第二十四話7月23日ダンジョン生活四日目1MPK
カクヨム様などで先行で掲載しております
今日もダンジョン、明日もダンジョンの予定也
今までの夏休みと一変した今年、昨年までの反省を踏まえ計画的に活動。
で、現在課題の進捗30%とかなり順調♡
ペース良く進めている俺、マジリスペクト。
生活習慣の改善も順調で(数日しか経ってないが)、朝のジョギングの爽快さのまま、駅前地下駐輪場にバイクを停める。 時刻は朝8時。
「強ゴブリン改め、武器持ちホブ・ゴブなら割と難なく倒せるぐらいにはなったし、今日はもう少し奥行って、コボルトでも倒しに行くか……」
いつも通りの入口混雑に辟易しながら、それを尻目に小走りに抜ける。
左周りに入ると途端、人とのすれ違いが無くなる。
「狩場として結構おいしいのに、どうして皆来ないんだろう?」
まぁ、探索者が増えると、効率下がるから良いんだけどさ……
経験値と小銭稼ぎを兼ね、ダンジョンバットやゴブリンを片手間に斬る。
「ホント苦戦しなくなったなぁ……」
剣を振うだけで、物言わぬ肉塊になったモンスターから、魔石を剥ぎとり先に進んでいく。
一昨日コボルトを倒した辺りに来ると、短剣やショートソードなどの様々な武器と、オマケに盾で武装を固めたコボルトが5匹いた。
距離はまだ数十メートル以上開いているものの、威圧を感じる。
「やっべ……コレぜったい怒ってるわ……前回の宝箱の物資が物凄く重要だったんだろうな……」
こんな完全武装の集団に、真向から勝負を挑むなんて無理、無茶以外の何物でもないのだが、これが《スキル》【禍転じて福と為す】の与える障碍と言うものなのだろう。
大きな幸福のためにはその前後に困難がある……か……
全く、実に分かりやすくて良い効果だよ。
俺には【禍転じて福と為す】以外、逆境を覆すスキルはない。
せめて《魔法》スキルでもあればなぁ。
武装コボルト団は、前衛2・中衛1・後衛2と、まるでサイコロの五の目のようなバランスの良い配置で、予定された襲撃に備えるかのように、注意深固まりその歩みを進めている。
便宜上、前衛や後衛と言ったが、中衛のコボルト以外は皆、近接盾持ち装備で、かなりの練度に見受けられる。
「昨日のコボルト達は精々警備員って所か、今回の奴らはまるで軍隊だな……」
あの様子だと奇襲は難しいな……
「うーん……あ、これ使えるかも……」
俺はやり込んだライセンス過去問の中の一つに、その光明を見出す。
モンスターは基本、他のモンスターを襲わない。
しかし幾つかの例外があり、例えば亜人型モンスターと動物型モンスター
は、その例外事例が報告されていると言う物だった。
そして偶然にも、事例が報告されているモンスターをここで見ている。
俺は直ぐに《《あるモンスター》》を探すべく、踵を返し坑道を戻る。
やや上を意識しながら、窪みや亀裂に目を走らせ、時々遭遇するスライムやホブ・ゴブリンを切裂く。それが地味にうざい。
「探すと居ないんだからぁぁあああああっ!」
これも《スキル》【禍転じて福と為す】の障碍の影響なのか?
そんな事を考えながらオニキリカスタムを振う。
「居た!」
天上の僅かな窪み。
その岩肌に紛れるように、一匹のダンジョンバットが震えていた。
俺は即座にダンジョンバットの四肢を斬り落とし、達磨になった件のモンスターを捕らえると、ウエストポーチから取り出した包帯で、即座に口を塞いだ。
「――――っ!」
声にならない声を発しようとしてもがいているものの、脚も翼もないダンジョンバットは、身体をエビのように曲げたり、触覚を動かす事しか出来ない。
「よし! ダンジョンバットを捕まえる事が出来た。
あとはコイツを武装コボルト団に投げ、人為的にモンスターを押し付ける|モンスタープレイヤーキラー《 M P K 》ならぬ|モンスターモンスターキラー《 M M K 》(造語)を行うのが、今回の作戦だ」
捕らえたダンジョンバットを片手に、さっきの武装コボルト団へ戻る……
「見つけた!」
前衛の武装コボルト二匹は、直ぐに反応出来ない。
チャンスとばかり、『力:D』まで強化されたステータスを頼りに、包帯を利用し、ハンマー投げの要領で投擲する。
「うりゃぁぁぁあああああああああああああああああああ!!」
「――――ッ!!」
投擲された重量物は放物線を描き、人間に聞こえない超音波をまき散らしながら、軍団近くに落下する。
「よし! 何とか届いた!!」
耳を塞ぐようなコボルド共の姿から、かなりの音量の超音波だったのだろうと推測される。これでダンジョンバットは仲間の危機を察知し、群れとなって押し寄せる……ハズだ。
「お前らにとっては、大した敵にはならないだろうがよォ!! 五十匹を超えるダンジョンバットの群れなら、お前らの体力を削るぐらいは出来るだろうなぁ!!」
僅かな時間で異常から立ち直ったコボルトの内、一匹が質量を持った音響爆弾に近づくと、ブロードソードが鞘から閃いた。
次の瞬間、泣き喚くダンジョンバットの息の根はあっさり止まった。
あわや、作戦失敗か……そう思った時、微かに聞こえるバサバサと言う羽音が聞こえた。
(来る!)
俺はすぐ、壁の窪みに身体を入れ、押し寄せるダンジョンバットの群れをやり過ごす。
「ほら行けぇぇええええええ!! ダンジョンバットぉぉおおおおおお!! コボルト共を攻撃しろぉぉおおおおおおっ!!」
群れとなったダンジョンバットの群れは、武装したコボルト達に襲いかかる。
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