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第八十七話SIDE:利根川3

カクヨムなどのWEBサイトで先行掲載中

合計21話投稿!? 超連続投稿フェアを開催します。

最近のPV減少を受けて超連続投稿フェアを開催します。

カクヨム

ノベルピア

小説家になろう

さまにてこの土日鬼の超連続投稿を行います。

ノベルピアでは10話以上先行しております今週までは、+申請を出さないでおくので早く見たいよ! と言う方はそちらをご覧いただいたあとに他サイトでも応援頂けると嬉しいです。

活動報告にh消しURLと全部のリンクをまとめたTwitterのURLを乗せてあります

https://twitter.com/sgNyBemtnJnMXbN/status/1659485013740777480?t=cmndpO_8qzQVhlVyZCtGJw&s=19

本日20時と0時に更新します。

明日は0時、10時、12時、18時に更新しますので応援よろしくお願いします。



 夏休みの課題など脇に置いて、ダンジョンに潜り続ける事四日目。運動部でもない俺は、疲労感をヒシヒシと感じているが今ここで歩みを止める訳には行かない。


 今日は少し寝坊してしまったので、混雑の時間から少しズラすために駅前をブラブラと歩く……


 とは言っても、名古屋のベッドとしては遠く都会で買い物をしたければ静岡に行く豊橋市民にとっては、幾ら再生したシャッター商店街とは言えども見る物は少ない。



「はぁ……」



 俺は重い荷物を背負いながら溜め息を付いた。

 強くなっている事は、『ステータス』が示してくれている。だが加藤光太郎アイツのような《《爆発的な飛躍》》を達成出来た訳ではない。

 そんな感情を抱きながら時間を潰していると……

 探索者が行き交うこの場所にはやや不相応な風体の女性が視界に入った。

 少し大きめのトップスが醸し出すシルエットがかわいく、ゆったりとしているので随分と着痩せして見える。

 有体に言えばギャル……年のころは女子大生と言ったところだろうか? 俺はその女性に見覚えがあった。

 立花銀雪たちばなしらゆき。日本……いや世界でも有数な探索者チーム『スリーフットレーベンズ』に所属している一級の探索者だ。



「(コイツは付いてる! 立花銀雪と言えば有名なダンジョン探索者を何人も発掘した言う逸話がある。戦闘狂バトルジャンキー俺の才能を持ってすれば《《弟子入り》》なんて楽勝だ!)」



 早速俺は声を掛けた。



「あのーすいません。立花さんですよね」



 利根川圭吾は、他者と自己を徹底的に区別し格付けし“上と下”を認識し、上に格付けした者には内心はどうあれ徹底的に媚び諂い。下のものを駒や下僕として扱うが、下に扱われるとストレスを貯め込むが、利益の為には人の下に付いてその権威の傘を借りて相撲を取れるぐらいにはクソ野郎だからだ。



「何? 今日は弟子の用事に付き合うから時間ないんだけど……」


「(弟子? いま弟子と言ったか? 俺よりも才能のある奴がこの町に居る訳無いだろうが!?)」



 利根川圭吾は、フツフツと沸きあがるドス黒い怒りと嫉妬の感情を抑え付けると、張り付けたような笑顔を浮かべる。

 まぁいい、俺の方が才能あふれる事を示せばオレの事を優先してくれるはずだ。と自分に言い聞かせる。



「俺に戦い方を教えてくれませんか?」


「嫌よ……アタシ、今初めての弟子を育ててるのよ? 前までの暇つぶしとは訳が違う……コータローは間違いなく台風の目になる存在よ。君如きが比較される対象じゃないの……コータローのパーティーメンバーになるのなら、合間で見てあげてもいいけど……」



 俺は、彼女の言葉に内心焦りを覚える。コータロー、コータローと言ったか? 俺が知る限り最も凄い実績を持つコータローは加藤光太郎ただ一人だ。

 アイツとこの俺が比較される対象じゃない……だと? この俺があんなデクの坊と比べて劣ると言事か!? 


 ふざけるなっ! 


 ふざけるなっ!! 


 ふざけるなっ!!!


 怒りに震える声で呟いた。



「コータローってもしかして、最近探索者になってレベル2になった加藤、光に花咲く太郎の太郎で光太郎の加藤光太郎ですか?」


「そうそう! もしかして君コータローの知り合い?」



 などとテンションを上げキャーキャー騒ぎながら話す姿が感に触る。



「ええ、同じ学校のクラスメイトです……」


「装備を見る限り、前衛盾役かな? 刀使いのコータローには丁度いいね。見た感じパーティーメンバーいなさそうだけど良かったらコータローに付いて行きなよ。レベルが低くても防御に専念していれば大怪我は負わないし、必要な技術や《スキル》《魔法》や『ステータス』の向上や習得が早まるよ?」


「彼とは誤解がありまして、仲があまりよくないんですよ。またお見かけした時にお声がけしてもいいですが?」


イライラする。一瞬、一秒でも早くこの場から離れたくて仕方がない。でなければ俺の仮面がはがれてしまう。


「……そうなの。残念……まぁ暇な時ならいいわよ」


そういうとスマホが震えたのか手提げかばんの中に手を入れてスマホを取り出し操作する。


「じゃぁね。セイレーンコーヒーに行かないと……」


 そう言うと彼女はこの場を後にした。

 ニコニコと張り付けたような笑みを浮かべ彼女の背中が見えなくなるまで見送る。

 直後、利根川の笑みはスッと消え悪鬼羅刹のような憤怒の表情を浮かべている。


クソ! なんであんなクソ野郎が認められて俺が認められないんだよ!!


 利根川圭吾のイライラは頂点に達していたが、人の目を気にする利根川はモノにあたるという、今までやって来たストレスの発散方法は使えないためより一層イライラとした感情が膨れ上がる。

 さらには夏の暑さが利根川を刺激する。


 本当にここ最近付いていない……横井やダイゴは、やる気が無く……パーティーに誘った美人な女にも袖にされ、俺の才能を見抜けない立花銀雪たちばなしらゆきにも心底失望した。


 俺は今日も大学生や社会人のパーティーに頭を下げてダンジョンに潜った。

 読んでいただき、ありがとうございました!


 少しでも面白い! 


 続きが読みたい! 


 と思っていただけたら、


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