第七十九話ダンジョン攻略八日目1
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「そうだけど……」
「家の蔵に軍刀でしたらありますけど使いますか?」
「そんな貴重なモノ使えないよ」
「軍刀拵えに直した刀ではないので、歴史的価値を加味しても3万円~8万円程度なんですけどね……」
そう言うとスマホでサイトを示してくれる。
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陸軍指揮刀 佐官用 78,000円 購入手続
状態良 壱環吊。全長約92㎝。柄金線細線一部欠損。各所の鍍金ほぼ完全残
陸軍指揮刀 尉官用 28,000円 購入手続
状態良 1環吊。長寸全長約106㎝。柄金線一部切れ有。家紋入。柄と鞘の一部に錆あり
陸軍指揮刀 尉官用 38,000円 購入手続
状態良 1環吊。全長約96㎝。柄金線欠損無。身幅厚く重厚。鞘の一部に錆と変色あり。刀身鍍金ほぼ完全
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――――とばり高い訳ではない。
「繋ぎの武器を買われるならこの辺りは如何でしょう? 工業刀なので鋼ではなくアルミの事もありますが、現代刀に比べても耐久力や切れ味は勝るとも劣らないとか……ですがダンジョンからの拾得物を用いた通称【迷宮刀】には劣るらしいですけど」
能性は悪くない……が、繋ぎの為に8万も払いたくないな……だったらサブ武器としてイレギュラーのショートソードを買い取りたいぐらいだ。
「……ではダンジョンに向かいましょう。この時間ならゲートは空いているハズですし……私装備はJSUSAの貸金庫に預けているんですけど……加藤さんはどうですか?」
「あー大丈夫よ。アタシが預かってるから……」
レベルアップの後遺症で、最高にハイってやつだぜ。状態になってダンジョンに潜らないようにするために預かって貰っていたのだ。
「都合がいいですねでは早速行きましょうか……」
こうして俺と中原さんはダンジョンに向かった。
預けていた短剣を受け取り、財布や荷物をJSUSA(日本特殊地下構造体協会)が運営する豊橋ダンジョンの上部、二階が更衣室鍵付きのメタルロッカーに仕舞って、買ったばかりの古いジャージ上下で3000円に身を包む。
コインロッカーに100円硬貨を入れ、スマホを認識させ施錠し外の椅子に座る。
およそ10分を過ぎた頃中原さんが女子更衣室から出て来た。
「すいません。おまたせしました。」
その容姿はアイドルと見紛うほどで、そのキリっとした目元にはキツそうな性格を想起ものの華があり、一本芯の通った氷のような美しさに思わず目が離せなくなる。
探索者用のスーツは妙に体に密着し、体のラインを顕わにするからこそ隠すことが出来ないボディラインは蠱惑的ですらあり、控えめながらしっかりと主張した、お椀型の双丘が形作られているいいおっぱいが、頭を下げた事によって寄って強調される。
「べ、別に大丈夫だよ。じゃぁダンジョンに行こうか……」
助けた時に一度でも見て居なければ、正直俺の中のリビドーを抑えきれる自信がなかった。
俺は意識を逸らすためにも、ダンジョンに行こうと提案をする。
「本当に防具なしでいいんですか?」
「大丈夫だよ。基本躱すし……躱せなくても、多少出血するだけだしね……」
「気を付けて下さいね。《《体質の事もあるんですから》》……」
――――と顔を寄せ、耳元で囁かれるとASMRで調教された俺の耳にゾクゾク来るモノがある。
「分かってます。中原さんも《《体質の事があるので慎重にいきましょう》》……石橋を叩いて割るぐらい」
「なんですかそれ……一休宗純じゃないんですからそんなトンチはしません!!」
一休宗純って絵本で有名ないっきゅうさんの戒名だった気がする。流石お嬢様学校、学があるんだな……
「早く行きましょう! 右ルートでいいですよね?」
「あ、うん。任せるよ……」
今日はパンツが白色だったから、右に行こうと思っていたので丁度いい。
駅の改札口のような場所に、ライセンスとスマホをかざす。
ピッ! と言う電子音が鳴り、何時・誰が入ったかを記録してくれる。
「じゃぁ行きましょうか……」
「そうだね……」
こうして俺達はダンジョンの中に潜って行った。
初見さん達がいるスライムエリアを抜け、分かれ道を右に進んでいくと四つ足のモンスターが多く出現するエリアに辿り着いた。
「えーっとどうしようか? 先ずは連携の練習でもしてみる?」
ソロ探索者の俺は、集団で動いた経験がないので経験者の中原さんに聞いてみる。
「そうですね……先ずは私の実力を見ていて下さい。私は一度だけですが加藤君の戦い方を見ていますので、行き成り“合せる”のは難しくても邪魔にならない戦い方なら出来ると思いますので……」
「それもそうだね。俺とは違って武道の経験がある人の戦いを見るのは初めてだから目を皿にしないと」
「緊張してしまいます……」
「あ、来たみたいだよ……」
小道の影から飛び出して来たのは、狼型のモンスター名前はなんだっけ? 確か……アーマー
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