12.ユンの疑念
薄青い朝の光は、あらゆるものを浄化する。
人の心も、荒んだ街も、その一瞬は清浄だ。
狭くて小汚いアパートの一室ですら、修道院の隠し小部屋のような厳かさを見せる。
罪深き者が、人知れず神に祈りを捧げるための、神聖な独房――。
というのは、少し感傷に浸りすぎかしら。
何はともあれ、私は新居ではじめての朝を迎えている。
「働かせる?」
聖なる静寂を破り、驚いた声でそう言ったのは、頭頂を剃った修道士ではなく、黒い長髪をコーンロウに編み上げた青あざだらけの男、ユン。
彼は部屋の入り口近くに立ち、信じられないといった様子で、ポケットに突っ込んでいた手を抜き出したところだった。
彼の気持ちを一言で例えるならこう――「はぁ?」
そして、ユンを「はぁ?」状態に陥れた宣告は、後光を放つ天使からではなく、ベッドの端に腰を下ろし、片足を上げて靴紐を結んでいる男によってもたらされた。
ユンと同じくあざとかさぶただらけの、ストレイ・キャット。
「そう、キティーを働かせる」
彼は片手間にそう言って、スニーカーから顔も上げようとしない。
彼のことも同じく一言で例えるとすれば、足を伸ばし、遠くから眺めて――「完璧!」
残念なことに、ここはちっとも聖域ではなかった。
流れ者が漂着する最終地点、イーズガーベージ。
白狼が統治する北区の一角にある、おんぼろアパートメントだ。
午前5時前、街の向こうに太陽の気配はあるが、日の出まではまだ時間がある。
私は大人しくソファーに座ったまま、苛立ちを抑えきれずにいるユンと、右足の紐に取り掛かる真剣な顔のキャットを、ぼんやりと見比べていた。
実際のところ、脳は半分眠っている。
昨日飲んだ不味いブランデーのせいで、頭も少し痛い。
ユンが来たときも、私は大きなあくびとともに「おはよう」――正しくは「ほふぁよう」――と言うので精一杯だった。
そして今、キャットとユンの二人は、キティーを働かせるからどうの、ウルフの呼び出しがどうの、と、非常に複雑難解で高度な話し合いをしている。
また眠くなってきた。
「お前は俺に、殺し屋に狙われているから手を貸せ、と言ったはずだ」
ユンが、問いただすような低い声で言った。
どうやら昨日、キャットとユンの間ではそんな会話がなされていたようだ。
「なのに、彼女を人が出入りする店で働かせるなんて、どういう了見だ? どこで殺し屋が目を光らせているのかもわからないのに」
彼の言う事は的を得ていた。
殺し屋に狙われている人間は、むしろ仕事をやめて修道院にこもるべき。
一時間を生き延びるごとに、隠し部屋で感謝の祈りを捧げながら。
それはよくわかっているのだけど、と、心の中の私が言い訳をした。
見えない敵に警戒できるほど、私は研ぎ澄まされた精神を持ち合わせていない。
そもそも、シャムの姿すら知らないのだ。
もしかしたら、本当は殺し屋シャムなんて存在しないんじゃないかしら――
そこで、私は慌てて瞬きをした。
危ない危ない、もう少しで夢の世界に突入するところだった。
私は意識を繋ぎとめておくために、二人の会話に参戦しようと試みた。
「働きたいと言ったのは私なの」と、言うつもりだったのだけれど、鈍い脳がようやく「実は」という単語を口に向けて発信させたときには、すでにキャットが答えていた。
「言ったな、確かに」
キャットはそう答え、立ち上がって、靴の締まり具合を確かめた。
満足そうに顔を上げて、ユンを見る。
「だが同時に、俺はその殺し屋のもっとも近くにいる男なんだぜ。俺の側は一番安全で、一番危険なんだ」
ものすごく矛盾している、それだけはわかった。
「ヤツの特性は、仲介をしている俺が一番良く知っている。対策は俺が考える。俺がそうしろと言ったら、現状ではそれが最善なんだ。だから、言われたとおりにしろ」
キャットはユンが反論を挟めないように、言葉を詰めて並べた。
そして、現状での最善策を申し渡した。
「キティーをホークスネストで働かせる」
ホークスネスト……あのコーヒーショップだ。
この街ではダントツ馴染みのある店だけれど、あらゆる荒くれが集う店。
昨日言ってた良い就職先って、そこなの?
