プロローグ
俺は遠山通。
この春高校生になる男である。
高校は秋山高校と言い偏差値だいたい40くらいの普通の高校だ。
俺は受験をして無事受かりとてもウキウキしているのだ。
新しい制服に身を包み気を引き締めて
「行ってきます」
と言い家を出る。
春のそよ風がとても心地よくとても気持ちいい。
歩いていると同じ制服を着た生徒を見つけ
『同じ生徒だ』
と思うと桜の花びらが俺の前に落ちる。
学校はそれ程遠くないため歩いて10分でつくのだ。
『もうすぐ学校に着くぞ』
と学校の目の前の信号で青になるのを待っていると
キキィー
と大型トラックがやってきて俺に迫っていたのだ。
「え?何?」
と呟いていると
ドン
と俺にぶつかってきたのだ。
『嘘だろ、新しい高校生活が始まるのにし……しかも高校の目の前で死ぬとか最悪すぎだろ……めちゃくちゃ春休み勉強したのに……恋愛したいのに……』
と思っているとだんだん意識が無くなってきて寒くなってきた。
『やばい……寒い……』
と低体温症になりかかってきた。
「大丈夫ですか?」
「しっかりしてください!!」
と周りが声をかけてる人がいて中には俺と同じ制服の人も居たのだ。
「死にたくない……」
そう言った瞬間意識が無くなった。