな? デブニワトリまっしぐらじゃないか」
そう言ってハンスが俺のお腹、毛で覆われた下の贅肉を摘まんできた。
――俺の名はチーズ。ミルヒズレイク王国騎士団で飼われている、"騎士団のマスコット"の異名を持つニワトリだ。
円らな瞳に立派な赤い鶏冠、つやつやの真っ白な毛と手羽はいつもブラッシングしてもらっている自慢だ。
本来ならニワトリが食べたら害である人の食べ物であるケーキをニワトリの俺がなぜ食べられるのか、それは俺の前世が人間だったから、ではないかと自己完結している。
ある日急に思い出した前世。
高校からの帰宅中、動物園から逃げ出したダチョウと遭遇した俺、鳥飼はじめは猛スピードで突っ込んできたダチョウを避けきれず、橋の欄干から川に落ち溺れ死んでしまった。
そして気づけば霞む視界に俺を見下ろす、中世の甲冑を纏った騎士のような男たちがいた。
一瞬コスプレした奴らか、と思ったがはっきりしてきた視界に男たちが日本人じゃない外人で、でも話している言葉は理解できた。
俺の頭に、異世界転生の文字がよぎった。
そんな事を考えている間に俺はヒョイッと抱えられ、男が歩く度に揺れる体の感覚にどこか変な違和感を感じた。すると、店のショーウインドウに映った自分のあられもない姿に驚愕した。
まさかの、異世界に転生したらニワトリだった件について誰か話さないか?
勇者でも魔王でも王子でも、チートを持つ冒険者でも、貴族の子息でもない――頬が痩けてなんか萎んだニワトリだった。
そうして、痩せ細り餓死寸前だったニワトリの俺を騎士団の奴らが拾い、「いつか美味しいチーズのように丸っこく育てよ~」という意味を込めて"チーズ"と名付け、騎士団員みんなで愛情一杯に育ててくれた。
ガリガリだった俺に「元気出せよ」と最初はトウモロコシや穀類の餌を持ってきてくれたがお腹は満たされず、騎士が食べこぼすパンの屑をつまみ食いしていたら、それがバレてヤバいと冷や汗が止まらなかったのを今でも覚えている。
けど、その日から残飯やパン、お菓子をくれるようになり、俺のお腹も心も満たされていった。
異世界の食べ物、意外と美味いとパクパク食べているといつの間にか騎士たちの身長を越え、ブクブク太り、お腹回りがタップンタプンのデブニワトリになってしまった。
座った姿はまさに鏡餅そのものだ。
俺は思わぬ形で異世界転生をしたが、これもまたスローライフだなと毎日を謳歌していた。
「え、俺も呼ばれてんの? バカ王子一人、あいつらだけで抑えられるだろ」
どうやら婚約破棄された悪役令嬢が王子と聖女を見事にざまぁしたらしい。すると激昂した王子が暴れだして手に負えないらしい。こっちに来て手伝えと手招きしてきた騎士に、ハンスが面倒くさそうにガシガシと頭をかく。
「コケ? コケコケッコッコ(俺も行くか? 俺ならあっという間だ)
「止めとけ止めとけ、王子が圧死する。はぁ……しょうがない、行ってくるか。お前はこれ以上丸々、はもうアレだな。腹壊すなよ」
「コケッ(ああ)」
人の食べ物は俺のエネルギーだからお腹を壊すことは滅多にないが、たまに中ることがあるので俺は小さく頷いておいた。
ハンスが王宮の中に入っていったのを確認した俺は、ふぅ、と言葉を発した。
――実は俺、喋れるんだよな。騎士団員たちの前ではコケコケと言っているが、日本語ペラペラだ。本来のニワトリなら絶対にありえない。どうやら俺にもチートはあったようだ。
「にしても、このチーズケーキなかなかにクリーミーで美味いなぁ」
くちばしで小さな一切れのチーズケーキをつまみ上げ、パクッと一口。ゆっくりと咀嚼して味わっていた時だった。
「まぁ! まぁまぁまぁ! 今ニワトリが喋りましたわ!!」
