聖剣と能力
王女マリンだと思われる人を追いかけ続けること30分が過ぎた。
気がつくと辺りは木で囲まれていて恐らく森の中に入ったのだろう。
「ここは、森か?」
すると上が光初めて上から誰かが降りてきた。
『この感じ.......あいつだな』
俺は少しため息を吐き
「お前だろ.......駄目女神」
そう言うと
「駄目女神ではありません!!私はレインです!!」
レインは大きな声で反論する。
「反論するということは自覚してるという事だ」
「う、うるさい!!」
『やっぱり駄目女神と話してると疲れるわ』
そう考えていると
「貴方に忠告をしに来ました」
「忠告?」
俺は?が頭に立った。
「今すぐ引き返せば貴方はこの先の未来を変える事が出来ます」
レインはそう言う。
「どんな未来なんだ?」
と聞くと
「貴方に惚れる女が居なくなる事です」
「はァァァ!?」
俺はつい大きな声を上げてしまった。
すると
グルル
と後ろから何か生き物みたいな唸り声が聞こえた。
振り向くと狼みたいな動物が居た。
「あれは、魔獣。魔王が作り出した魔獣です!!」
とレインは説明する。
「魔獣?しかも魔王って何?」
俺が聞くと
「魔獣は魔王が作り出した物です」
レインは説明する。すると
アォーーーン
魔獣は吠え俺とレインの所にジャンプして襲いかかる。
「神雷(神の雷)」
とレインは言い魔獣に向かって雷を落とす。
魔獣は雷に打たれて倒れる。
「これが.............攻撃の能力.......」
俺は驚いてしまい座りこんでしまう。
「だ、だ、大丈夫ですか?」
レイン俺の事を心配してしゃがんで聞く。
「駄目女神の凄さ久しぶりに感じたわ」
「これでも女神ですから」
レインは胸を張って言うと
ワフ
魔獣が俺に向かって襲いかかる。
「あぁ.......」
と絶望していると俺のお腹の辺りから何かが光って出てくる。
ギャウン
魔獣に攻撃が当たったみたいで走って消えっていった。
光ってる物はいつの間にか地面に刺さっていた。
「なんだこれ?刀か?」
そう呟くと
「それは!!聖剣じゃないですか!!」
レインは大きな声で言う。
「うるさ.............てか、聖剣?」
俺がそう呟くと
「うるさいってなんですか!?聖剣ですよ!!」
レインがそう言うが俺には何が凄いのかわからなかった。
「聖剣で興奮するか?」
聞くと
「当たり前ですよ!!聖剣は選ばれた人にしか出てこない物なんですよ!!」
レインが早口で説明すると
グルル
と魔獣が数匹来ていた。
「お前が大きな声で言うから」
と呆れながら言うと
「折角ですから試してみてくださいよ」
レインは俺の言う事を無視して更に話を進める。
「俺の話を.............あぁ!!わかったやってみるから!!」
俺は諦めて戦う事にする。
『とはいえ剣の使い方全くわからないし、剣道やってないし』
そう考えながら剣を構える。
「やっちゃてくださーい!!」
レインは大きな声で俺を応援するが
「集中が切れるから黙ってろ!!」
と言うと
「ひゃ、、ひゃい」
レインは黙る。
『アニメや漫画、ゲームで剣を使ってるキャラをイメージするんだ。そうすれば使えるはず』
俺はゲームキャラ等のイメージを膨らませ体を動かすと
ワォーーン
と魔獣は俺に襲いかかる。
俺は後ろにジャンプすると魔獣の動きを交わすことが出来た。
『なんで交わせたんだ?俺はただイメージをしただけなのに』
俺は次にかなり最強キャラのイメージをして剣を振ると
ギャウン
と魔獣全てを倒したのだ。
「は?」
俺がボーゼンとしていると
「通さんの聖剣.............エクスカリバーじゃ.............ありませんか?」
レインは俺の聖剣に指を指しながら言う。
「これエクスカリバーって言うのか?」
聞くと
「刀の鍔に聖剣それぞれのマークがありますがこれは間違いなくエクスカリバーです」
俺はエクスカリバーの鍔部分を見る。
模様はなんか20本の剣だろうか、その真ん中にエクスカリバーみたいな剣が交わっているのだ。
「聖剣は20本あるんです。特に三本トップに立つ剣があるんですけどエクスカリバーはその剣の1つなんですよ」
なるほどな、俺は凄い剣の持ち主なのか。
「それにあんた凄い動きだったね」
レインは今更俺の動きを褒めた
『今更すぎなんだけど』
俺はなんとなか口に出さずに
「まぁ、動きをイメージしたら出来たからね」
そう答えるとレインは
「それ、通の能力?」
とレインが聞く。
「わからない。取り敢えず手からりんご出して見るか」
俺は右手を前に出し
『りんご出てくるか』
と考えていると右手にりんごが出てきた
「マジかいな」
「頂き」
レインは俺の出したりんごを奪い食べ始めた。
「ちょ.......」
「味に問題は無いよ」
「そっちが問題じゃねぇーよ」
こんな会話をしていると
「貴方.......何者?」
と後ろから声をかけてきたのは銀髪の女性だった。
「君、街で見かけた.......あ、これ落としてたよ」
ポケットから王の資格のバッチを出し見せると
「!!貴方聖剣が使えてしかも見たことも無い異能者って貴方は魔王ジョルジの配下なの?」
『待て待て聞いた事ない単語が出たぞ魔王ジョルジって』
「魔王ジョルジって何だ?」
聞くと
「とぼけないで、正直に言えば貴方は軽い攻撃で済むから」
「知らないて、聖剣の事もついさっき知ったしなんなら今初めて魔王の事知ったんだけど」
言い訳しても
「もういいよ、楽にしてあげる」
と女性はお腹から何か光るものを出すとそして光が刀の形になる。
「聖剣か?」
「そう。これは光の聖剣」
女性は俺に近づき攻撃を仕掛けてくる。
吸血鬼です。
今回は聖剣や主人公の能力の事です。