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第八十話ダンジョン攻略八日目2

カクヨムなどのWEBサイトで先行掲載中


「アーマーウルフですね! 加藤君の体質の調査も兼ねてこの子には実験台になってもらいましょう!」


「無理なら言って下さいね。加勢しますから……」


「心配無用です! ――――()ァぁぁぁあああああああああッ!!」



 元手を後ろ足側の顔の横におき、刃筋を上向きにして前足の脛を守るように構え――――恐らくは下段の構えの体制で、地面を蹴り一瞬で数メートルの距離を詰めると、両手で持った薙刀を振った。


 《スキル》【戦車(チャリオッツ)】を発動している為か、現在は『敏捷』と『技巧』が向上していると思われる。さらにもう一つの《スキル》【怪力】を使用すれば、体力を消費する代わりに『力』を強化されるので、三つの『ステータス』を強化できると言う訳だ。



(四足歩行の獣型モンスター相手に(すね)狙いって結構ガチな感じがする……当たれば機動力が削げるし、外れても『横なぎ』から『斬り上げ・逆袈裟斬り』に軌道修正すれば、首を狙えるんだから殺意をマシマシって感じだな……)


ビュン!


 しかし、白銀の刃は空を薙ぐ……アーマーウルフは後方へ飛ぶ事で、中原さんの下段薙ぎ払い薙刀道で言う所のすね打ちを避けると、伏せるような態勢になったアーマーウルフが襲い掛かる。



「――――!」



 危ない! と言いかけるのを気力で黙らせ、事態の行く末を見守る事にした。

 だが何時でも加勢できるように、腰に下げた短剣の柄と鞘には手をかけて、いつでも抜剣(ばっけん)できるように準備しておく……


 腕を返しながら左手が持つ柄の位置を素早く変え、襲い掛かる魔狼に対して斬り上げ攻撃で、跳び掛かり攻撃をけん制すると、間髪入れずにそのまま手首を回転させ、横一文字に薙ぎ払う。



ザシュ! 


『キャウン!』



 アーマーウルフは、硬質化した皮膚のない腹側を刃先で一撫でされると、緑色の血飛沫をまき散らしながら数メートルを飛ばされ、壁に叩き付けられる。

 追い打ちと言わんばかりに、穂先側の肘を曲げ耳程の高さに持ち、反対の手は軽く腰に付けて固定する。

 恐らくは八相の構えだろう……構えながら走り寄ると「エイ! ヤァ!」と掛け声を上げ、脚で踏み込みながら力一杯に薙刀を振り下ろし、アーマーウルフの首を断つ。

 その姿はまさに武家の女……女武者として有名な板額御前(はんがくごぜん)巴御前(ともえごぜん)のようだ。


 仲間の危機を察知してか七頭のアーマーウルフが通路から走って来る。



「体質の性でしょうか? 狼がパックと称される群れで行動すると言う知識はありますけど、ここまで大きな群れは初めてです!」


「加勢はいる?」



 俺は一応確認を取る。



「大丈夫です! 薙刀は戦国の世までは戦場の花形武器だったんですよ? 一対多は得意分野です。それに……障碍を乗り越えられるって証明しないとパーティーメンバーとしてはお荷物ですから……」



 そう言うとブンと薙刀を振い遠心力で血を払い中段に構える。



「はぁあああああああああッ!!」



 疾風の如き一突きが魔狼の群れを割る。

 アーマーウルフは左右に飛び退き一閃を避けると、扇状に広く展開して中原さんを囲い込むように包囲する。

 頭を動かさず睨み殺すような視線だけで左右展開する魔狼をけん制し、腕の前後を組み替えながら左袈裟斬り、右の斬り上げと絶えず薙刀を振い。正面から迫る魔狼を絶えずけん制する。


 《スキル》【戦車チャリオッツ】の効果が、条件を満たした事で変更され、『敏捷』と『技巧』が向上から→全能力が上昇し(・・・・・・・・)さらに『力』と『耐久』が向上すると言う、まさに一騎当千のつわもの、一人無双ゲー状態になる。

 またもう一つの《スキル》【怪力】を発動する事で、体力を消費する代わりに更に『力』を強化する事で、恐らく薙刀の一撃がかすれば恐らくアーマーウルフ程度なら一撃死するだろう。

「コレが長柄武器の戦い方か……そりゃ太刀から長巻……薙刀へと武器が変遷する訳だ……」



 俺は感嘆の溜息を洩らした。



「――――っ一閃!!」



 腕の前後を組み替えると右脚を前に出して踏み込みながら、左翼へ左方向から横一文字に薙刀を振う。

 アーマーウルフは容易いと言わんばかりに、上方に飛び横一文字を避けるが……中原さんの整ったアイドルのような顔が獰猛に歪んだ。

 そのキリっとした目元も相まってその双眸そうぼうと口元は吊り上がり、まるで鬼子母神の様相だ。


 腕を組み替え、刺すように脚を後方へ戻し穂先の重さにより加速した右袈裟斬りが対空中のアーマーウルフの一匹を切裂いた。


『キャイン!』


 緑の血飛沫を上げアーマーウルフは切り裂かれた。

 動揺する群れに対して、続いて手を組み替えながら持ち手の位置を変え、左袈裟斬りで着地したばかりのアーマーウルフの脚を斬り飛ばし、更に動揺した群れを右横一文字斬りで半壊させる。

 止めと言わんばかりに方向を変えながら、真っ向斬りを虎視眈々と攻撃の機会を伺っている右翼側へ、重力加速が加わった一撃を叩き付ける。



 読んでいただき、ありがとうございました!


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