あとだし
ここでちょっとした疑問が浮かび上がる。
今更ですが、勘の良い方なら既にお気付きだと思いますでしょう。
そう言った方に限り、今回のお話は読み飛ばしてして頂いて大丈夫です。
…。
では、ここからはこの世界になじむのに「ちょっとした労力が必要」といった方の為にお話を進めていきます。
むかし、むかし。
そんな語り出しで始まる物語は、後世に伝えられ、老若男女に親しまれていた。
やがて月日は流れ、彼らの功績は、過去の、ただの物語として語り継がれていく。
ただのむかし話として。
しかし、何気なく存在する数多の昔話、彼らが再びその力を誇示し始めたら?
特命、と言うほどではないが、今後の拍をつける為だ、そう思って受けたのだが、行程三日目に捨て既にて既にやる気を失っている。モチベーションが下がったレミエルにあてがわれたのは、下卑た大衆が集まる宿だ。教会の手配とはいえ、宿の客層とランクが自分の位置を明確に示しているようで、少しだけ心が苦しくなる。
ほんの少し、軽くため息をついた後、飲食スペースを通り受付へとむかうのだが、その時ちょっとした違和感を覚えた。
ただ、本当にこの時は何の意識もしていなかったのだが…。




