表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
REHASH  作者: G-Ⅲ
96/184

ここだけの話 追いたし

 セラーゼがセンデウと話しているのは彼女の執務室だ。

 センデウがここをに入ったのは初めて。そのせいか彼の表情は普段よりも固く強張っている。そう感じたのはこの場にいる本人自身だろう。いまの状況(まま)では、彼女に呼ばれたというせっかくの機会を無駄にしてしまうかもしれない。

 誰が課したわけでもなく、自分自身によって高められた障壁(ハードル)はいつの間にか本人では乗り越えられないほどの高さになっていく。

 自分の困惑する(とまどう)ような表情がセラーゼへの重荷になっているのでは?

 動揺を抑えきれない彼は、憧れの彼女を見つめる事しかできない。

 この思い。届くのか?

 センデウは悩んでいる。


 突然。前触れもなく扉が開いた。

 思考を遮られた彼は固まってしまう。身動きできない彼はそこで、最悪の事態を想像する。

 侵入者がもし…。

 もし、この国の宰相に危害を加えようとする人物だったら?

 彼の妄想は新たな段階へと踏み出そうとしている。

 そこに。


 礼儀知らずの乱入者が現れた。

「なんだ?何の用だよ!」

「ちょうど良かった」

 いきなりの訪問にも笑顔で対応するセラーゼにコベセルは苛立ちを覚える。

 ただ、セラーゼは彼の登場に、本当に。ほんの少しだけ感謝していたのかもしれない。

 もっとも、コベセル本人はそんな事情(こと)はお構いないがないようで、自分の主張を披露した後は満足して帰っていった。

 彼の退出した後、緊張を根こそぎ持っていかれたセンデウの様子を見たセラーゼが新たな訪問者を迎え入れる。

「じゃあ、はじめましょうか」

 なぜだか少しだけ声の弾んだセラーゼに促されて来訪者が頷く。

 予期せぬ顔合わせとなったセンデウは、さっきまでの緊張を忘れたように打ち合わせへと入り込んでいった。


 センデウは夢を見る。

 彼には双子の妹がいた。

 彼が見た夢。それは不思議なことに双子の妹と共有している。いや、夢の中で会話をすることも出来るほど二人の共感性は高くい。この力こそ、彼がここにいる理由。今回のコベセル遠征に従事するために呼ばれていたのだ。

 だが問題は、身勝手なコベセルがこちらの都合よく自分を連れていくのか?という疑問。

 こんなことを考えるだけで、少しだけ不安で不安定な気持ちが蘇ってしまう。

 ところが、()()に関しては何の心配もいらないというセラーゼの言葉に改めて崇拝度を上げたセンデウは出征の日、再びコベセルと顔を合わせる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