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第七十四話8月02日ダンジョン素材でご飯を食べよう

 学校が終わって直ぐ、いつ頃ダンジョンの整備が終わるのか? また入っても良いかをダンジョン課職員の鳥山さん尋ねた。

「ダンジョンの整備はどうしても時間がかかるのよ……ダンジョンに入るのは、今お願いしている探索者が居るんだけど……その人が入った後の方が安全だとは思うわ。どうしても入りたいのであれば一声かけてくれれば計らうから……」

――――と言ってくれたので、その話を信じる事にしよう……


 幾ら小分けにして、冷凍保存しているとは言えども素人の管理している生肉……そろそろ腐っても不思議はない。

 ――――と言う事で今日は、モンスターの肉を調理して食うために休日としていたのだが……



「やほー! 遊びに来たよぉー!」



 そう言って遊びに来たのは、師匠の立花銀雪だった。



「何で来るんですか?」


「そんな硬いこと言わないの! ホラ食材だって持ってきたし一緒に食べようよ」



 この女性ヒトが突拍子もない事をすることぐらいは想定内だが、住所を教えても居ないのに、特訓の時の雑談程度でここまでくるのは流石に予想の遥か斜め上を行っている。

 あなたはどこの星から来たバカ王子ですか? と聞いてみたくなる。



「はぁ……まぁ良いですけど早速ですが作りますね……」



 先ず用意したのは、トード・シューターと言うカエル型のモンスターの太腿のブロック肉とニードルラビットと呼ばれる有角の兎肉。両者共に比較的安価なダンジョン産の食材として知られ、値段は国産の牛肉程度である。

 事前に調べた情報によると香草のような独特の香りに、魚と鶏肉を合せたような脂の少ない淡白な食材だと聞いている。

 取りあえず一口サイズにカットして、肉の皮を上にしてフォークをグサグサと刺して調味料が馴染みやすくなる。 


 そんな事を考えながらまな板の上で調理をしていると、「ねーおつまみくれない?」と酔っ払いが絡んで来る。

 冷蔵庫の中にスライストマトがあった事を思い出し、「はいはい」と生返事をして追い返す。台所で手を洗い皿に盛られたトマトの上に塩昆布とオリーブオイル、胡椒をかけたおつまみを作り来客用の箸を渡す。



「これでも食っててください」



 そう言った立花さんは、どうやら高校野球を見ているようだ。



「ビール片手に高校野球を見るなんてオッサン臭いですね……」


「あ゛? 何か言った?」


いえ、なにも(ヴェッ、マリモ)! 調理に戻りますね……」



 いそいそとその場を退散する。


 大体1キロ弱と言ったところか……ニンニクとショウガを同量(今回は15g程度)用意し擦り下ろす。出来れば生のモノが好ましいが、チューブで代用する場合は塩を少なめにすると塩辛くなくなる。

 醬油、みりんと料理酒を大さじ三杯、オイスターソースを大さじ二杯、そこにマヨネーズを小さじ4杯、旨味調味料を8振り、ナツメグ5振り、オールスパイス4振り、クミン2振り、黒コショウを4振り程度入れよくもみ込んで15~30分程度常温でおいておくとよりおいしくなる。理想は半日程度だが塩分が多いので好みの問題になる。


 今回は師匠きゃくもいるので付け時間なしで揚げていく……漬け時間が短いので今回揚げる分だけ取り出して白出汁を加えておく……


 片栗粉に水を少しづつ入れてダマを作る事で、ザクザクとした食感を演出する事が出来る。

 小麦粉で揚げたものが唐揚げなので、片栗粉を使っている時点で俺的には竜田揚げなのだが、世間的にはどちらでもいいらしい……せめてもの抵抗でジャガイモの粉ではなく、ユリ科のカタクリの根茎を使おうと思ったが高すぎたのでやめた。


 皮は脂が多いので女性には敬遠されがちだが、旨味の元でもあり食感も軽いものになるいわば、ゲームで言えば完全商法やDLC商法、曲芸商法と言ってもいいもの! 言わば強化版なのだ。

 皮が付いている奴は強いのだ……だからこの唐揚げはきっと強い……合計種族値476族でも恵まれた特性を持っていれば、最強クラスの働きが出来る事はあのカスが証明している。だから皮持ちは強い!


 取り分けた漬け肉に、小麦粉、とき卵を入れ水ぽさが減ったら片栗粉に漬けて油を張り暖めた油に入れ二度上げする。こうする事でカリッとジューシーな食感になる。

 兎と蛙を別々に揚げ千切りキャベツを中心にして別けて盛る。兎側には櫛切りのレモン、蛙側にはマヨネーズを添え完成だ。



「出来ましたよ」


「いい香りね……でもなんかエスニックな香りがする……前に行った持ち帰りのお弁当屋さんの唐揚げは、大〇漢方胃腸薬みたいな匂いな匂いの唐揚げがあったなぁ~」


「あれラーメン屋やってる企業の持ち帰り唐揚げ店なんですけど、やっぱり香辛料のせいで独特の香りしますよね」


「じゃぁ先ずは何も漬けず、何もかけずに頂こうかな……」



 カリっと衣を突き破る音が聞こえる。


 

「美味しい。トード・シューターやニードルラビットの癖のある香りを香辛料がいい感じに調和させてる。オマケに醤油ベース味とが効いてて凄くいいわ。お酒やご飯が進む味! 流石アタシの弟子、料理上手! 絶対モテルわよ!」


「おしゃれな料理は出来ないので……それに料理を振る舞う程の関係のある女の子なんて師匠ぐらいしかいませんよ……」


「まぁそれもそうよね。コータローはアキバ系だし……」


「ヒトコブイノシシの生姜焼き焼きますけどどうですか?」


「コータロー愛してるぅ~!」


「はいはい。グラム幾らの愛ですか? あ、何枚焼きます?」


「3枚頂戴!」


「じゃぁその間、唐揚げでも食べててください」


「じゃぁ前に動画で見た、一回も作ったことないレシピ試したいのでお願いしますね」


「え? まぁいいけど……」




 読んでいただき、ありがとうございました!


 少しでも面白い! 


 続きが読みたい! 


 と思っていただけたら、


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