「!? ングッ、ゲホッゴホッゴゲ!」
俺は食べていたチーズケーキの欠片を口から思いっきり飛び散らかして噎せた。
「あらやだっ、大変ですわ! だ、大丈夫でして?!」
駆け寄ってくる悪役令嬢に俺はなんとか頷いた。
危ねぇ、危うくチーズケーキを詰まらせて二度目の死をあじわうところだった。
いやまさか、さっきまで婚約破棄を言われていた悪役令嬢、ツェツィーリアナが目の前にいるとは思わないだろ。
俺の背中を摩ってくれるツェツィーリアナに、もう大丈夫だと手羽を振って見せれば、彼女は物珍しそうに目を瞬かせながらもホッとした様子を見せた。
「申し訳ありませんでしたわ。外の空気を吸いたくて来てみたら丸々としたニワトリがいらして、まさか喋るものですから。つい端なく声を出してしまいましたの」
シュンと肩を小さくしたツェツィーリアナの言葉はごもっともだった。俺だって逆の立場ならもっと騒いでいたと思う。
「い、いや、急に動物が言葉を喋ったら誰だって驚くのが普通だ。えっと……」
「ツェツィーリアナですわ。ハウシュマッキーレン公爵家の次女で、周りからは悪役令嬢と、そう呼ばれていますわね」
「ではツェツィーリアナ嬢。今見たことは黙っていてくれないか? こんな家畜の頼みを公爵令嬢の君が聞いてくれるとは思わないけど、頼む」
俺は頭を下げた。
自分でも丁寧な所作だったと思う。
良い子そうだけど、本当に悪役令嬢なら絶対言いふらすと俺は見た。
「……頭を上げてくださいまし。ご心配なくってよ。わたくし誰にも言いふらしたりしませんわ。まず誰も信じないでしょうし、悪役令嬢がまた気を惹くために変なことを言い出したぞ、と相手にされないだけですもの」
わたくしになんのメリットがおありで? とツェツィーリアナは近くの噴水の縁に腰をかけた。
え、あ、なんかごめんな。絶対言いふらすとか思って。
俺は心の中で謝った。
しばらくの無言。
横目でまじまじと見れば、ツェツィーリアナは公爵令嬢に生まれて当然といったかなりの美少女だった。
手入れされた金髪は定番の縦ロールスタイル、少しつり目なアメジストの瞳は金の睫毛で縁取られて綺麗だし、というか顔小っさいなぁ。
とか思っていると、ツェツィーリアナと目が合った。
「それでニワトリさんは妖精かなにかなのかしら?」
「妖精……まぁ、そんなところだな。俺、騎士団のマスコットだから」
「……騎士団のマスコットでしたの? そう見えなくもない、ですわね。そのだらしない丸々とした見た目でかしら。騎士団は勇ましい獅子をマスコットになさればいいのに」
辛辣ぅぅ! だが俺も自覚はあるので否定はしない。
「お、俺のことよりも。君はご両親のところに戻らなくていいのか? 婚約破棄された娘をきっと心配して――」
「あのお父様たちがわたくしを心配? ありえませんわね。あれは姉しか愛していないもの。……家に帰ったわたくしに待っているのは縁を切られて追い出されるか、修道院に送られるかでしてよ。令嬢は一度でも失態を犯すとあっさり捨てられて終わりですの」
「貴族生まれってのもなかなかハードなんだな。けど別に終わりってわけじゃないんじゃないか? むしろこれから自由に好き勝手に生きていいってことだろ」
処刑とかだと物理的に終わりだけど、まだ生かされてるわけだしな、と俺は付け加えた。
「……自由に?」
「そ。だって追い出されるんなら、もうこっちからおさらばして、それこそ悪役令嬢らしく我が儘になればいいと俺は思う」
俺は足元に置かれたコーンスープに嘴をつけて飲む。
久しぶりにこれだけ言葉を喋ったから喉が渇いた。あ、このコーンスープ冷めたな。でもこの冷たさが美味い!