ちょっと頭が冴えてきた。
キャットが出した結論に、ユンは一層呆れた様子だった。
「お前はノース・ホワイト・ウルフに所属したんだろう? なぜ中立区の店を選んだ?」
だが、キャットはベッドの柱から帽子を取り、目深に被って、真顔で答えた。
「別に?」
それが、現状でもっとも最善といえる対策の理由だそうだ。
……大丈夫かしら。
ユンは力なく首を振った。
彼の心の呟きが聞こえてきそう――こいつには何を言っても無駄か。
キャットはゆったりと部屋を横切り、私の前を通り過ぎざまに、黒い物体を投げてよこした。
私の膝にドスンと着地したのは、ピストル型スタンガン。
ああ、そういえばこれの存在を忘れていた。
私はお礼に、キャットの靴紐の端を爪先で踏んだ。
というか、彼があまりにも偉そうに振舞うから、つい。
彼はつんのめって、紐が解けた右足を見下ろし、迷惑そうに私を振り返った。
「いってらっしゃい、って言ったつもりだけど」
私はすましてヒラヒラ手を振った。
「行かないで、じゃなくて?」
キャットは鼻を鳴らし、再びドアに向かったところで、またしてもつんのめった。
顔を上げ、何か言いたげに口をゆがめるキャットに、ユンが言った。
「いってらっしゃい」
イーズガーベージの朝はけだるい。
朝日から逃れるように、夜を彷徨っていた幽霊たちがすみかに引き上げる。
麻薬やアルコールを大量に摂取して、どこからどこまでが夢なのかもわからないまま眠りにつく。
銃を携え、宵っ張りで目をギラギラさせていた見張り番が、ようやく自分の眠気を受け入れて大あくびをする横で、目覚めたばかりの中年女性が背骨を鳴らしている。
私はユンとともにその前を横切りながら、この街での生活の始まりを、改めて感じた。
ユンは、キャットと話していたときより表情を和らげていた。
私に気を遣っているのか、キャットのことが相当嫌いなのかは、難しいところだ。
できれば、二人には仲良くしてもらいたいのに。
「ついてないわね、私のお守りを押し付けられるなんて」
私は自虐的にそう言って、ユンを慰めた。
ユンは肩越しに私を見下ろし、「まったくだ」と答えつつ微笑んだ。
「でも、子猫ちゃんの世話なら、それほど悪い仕事でもない」
その台詞に込められた深い意味の有無は別として、彼が友好的に振舞ってくれるのはありがたかった。
私は言葉を慎重に選ぶと、思い切って言った。
「キャットはあなたのことを信用しているわ。この組の中では特に」
すると、ユンは私に注いでいた視線を乾いた道路に逃がした。
「信用ではないさ。弱みを握って、俺のことをなめてるだけだ」
しまった、逆効果だったかもしれない。
「そんなことない、彼は素直じゃないのよ。ずっと独りでやってきたから、頼み方をしらないだけ」
私は慌てて言った。
「それに、信用してなきゃあなたに私を預けたりしない」
ダメ押しをすると、ユンは鼻で笑った。
「俺とキャットが交わした約束を、君は知らないだろう」
見張りの男に手を上げて挨拶をしながら言う。
「俺は、重大な秘密をキャットに握られている。一方でヤツは、最大の弱点をカバーしなければならない。俺達は急所を握り合ってるのさ」
ユンの重大な秘密。
それはおそらく、彼の正体が“FBIに似た組織”の一員であることだ。
それじゃあ、キャットの最大の弱点は?
