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第七十六話SIDE:利根川2

カクヨムなどのWEBサイトで先行掲載中

 あれから毎日日が昇ってから日が沈むまで俺は、横井やダイゴが居なくてもダンジョン潜り、己の研鑽に励んだ結果。大きな成長を遂げる事が出来た。



――――――――――――――――――



利根川圭吾

 Lv.1  

 力:E → Ⅾ

耐久:Ⅾ → C

技巧:E → Ⅾ

敏捷:E → Ⅾ

魔力:I → I 

《魔法》 

《スキル》


【鉄壁】

・地面に両足が付いている時『耐久』と『技巧』が向上する。

また『耐久』値に成長率ボーナスを与える。  


【一転攻勢】

・攻撃を回避、受け流し、防御した場合、全能力上昇。また特定の条件を満たした場合追加の効果を得る。

・攻撃を回避で『敏捷』を向上させる

・攻撃を受け流しで『力』を向上させる

・攻撃を防御で『耐久』を向上させる


――――――――――――――――――



 攻撃を一度受けてから無防備な場所を、ピンポイントで攻撃をしていたお陰か『耐久』の成長が目覚ましい。

 一重にそれは利根川圭吾の堅実な戦闘スタイルを表していた。



「早くレベルを上げないと……レベルの差を覆すためには、高い『ステータス』はもちろんの事強い《魔法》や《スキル》を要求される……俺には時間が無いと言うのに……」



 仲間だと思っていた。横井やダイゴは彼女と遊ぶからとか予備校に行くからなどと巫山戯た事を言ってロクに行こうともしない。

 だからと言って社会人や大学のパーティーに混ざる勇気と忍耐力が利根川には無かった。


 なぜなら利根川は、他者と自己を徹底的に区別し格付けし“上と下”を認識し、上に格付けした者には内心はどうあれ徹底的に媚び諂い。下のものを駒や下僕として扱うが、下に扱われるとストレスを貯め込むクソ野郎だからだ。


 ならどうやって新しい(仲間)を手に入れるのか? 答えは簡単だ。俺の優れた『ステータス』を見せ仲間に引き込む。

 多少の金はくれてやってもいい。今必要なのは『ステータス』の強化だ!! 金は『ステータス』が上がってから利益率の高いモンスターを狩って貯めればいいからな……そうと決まれば声をかける事にしよう先ず手始めにギルドへ向かおう。


 利根川は豊橋駅前にある。JSUSA(ジェイスーサ)(日本特殊地下構造体協会)の一階のロビーに置かれた椅子に腰かけ、周囲の人をジロジロと見まわし、年若くそれでいて探索に慣れていなさそうな少人数の人間を探す事にした……

 目に飛び込んできたのはとびきりの美少女だった。



「やべぇ……」



 その容姿はアイドルと見紛うほどで、そのキリっとした目元にはキツそうな性格を想起ものの華があり、一本芯の通った氷のような美しさに思わず目が離せなくなる。 


 探索者用のスーツは妙に体に密着し、体のラインを顕わにするからこそ隠すことが出来ないボディラインは蠱惑的で、やや控えめながらしっかりと主張した、お椀型の双丘が形作られているカタチの良いおっぱいは、金属製の外部装甲に覆われている。

 背中には身の丈を超えた薙刀を背負っており、腰回りを見るとポーチとマチェットと短い金属製の棒が連なっている。

 装備には多少の傷はあるものの、装備の質を見る限り探索者としての歴は浅そうだ。極上の女も手に入れたいしアイツにしよう。



「こんにちはお姉さん。今ちょっとパーティーメンバーを探しているんですけど……」


「間に合ってます……」



 ナンパなんてよくされてる居るのか? ゴミムシでも見るような射殺すような冷たい視線を向けられる。

 


 ここで諦めてたまる者か!


「あ、いい探索者スーツ着てますね……DAYTONIGHT(デイトナイト)製の5,60万のモデルですよね。羨ましいなぁ僕なんか十数万のモデルですよ…… 

 それにその薙刀! 有限会社KATANA社製C級装備の脛斬りですよね? あのもしよかったら良かったら探索に行きませんか? 魔石は倒した人のモノで、それ以外の収益は基本完全折半! でどうですか?」



 利根川は、声掛けの基本を押さえわざとらしくならないように、相手の持ち物を褒め、ソロで新人であろう女性にとって破格と言える条件を提示した。



「ご遠慮します。私はあの人でないとパーティーを組む気はありませんので……」


 

 ――――と取り付く島もない。


 はぁ……今日もソロか……まぁ仕方ない。肉壁が居ないのは少し不安だが、何かあれば他の探索者にモンスターをなすり付けて逃げればいい。

 そんなゲスい考えをしながらダンジョン向かった。



………

……



「クソ! クソ!」


 ブンブン! とデタラメにショートソードを振い3体のゴブリンをけん制する。

 周囲には3体のゴブリンの死骸が転がっており、辺りは銅臭い匂いが充満している……


 ゴブリンはニタニタと気持ちの悪い笑みを浮かべながら、ジリジリとにじり寄って来る……



「どうしてこうなった?」



 自慢の盾でゴブリンの斧を受け止めながら考える。

 いつもは一体しかでてこないのに、なんで何体も何体も出て来るんだよ! 

 利根川はゲームではないと言う事を理解しているつもりでいるのだが、心の奥底では安全で怪我をするのはする奴が間抜けだからだと考えている。

 自分がその間抜けだと思いたくないがゆえに、無意識でゲームと同じだと思い込んでいるのだ。


 攻撃を防いだ事で『耐久』が向上する。

 お返しに突きを放ちゴブリン腹に、不格好だが穿孔を穿つ。



「『技巧』が上昇してなきゃキツかったな……」



 残り二体のゴブリンを睨みショートソードを構える。

 迫りくるゴブリンを何とか対処し、息も絶え絶えと成る頃には辺り一帯が苔がしたか? と思う程鮮やかな緑色に覆われている。

 ゴブリンの血を浴びながら解体作業をし、魔石を取り出すと棒になった脚でなんとかゲートを超え、買い取りカウンターに辿り着いた。


 俺の方は即金で五千円。バイトより割りがいいかな? と言った程度……ソロだと効率の良いモンスターと戦いにくいからな仕方がない。


 ゴブリンの使っていた武器の買い取り価格次第だな……


 隣の買い取りカウンターをみると、俺を袖にしやがった女が買い取りカウンターにいるので、聞き耳を立て提示額を覗き込む。


 一万円を超えてるだと……


「凄いですね。まだ始められたばかりだと言うのに……」


「上には上が居ますから……彼はソロでも浅瀬のスタンピードを押し止める腕がありますし……私なんてまだまだです」


「あはははは、あのこに比べれば多くの学生探索者はまだまだに成っちゃいますよ。君達が魔石を持って帰って来てくれるお陰で物価がやすくなってるんですよ。もっと自信もって!」


 あの女……探索者になったばかりなのに俺より稼げるのか……収益だけなら食用モンスターを狩った方が利益はでかい。だが……利根川は当初の『ステータス』を上げてから金を効率的に稼ぐと言う考えを完全に忘れていた。




 読んでいただき、ありがとうございました!


 少しでも面白い! 


 続きが読みたい! 


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― 新着の感想 ―
[一言] 実に、ろくな目に合わなさそうな性格してますねぇ(´・ω・`) 今後どんな目にあうのやら
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