「ねぇ、ニワトリさん。聞いてくださるかしら?」
「?」
渇いた喉を潤していた口を止め、俺はツェツィーリアナを見た。
なんだろうな。さっきまでアンニュイな顔だったのに、キラキラした目で俺をものすごく見てる。
「あなた、わたくしにこれからは自由に好き勝手に我が儘に生きていいと、そうおっしゃいましたわよね」
「……言いました」
思わず敬語になったのは嫌な感じがしたからだ。俺の第六感がビシバシ伝えてくる。
数分前の俺の言葉にスイッチが入ったのか、ツェツィーリアナが俺に詰め寄ってきた。
「あ、良い匂い……じゃなくって!! えっと、あのちょっと距離近ぇ」
「わたくし! 王妃教育の息抜きに読んでいた冒険譚にハマって以来、常々旅に出てみたいと思っておりましたの!」
「いいじゃないか。うんうん、誰だって一度は憧れるよな、世界を巡る旅は」
「ですわよね! ですからニワトリさん、ぜひわたくしと一緒に旅していただけませんこと?」
「断る」
「どっ、どうしてですの!?」
「俺は騎士団に飼われてる身だし、何よりこの体型だ。はっきり言って足手まといにしかならない。それに今のこの自堕落な食っちゃ寝生活が最高すぎて手放したくないんだ!」
俺は両手羽を脇に当てて、胸を張り言い張った。
それが本音だし、こんな俺を連れ回しても笑い者になるだけだ。
「……そうですのね。分かりましたわ」
あれ、意外とあっさり諦めてくれたな。
拍子抜けはしたが、俺はホッと胸を撫で下ろした。
「ならわたくしにも考えがありましてよ」
が、そうは問屋が卸さなかった。
なんだ、考えがあるって。
彼女の考えとやらを想像するだけで鳥肌が立った。
ツェツィーリアナは立ち上がり、俺の前で深紅色のドレスの裾を翻すと、不適に笑った。
「言っておきますが、わたくしあなたを気に入りましたの。欲しいものは必ず手に入れる、それこそ悪役令嬢ですわ!!」
彼女の笑みはまさに震え上がるくらい、悪役令嬢だった。
俺チビりそうだったからなマジで。
次の日――。
騎士団の宿舎外に作られた鶏小屋で日光浴しながらのんびりしていた俺に、フッと影がさした。
ウトウトしていた目を開けると、なぜか疲弊しきった顔のハンスと――にっこり笑顔のツェツィーリアナが立っていた。
「?」
「……チーズ、お前……っ、達者でな!!」
「え、いきな――コ、コケ? (え、いきなりどうした?)」
眠気でボーッとしてたからうっかり喋りそうになったのを、俺は慌ててニワトリ語になおした。
まだ状況が理解できない。
なんでツェツィーリアナがここに?
「今朝、こちらのご令嬢ツェツィーリアナ様がお前を"旅のお供にしたい"と、なのでぜひ譲ってくれないかと頼み込んできたんだよ。……うん。俺の給料何十年分だ? って目ん玉飛び出るくらいの額を渡されて……騎士全員、満場一致でオッケーしちゃったわけだ」
「コッ……ココココケーッ!? コケ? コケコッコ? (はぁ!? え? 俺金で買われたの?)
「い、いや俺も一度は渋って断ったさ。でもお前を、ダイエットさせるには良い機会だと思ってな! ほら、あれだ。可愛いヤツには旅をさせよって言うだろ!」
最後のガッツポーズは分からんが、目が泳ぎまくってるハンスの言い訳を聞きつつも、俺は開いた口が塞がらなかった。
「……」
ツェツィーリアナがどれだけのお金を出したのか検討つかないが、まぁそれで騎士団が当分維持されるなら、それもいいと思う。俺のエサ代だって経費じゃなくてハンスたちの給料から出してるみたいだし、いなくなれば浮いた分で美味いもの食べて栄養をつけてほしい。
「怒っていらして?」
あの夜の後荷物をまとめたのか、鞄一つ持った手が震えているように見えた。
俺は軽く首を横に振る。
――これで良かったのかもしれない。俺も自堕落な生活が、とかあの場で言ったけど、せっかく異世界転生したんだから色々見て回りたい気持ちもどこかあった。
「コケ、コッコケ(いいや、怒ってないさ)」
俺は藁のふかふかクッションから重たい体を起こし、ハンスに歩み寄った。
寂しそうな顔のハンスにフッと笑みがこぼれる。彼はよく俺の面倒を見てくれたからな。
「今まで本当にお世話になったよ。ありがとう。騎士団の皆にもありがとうと、そして楽しかったと伝えてほしい」
「ああ、伝えておく――って、ん? んなああぁぁあ!?」
人の言葉を喋った俺を見てハンスが固まった後、驚きのあまり腰を抜かして後ろに倒れこんだ。
そのオーバーすぎるリアクションは芸人顔負けじゃないか?
「お、おまっ……え、チーズお前喋れるのか?!」
俺を指差して口をパクパクさせるハンスに、してやったりとニンマリ笑ってやった。
尻餅をついたままのハンスへ手を差し伸べるツェツィーリアナに、「あ、大丈夫です」とハンスが手で制し、立ち上がって土埃を払う。
「なんだよぉ、話せんのならもっと楽しかったのに……。でも、うん。お前との毎日はすっごく楽しかった。あいつらも絶対そうさ。ありがとな」
ハンスがニカッと歯を見せて笑った。
その笑顔に俺は鼻の奥がツンッとして、目頭が段々熱くなるのを感じた。
なんだよ俺、やっぱ寂しいんじゃないか。
「あの時、野垂れ死んでたかもしれない俺を拾ってくれて。お腹いっぱい食べ物くれて……、ニワトリいちの幸せ者だよ。改めて、ありがとう」
「へへっ」
俺はハンスと握手を交わした。
俺たちのやりとりを眺めていたツェツィーリアナが、高そうなハンカチで目を押さえていたのを視界の端にとらえる。
いや、そもそもこの別れの発端は君が俺を騎士団から買ったからだからな? ちょっと泣きたいのは俺だぞ。
その後、ハンスに見送られ俺とツェツィーリアナは宿舎の裏門から外に出た。
「元気でな、チーズ! ツェツィーリアナ様、こいつのこと、どうぞ末永くよろしくお願いします」
「ええ、もちろんですわ! わたくしが責任を持ってお世話いたしますわ」
末永くって……俺は嫁にいくのか?