――私?
だとすれば、私を睾丸扱いするなんて心外だ。
「俺とキャットは、利害が一致しただけにすぎない」
ユンは細い目で、私のことを見透かしたように微笑みかけた。
「だから、俺達を仲良くさせようなんて、考えるだけ無駄だぞ」
私は閉口する。
仲の悪い二人の間を行き来しなければならない私は、ものすごく気まずいのだけれど、それは考慮していただけないのかしら。
少し不機嫌になった私は、黙って乾いたアスファルトを進んだ。
するとしばらくして、ユンが唐突に話題を再開させた。
「君たちだってそうだろう」
「なにが?」
「仲が良いか悪いかはさておき、利害関係が一致したから一緒にいるんだ。違うかい?」
ユンを見上げると、予想に反して、怖いくらい真剣な表情がそこにいた。
黒い瞳の奥で、何かがきらりと光っったような。
獲物を射程圏に捉えた猛禽類のそれに似ている。
私はうろたえつつも、笑いながら答えた。
「まぁ、そういう言い方もできるわね」
というか、実際はその通りだった。
私は見えない敵から守って欲しかったし、キャットは――なぜかはわからないが――私を守りたがった。
それ以外の感情はない。
そう、ないの。
「でも、私はキャットの女で、キャットは私の男だわ」
脳内にあるマニュアル通りに、私は自分達の関係を説明した。
ただの設定だけれど、これは重要だ。
この街での安全を確保するために、私はキャットの女となり、キャットはノース・ホワイト・ウルフに所属したのだから。
しかし、「いや、違うな」と、突き跳ねるようにユンが遮った。
私の前に回りこみ、行く手を塞ぐように歩みを止める。
咄嗟に辺りを見回すと、中立区の細い路地に、人気はない。
初めてこの街に足を踏み入れたときのことを思い出し、にわかに身の危険を感じた。
まさか、ユンが下劣な真似をするとは思えなかったが、自分の騙されやすさも重々承知していた私は、警戒して身を強張らせた。
目の前にたたずむユンは、私よりずっと大きくて逞しく、有無を言わさぬ眼差しで私を見ていた。
怖くないわ、というように、私はユンを睨み返す――腰は、少々引き気味かもしれないけれど。
スカートに挟んで隠し持っているスタンガンが、ズシリと重たく感じた。
「俺の仕事は――本当の仕事は、この街の人間を観察することだ。前科は何か、仕事は何か、そして人間関係」
ユンは落ち着いた声で話し始める。
私が後ずさっても彼は距離を詰めようとはしなかったが、たとえ走り出したところで、逃げられないのは明白だった。
蛇に睨まれた蛙、雲に巻かれた子猫。
「君たちは、恋人ではない」
ユンははっきりそう言うと、皮肉めいた笑みを浮かべた。
「厳密に言えば、ヤッてない」
な、何を……!
