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【第二章開始】俺だけヘルモードな件~鬼畜難易度ですがその代わり確定レアドロップで最強です。病気の妹を治すために裏庭のダンジョンに潜りポーションを手に入れたい。借金一億あるけど余裕で返す  作者: そう
第1章 庭にダンジョンが出来たので冒険者になった

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第四十三話7月28デート1 

 何の因果か、俺はクラスメイトで最近通い始めた武器屋の看板娘、藍沢あいざわ鈴鹿すずかとお出かけする事になった!


 彼女曰く「懸賞で映画のチケットが当たった」らしい。

「友達にも声を掛けたようだが全滅」だったらしく折角だから誘ったの事だ。 副音声で「べ、別に(ry」って聴こえそうでw


 俺は早速装備を整える事にした。

そう!最早これは戦闘なのだ!


 デートの数日前……つまりは7月26日に俺は、手ごろな価格でなお且つ最新の流行を取り入れた洋服を求めて、ユニシロやCU、じばむらと言ったファストファッションの店舗を訪れ、マネキンが来ていた洋服を一式で何着か購入した。

 幸い武器を新調出来る程ではないが、金は稼げている。


 天の道を行き全てを司る男のおばあちゃん……ではなく、好きな作品のキャラクターと妹が言っていた。

 妹曰く「コータロー、洋服屋のマネキンってのはね。お洒落に詳しい人が一定の予算の範囲内で一式を決めてるの! だからコータローみたいな情報弱者の初心者は、ゲーム見たいに実況者とか攻略サイトがお勧めしてるテンプレ最強装備着てればいいの!」

 俺はこの言葉に心底なるほどと感心した。


 雰囲気的に美容院に行く勇気はなかったので、床屋で少しお洒落に髪をすいてもらい、ヘアワックスでさり気ない程度に規則性を持たせて毛先を遊ばせ、印象に残るような派手さよりも爽やかさを重視した服に身を包み、近所のドラックストアで購入したラベンダーの香りのボディコロンを手首と首筋に付ける。


 うん、仄かに香る程度でいい香りだ。


「約束の時間まで、まだ20分以上もある。余裕だな……」


 香水って聞くと、妖怪の次に世の中の全責任を背負わされたイメージが匂いだけに纏わり付く(ちょっと巧い事言った感)その次はアベガーだろうか? まあ個人的には、マリリン・モンローの「寝る時はシャネルの五番を着る」と言うセリフが想起させる。

 

 待ち合わせ場所は、駅前にある雑居ビルの一階のテナント、セイレーンコーヒーと言う米国初の世界的なコーヒーチェーンだ。

 コーヒーチェーンと言いながら、マキアートだのフラペチーノだの普通のコーヒーが)ry

 ロータリーからも地下駐輪場からも、徒歩5分以内とアクセスが良くオマケにダンジョンの反対側にあるので、人が過剰なほどは多くないのだ。


 地下道から外界へと続く階段を昇ると、転落防止柵の隙間からセイレーンコーヒーが見える。


 華やかな髪型と髪色に、ギャルっぽくそれでいてセンスが良いのか、不思議とけばけばしい印象派を与えない私服を着た。目立つ容姿の女の子がスマホをポチポチしながら、コンクリートの壁に背中を預けている。


「黙っていればホントに美人だなぁ~~」


 彼女と関わり始めて約一週間、LIMEチャットや通話、流行のゲームをする中で、俺は藍沢さんに対して何だか同性の友達と一緒にいるような気安さを感じてしまっていたのだが、今日その認識は素手で車のフロントガラスを叩き割るかの如く、物の見事に叩き壊された。


 ふとスマホに向いていた視線がクイと持ち上がり、何かを探すようにキョロキョロとあたりを見回す。

 彼女の視線が階段を昇降している、俺を捉えるのは時間の問題だった。


 「あっ!」と短く声を上げ、脇目も振らずパタパタと右手を大きく振って駆け寄って来る。


「コータロー! おはよう!」


 周囲の人達の「あの美少女のツレ、何か微妙じゃない?」とでも言いたげな矢の如き視線を浴びながら、俺は張り付けたような笑みを浮かべて小さく、小脇で手を振り返す。


「手の振り方が何だかぎこちないよ? もしかして筋でも痛めた?」


 そう言って心配してくれる。

 俺は少し挙動不審になりながらも、否定の言葉を口にする。


「そうなんだ。ならよかった! じゃぁ行こうか映画館」


 映画館まではシャトルバスが出ているのでそれに乗る事にした。

藍沢さんは茶髪に近い自然な金髪を、窓から入り込む外気に遊ばせている。

 時期のせいか、はたまた時間のせいか……バス内は非常に混雑しており、座席は全て埋まっている状態だ。


「こんなことになるんだったら、セットした髪が崩れる事とか気にせずにバイクに乗せて貰えば良かった……」


 今までゲームや通話をしていても、あまり愚痴を言わなかった藍沢さんもこの暑さは堪えるようだ。

 確かに夏のじめじめとした暑さに加え、エアコンが回っているとは言えこれだけ人が密集していれば、蒸し暑く汗もかく……


「あれもしかして知らない? バイクの二人乗りって免許取得から1年たたないと出来ないんだよ」


「え! そうなんだ初めて知った……」


 本当に知らなかったのだろう。

藍沢さんが口をあんぐりと開いて驚きを露わにする。


「だから高校2年になるまでは、二人乗りは出来ないんだよ……」


 俺は申し訳ないと言う気持ちで2人乗りが出来ないと答えた。


「残念だなぁ~憧れの二人乗りがぁ~まぁ来年乗せて貰えればいいか……」


 来年もこうして遊んでくれると捉えられる宣言に俺の心は踊る。


「まぁ二人乗りより自分で運転できる方が楽しいと思うけど、田舎で車を運転できないとかキツイし、どうせ免許とるなら普通二輪免許とってみたら? 原付免許簡単だけど取っても意味殆どないし……」


「……確かにゲームだって人のプレイを見ているよりも自分でやった方が楽しいものね……お金貯めて取ってみようかな」


 こうして映画館、ゲームセンター、スーパー銭湯、ホテルが入った巨大商業施設に到着し、お目当ての映画を見る事になった。


「映画のタイトル聞いてなかったけど……何を見るつもりなんだ?」


「インディコ・ジェーンと命運のダイヤルって言う、長編シリーズの最新作だったかな? 私はクリスタルスカルぐらいしか見た事ないんだけどね」


 そう言ってカラカラと笑う。


「インディコ・ジェーンかぁー、俺は結構好きかな……」


 そんなこんなでワイワイと談笑しながら、飲みものなどを買いスクリーンに向かった。



 

 読んでいただき、ありがとうございました!


 少しでも面白い! 


 続きが読みたい! 


 と思っていただけたら、


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