ジト目でハンスを睨む俺の横で、ツェツィーリアナがドヤ顔で答えた。
「いつでも顔見せに来いよー!」
ガチャガチャと甲冑の音を鳴らして手を振るハンスに、さすがに人の目のつく所で大声は出せないので俺は手羽を上げて全力で振り返してやった。
やがて宿舎が見えなくなり、国境の手前の森へと続く道をしばらく無言で歩く。
「……ニワトリさん、あの――」
「チーズ」
「え?」
「俺の名前だよ」
「チーズ……随分とお可愛らしい名前ですのね。あ、決してバカにしてるわけではありませんのよ!」
どこか落ち着かない様子のツェツィーリアナが慌てて訂正した。
……落ち着かないのは俺もなんだが? これから彼女と二人旅。果たして俺得なのか、拷問なのか。しかも俺は買われた身だから、言わば彼女は主人だ。逆らえない!
「……申し訳ありませんでしたわ。あなたの気持ちも考えず勝手なことをしてしまって」
「騎士団にお金渡して俺を買ったことか?」
足を止めたツェツィーリアナが気まずそうに小さく頷いた。
そこは悪役令嬢らしく「別にわたくし悪いことをしたとは一ミリも思っておりませんわよ」って言えば様になるのにな、と口にせず思うだけにしておくか。
「わたくしの身勝手な我が儘で、家族同然の騎士団の方々と引き離してしまったのですもの」
「あー……でもまぁ、自由に好き勝手に我が儘に生きればいいって言ったのは俺だし。それに関しては俺が悪い」
「そんな、そんなことありませんわ! あなたのその言葉があったから、わたくし決心することができましたのよ? おかげでこうして旅に出ることができて、胸糞悪くて大っ嫌いな実家を破滅に追いやれましたので、感謝でいっぱいなのですわ」
待て待て待て、公爵家を破滅に追いやった?
物騒すぎて、俺はどんな手で破滅させたのか聞く勇気はなかった。
「じゃあ、この話は終わりだ。せっかくの旅の始まり、まずはどこへ行くんだ? ちなみに俺は美味しいものが食べたい」
しんみりムードなんて悪役令嬢には似合わない。
俺はツェツィーリアナの前に背中を向けてしゃがみ込み、乗るよう合図した。
するとパッと花が咲いたように、ツェツィーリアナが笑顔を見せ、俺の背中に飛び乗った。
ちょ……おい、元公爵令嬢ならもっとお淑やかに乗れなかったのか?
「そうですわね、ではまずはこの道なりに森を抜けて隣国へ参りましょう。そこにある、砂糖がけのバウムクーヘンがとっても甘くて美味しいと、令嬢たちの間で話題になっているのを耳にしましたの! ぜひご賞味したいですわ!!」
「バウムクーヘンか、いいな。じゃあ隣国に向けて自由気ままに行くとしますか」
「ええ! これからよろしくお願いいたしますわ、チーズさん」
「ああ、こちらこそよろしく。……でも少ししたら休んでいいか? 俺基本食っちゃ寝だったから、もうすでに足プルプルで息切れしそうだ」
「まぁ!? 箱入りのわたくしよりも体力がないなんて、とんだ甘えニワトリさんだこと。お腹は引きずらずにせめて五分は歩きなさい」
うん辛辣。
こうしてニワトリの俺チーズと、悪役令嬢ツェツィーリアナの長い旅が始まった。
色んな所巡って、同じ景色を違う視線から眺めて、美味しいものを一緒に食べて、たまにモンスターに追いかけられて俺の体力が持たずゼェゼェ言う日も、きっと色んなことがたくさん起こる。
けど、そのすべてがかけがえのない思い出になるんだろうな、と俺は背中の重みを感じながら、これから先の旅に胸が踊った。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
面白かった、と感じた方はぜひ、ブックマークや評価で応援いただけると幸いです。
ページ下部(広告下)にある☆☆☆☆☆をポチっと押していただけると嬉しいです!