かっと、顔が熱った。
大いに乱された心がせわしなく脈打ち、変な汗が出た。
反論しようとしたけれど、言葉がでない。
彼の言うとおり、私達はヤッてないのだ。
キスですら。
「兄妹でもなければ、」
ユンがさらに詰める。
「仕事のパートナーでもない」
今度はさっと熱が引き、汗が冷えて鳥肌が立った。
安全に暮らすための嘘が、暴かれようとしている。
この無法地帯では、誰かの女でなければ暴力の餌食になってしまうというのに。
嘘を死守しなければならない使命感に苛まれたが、今更遅い。
私の驚愕した表情が、全てを白状してしまったことだろう。
次の瞬間には近くの建物に引きずり込まれるかもしれない。
私が胸の前で腕を交差させたのを見て、ユンはにわかに微笑んだ――ものすごく怖い笑みだ。
「安心しろ、そんなつもりはない。俺はただ、知りたいだけだ」
全然安心できない声で言う。
「君はただの少女だ。前科もなく、犯罪社会には疎い。一方で、ストレイ・キャットは叩けば埃が出る」
そして、彼は細い目をさらに細める。
「なのに、君たちは一緒に暮らしている。君が殺し屋に狙われているからか? では、キャットにとって、君は何なんだ? 君を抱きもしないのに、なぜ守ろうとしている」
――抱きもしないのに。
なぜか、その一言がサクリと胸に刺さった。
抱かないのか、抱けないのか、今はまだ抱かないのか――それはわからないが、キャットと私の間に恋愛感情がないのは確かだった。
恋愛感情……ええ、ない。
たぶん。
時間が凍結し、何時間も立ち尽くしているような感覚に襲われた。
そして、緊張はふいに解かれた。
首を絞めていた真綿が溶けたように。
それはユンが目を閉じたからだ。
彼が次に目を開いたときには、先ほどまでの威圧感はなくなっていた。
「行こうか」
彼は私の肩を優しく叩き、再び歩き出す。
私は、彼の後についていくべきかどうかを決めかねて、身を縮めたままその場にとどまった。
一体、今のは何?
ユンと一緒にいて、本当に大丈夫なの?
恨めしい気持ちで、私はキャットのことを思った。
安全って言ったくせに……!
ユンは振り返って私を待ち、私が歩き出さないのを見て、申し訳なさそうに肩をすくめた。
「知りたかっただけなんだ、君たちの関係を。何しろ、俺にとっては謎の多い二人だからね」
それはまるで何事もなかったかのような、今までのユンだった。
心の中で、ユンの人物像を置き換える。
優しさの裏に、恐ろしさを持っている男。
キャットより弱いと勝手に位置づけてはいるけれど、私より何倍も強いことをわすれちゃいけない。
「それで、わかったの?」
私がまだどこか警戒する声で尋ねると、ユンはテスト用紙への記入を諦めた学生のように、大きく伸びをした。
「いや、わからない」
「人間観察のプロなのに?」
喧嘩腰にそう言うと、ユンは微笑んだ。
にやりと、いかにも嫌味な感じで。
「保身のために言わせてもらうが、君にとってキャットが何なのかはわかった」
私は再び顔が熱るのを感じた。
あらそう、ぜひ聞かせてほしいわ!
私にとってキャットは何だっていうの!?
――と、食ってかかろうとして、舌を噛む。
「だけど、キャットにとって君が何なのかを、君自身がわかっていない。だから、君の瞳からは読み取れなかった」
ユンはそう結論付け、行こう、というように、首をかしげる。
私は赤い顔でユンを睨みつけながら、やはり彼のことを恐ろしく思った。
まるで、頭の中を覗かれているようで。
キャットのことを異性として意識していない、これは事実。
だけど、意識しないようにしているのでは? と問われたときに、その事実は揺らぐ。
だめ!
