ちょうどいい?
裏通りへ抜けて辺りを見回す二人の目に入ってきたのは、場末というにはまだ上品で彼らの規格には及ばないだろう。
だが今の状況ではそうゆっくりもしていられない。
仕方なく二人はこの路地から選ぶことを決めた。しかしまだ問題が残っている、いったいどれを選ぶか?という問題が。
彼らにとってここにいる者たちに優劣をつけるのは、自分の指紋の高さに順位をつけるよりも難しい事に感じていた。
ったく。
また来たわ。
この街に嫁いで三十余年、二人を見た時からピンときてたわ。
男性の二人組で年齢は、そうね青年から中年にかてだけど上品な感じも漂ってるね。でも落ち着きのない雰囲気を見ると、あんまりこんな所に慣れてないみたい。
周りを気にしながらあまり動かないのは、お目当ての店があるけど人眼が気になって入れないのかしら?見るからに気取った坊ちゃんがそのまま大きくなったって感じ。
でも、あんまりオロオロしているとこの街の怖いお兄さんたちに身ぐるみ剝がされちゃうわよ。
まあそれも勉強だと思えば良いけど、あの二人は習っても生かせないタイプに見えるから、今回だけ特別に私が助けてあげましょう。
「ちょっと!お兄さんたち!」
油断していた。予想外の方向から声がかかって思わず身を固くするザレル達の姿を見て、初々しいわね、と自分の予想より世間慣れしていないのだと確信を深め、この二人を救ってやろうという目線はさらに強くなった。
「あの…私たちに何か?」
警戒すべきなのか?二人は挙動を不審する。
困惑気味に問うルディスを見て彼女の優越感は限界突破した。
フフッ、可愛いじゃない。でも、私には解ってるんですからね。
「探しに来たんでしょう?(店を)、でも今はやめた方が良いわ、ほら、あそこの五人、あいつらこの界隈じゃ有名な悪童で荒ぶる大波っていうこの辺りじゃ超有名なワルの連合のリーダー達だよ、解ったら痛い目見ないうちに帰りな」
このセリフと同時に彼女の指が微かに大通りを指す。警戒していた二人はその動きをとらえていたが、彼女なりのキメポーズだと知ることは無かった。
ここで一拍、微妙な空気が流れたが、不意に彼女がその場を離れる。
警告はしたわよ、後は自己責任ですからね。こちらに向かってくる五人に気づいた彼女は足早に去っていった。
残された二人の間に微妙な空気が流れる。油断をしていた自分、一般市民に警戒した自分、そしてそんな自分を見られた事は互いにとっての羞恥記憶となっていく。
彼らはその後、ふとした拍子にこの事を思い出し、体を熱くするのだった。
「おい!おっさん!何見てんだよ!」
現れたのは




