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第七十二話8月01日探索者はお金がかかる6 作刀依頼2


「フィクションです。

 『槍働き』と言う言葉があり、西洋や中近東の戦場では、密集陣形と長槍を組み合わせたスタイルが長年覇権を握っていた事から見ても、刀剣はサブウエポンです。

 戦国や幕末で使われていた刀の事を『打刀』と言います。大体60㎝後半から70㎝程の長さですね。

『打刀』や『小太刀』は幕末の世に再び花開く事になります。新選組や戊辰戦争で、幕末の志士達に使われました。

 中には長巻……柄の長い薙刀と大太刀の中間進化見たいな剣を短く治した剣もありますよ。」


「『脇差』は30~60㎝ほどの刀剣で、『大脇差』、『中脇差』、『小脇差』と分けられていて、『大脇差』が60~54㎝。『中脇差』が54~40㎝。『小脇差』40㎝未満の長さと決められていて、武士・侍でイメージされる『二本差し』は『打刀』と『脇差』の『大小二本差し』を指しています。

農民は『脇差』までしか帯刀できなかったので、当時は身分の目安でした。

 また『短刀』や『腰刀』『懐剣』『匕首(あいくち)』『ドス』と呼ばれる30㎝以下の『鍔』の付いていない。刀剣も存在し現代で言えばサバイバルナイフや銃剣のような扱いの刀もありました」


「――――と言う訳で腕の長さや体格によって合う刀は違うと言う訳です。刀身と腕の長さが殆ど同じモノを選ぶのは初心者以外にはお勧め出来ないんです。

現在ご使用中のオニキリは刀身が70㎝と『打刀』や『小太刀』と比べると少し長めです。コレは大日本帝国時代の『九五式軍刀』が約70㎝であったのでそれを参考にしています。が竹刀と比べると中学生用の114cmを下回っています」


「まぁ大人用でも120㎝なんですが……」と付け加えた。


「ですので、180㎝代と言う恵まれた身長を活かして『太刀』を持つ事をオススメします!」



 ここまで長々と刀剣に付いて語る刀オタクの言う事だ。先ず間違いはないだろうだが……



「立花さんはどう思いますか?」


「ん~」少し思い出すような考えるような仕草をすると、こう言った。


「ウチのリーダーは刀使いで有名だけど、『太刀』を使っているわね。どうせ暇してるコイツの事よ二振り頼んでも作刀時間は変わらないわよね?」


「そう言われも、文科省には二週間以上かけて刀を打てと言われているからね……」


「面倒だからって作刀制限の頃の話してお茶を濁そうとしない。今は制限ないんだからバシバシ打ちなさいよ!」


「昔は太刀・刀・薙刀等は15日以上、脇差・短刀等は10日以上って決められてたからサボれると思ったのに……」


「オススメの『太刀』一振りと『小太刀』一振り、――――「それに『腰刀』を一振りお願いできるかしら」」



 立花さんが割って入る。



「銀雪は本当に鬼か? 悪魔か? に言いたくなるわ……更に仕事を入れるなんて……それにまだこの子は高校生でしょ? 幾ら稼いでいるとは言え『太刀』と『小太刀』で500万くらいはするんだけど? それにプラスで『腰刀』? 60万ぐらいはするけど支払いできるのかな?」



 確かに常識で考えると500万払える高校生と言うのは異常だ。

 俺の場合は全てはスキルのせいなんだけど……



「コータローは、今JSUSAに鑑定中だけど結構お金持ってるわよ? それに『腰刀』はアタシからコータローへのプレゼントよ。コータロー不幸で幸運だから色々と心配なのよ……」


「全く君は意味の分からない事を……まぁいいや前金は要らないよ。払えなければ他へ売る事にします。私の刀への評価は高いですから……」


「払えるわよ。多分……」


「師匠だったら言い切ってあげなさいな……」



と呆れ気味だ。



「《魔法》が付与された武器とか拾ってるので今でも、3,400万ぐらいはあるので払えると思います。それに大物も倒したので……」



 良かったぁおじいちゃんへの借金150万の返済しなくて……今までの出費はバイト代で事足りる範囲だったし、冒険で手に入れたお金は手つかずで残っている。

 口座を見ていないけど、3,400万はあるハズだ。足りなければ最悪、探索者向けの低金利の借金があるのでそれを使おう。



「大物って?」


「イレギュラーよ」


「イレギュラーを倒せる腕前なら、手堅く稼いでもらえれば大丈夫そうだね。もしきつければ支払いは待てるよ? こう見えて私、道楽で刀鍛冶をやっている旧家の令嬢ですので……」


「勘当気味でしょ?」


「高認取って関関同立レベルなら全部一発で受かったのに……酷いと思わない?」



その頭脳を無駄にして、趣味に走っている姿を見ると親御さんが可愛そうだよ……



「「……」」


「あれツッコミ待ちだったんだんですけど……ちゃんと大学行けよ! って……まぁこんなド田舎にいるから頭のいい大学なんてないんですけど。新型感染症の時に国公立なら全て同じ授業受けれるようにしてくれれば、私も東大に行けたのに……」


((東大行けるなら、鍛冶師の修行中断してでも行けよ! 親御さん悲しんでるぞ!!))と子弟は心の中で突っ込んだ。


「じゃぁ採寸と要望を教えて……」


「そうですね……」



 こうして激動の作刀依頼は幕を閉じた。 

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― 新着の感想 ―
[一言] この前現代の刀匠のドキュメント番組で言ってたけど刀の製法はもう途絶えてるんだってね、製法も素材も解らなくて昔の刀は切れ味も強度も段違いって話しだったよ、だから今作れるのは正確には刀じゃなくて…
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