私は思考を強制終了した。
これ以上は、考えたくない。
「急ぎましょ!」
わざと大きな声で言うと、私はユンを追い越してずんずん歩いた。
早朝のコーヒーショップには、蒸気と、轢きたてのコーヒー豆の薫り、そして、不穏な空気が満ちていた。
「だから、」
静かな店内で、ユンが面倒くさそうに言う。
「文句なら、俺じゃなくてキャットに言ってくれ」
ユンは私を背後に立たせ、カウンターに肘を突いて身を乗り出していた。
彼がかじりつくようにして説得しているのは、ホークスネストの店主、イアンだ。
迷惑至極――イアンはチーズをスライスしながら、そんな眼差しを私達に投げていた。
無責任なことに、キャットはユンに私をここへ連れて行くよう頼んでおきながら、仕事の口利きまではしてくれていなかったらしい。
なんの話も聞かされていないイアンは私を店で働かせることを渋り、かといって、私をここへ預けないと任務が完了しないユンは、断固引かない構えだ。
押し付け合いのお荷物となった私は、いささか居心地が悪かった。
カウンターの内側にあるガスコンロでは、黄色い小さなポットがカタカタと震えながら、この気まずい空気を紛らわせるにはどうしたらいいのかを考えている。
私も然り。
一緒に湯気でも噴出しましょうか。
そのとき、イアンが胡散臭そうに私を見つめたので、私は慌てて笑顔を取り繕った。
「えっと、接客業なら慣れてます。雑用でも、何でもします」
両手を揃えて恭しく言ってみせたけれど、咄嗟に出たセールストークにも、イアンは眉毛一つ動かさなかった。
欲しくもない従業員に給料を払うくらいなら、床のタイルを張り替えたほうがましだ、と思っているに違いない。
黒くこびりついたガムのまだら模様、様々な染みと、乱闘の跡、継ぎ板。
私は思った――むしろ張り替えるべき。
やがて、イアンは口を閉じたままため息をつくと、「クレイジー・キャットの野郎は、ろくに女の面倒もみねぇのか」と呻いた。
多少なり、私への同情が含まれていると思ってよさそうな口調だ。
「そうさ。俺やあんたを利用して、子猫の子守りをさせる気なんだ」
ユンはそう言って私を振り返り、親しげに片方の肩をすくめてみせる。
「そのうち横取りしてやる」
冗談めかした口調で言った。
「おすすめしないわ」
私はそっけなく答えた。
あばずれはお行儀が悪いから――そう続けようと思ったけれど、咳払いとともに飲み込んでおいた。
今は就職面接中。
「とにかく、だ。イアン、頼むよ」
ユンが思い出したように時計をちらりと見て、再び説得にまわった。
「キティーはいい子だ、すぐに看板娘になる」
しかし、イアンは手ごわい。
「ふん。自分の組の女が中立区で看板娘になっちまったら、ウルフだって黙っておらんだろう」
「それはそうかもしれないが、でも――」
ユンは困って口ごもったけれども、とうとう時間切れになった。
「ああ、悪いが約束がある。とにかく、後はキャットと話し合って決めてくれ。今日のところはさ、頼むよ。それじゃ、俺はもう行かないと」
彼は強引に話を切り上げ、私に励ましの眼差しで微笑みかけた。
「がんばれよ」
そして、イアンの返事も待たずに店を出て行った。
さて、取り残された私は、どうしましょう? というようにイアンを見た。
一人で帰れ、なんて言わないわよね?
思惑通り、さすがのイアンも諦めたように目を閉じた。
そして、「まず、」と、気が進まない様子で言い、おもむろにレジから紙幣を取り出して、それをカウンターに載せた。
「エプロンだ、白以外のな」
私は思わず声を漏らした。
「ありがとう!」
こうして、私の仕事は無事に決まった――とりあえず、今日一日は。
すぐに近くの古着屋へ駆け込むと、開店前なのを頼み込んで、どうにか小ましなエプロンを手に入れた。
水色をベースに、濃淡のある大柄な花模様が描かれている。
決して若者向けとは言えなかったが、着てしまえば存外悪くない。
前の持ち主が残した染みが気になるものの、この街で手に入れたにしては上品だ。
「飯は食ったのか」
イアンの声が背中にぶつかった。
ガラス戸に映った自分の姿に見入っていた私は、慌ててイアンを振り返る。
「まだです」
勢いに任せて答えると、皿から溢れんばかりのフレッシュサンドウィッチが、どんとカウンターに乗った。
とってもボリューミー。
私が怖気づいたように眺めていると、「食えるうちに食っとかねぇと、後がもたねぇぞ」と、イアンが言った。
ようし、まずは手始めに、このまかない食と戦いましょう。
きっと開店後には、もっと手ごわい相手がぞくぞくと現れるだろうから。