出会いは好奇心
「来週だっけ?」
ウキウキが抑えきれないナウゼの問いかけに、あしらう程度の反応を見せない二人。
そんな三人が向かっているのは「宬掌館」という建物だった。
いつ頃だったかな?
自分たちが通い始めて5か月くらいだから、それよりちょっと古いだろう。
恐らく半年くらい前かもしれない、噂ではどこからともなく現れた男が古い民家を改装して始めた、ということらしい。
そして噂はすぐに人がる。
これは怪しい商売人の店、ということで村人からはあからさまに敬遠されていたのだが、そんな噂がナウゼの冒険心をくすぐってしまう。
当時の彼は、少し肌が荒れたり、ささくれが出来る程度のストレスを欲していた。求めるのはそれ以上でも、それ以下でもない。
ただしミッションを達選別するためには妥協は許さない。なぜなら、俺には二人の手下がいるのだから。
そんな時、彼が出会ったのが宬掌館訪問ステージだった。
未知数八割、期待度一割八分、危険度五分。いい感じだ。
初めて宬掌館の扉を開いたときの感触は、今でも覚えている。
当時の俺、いや、俺たちはこのミッションを無事にクリアできるのか?
あいつらは凄く不安だったと思う、だって初めての店だぜ!?
あの時、二人のために弱気な姿を見せるわけにはいかない俺は凄く不安だったことを覚えている。
でも、やめる訳にはいかない。俺ならできる!
そんな思いを込めて扉を開いたんだ。
そして…。
「ちわぁ~、は・はじめてなんですケドぉ…」
いらなかったか?挨拶、いらなかったのか?
一瞬でフィールドを見まわし、索敵をする。初動のミスが集めた視線に耐えながら なんとか状況を把握を試みた。
自分に背中を見ている二人のために。
その結果、ざっと見まわして、店内正面奥に店長らしき人物とその体面に客と思われる人物が一名。
視線を左に移すと、陳列棚の方から、いち、に。
常連と思われる客から、視線の交差を寸前で躱されるチラ見攻撃きをうけた。
客層が悪いな。
雰囲気からして今日は来店に向いてない日だ。
でも、俺の後ろにはあいつらがいる。やめれるか?
意を決した俺は力強く扉を開き、室内へと大きな一歩を踏み出した。




