表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
REHASH  作者: G-Ⅲ
44/185

反発

 ソロランタス軍に対して国軍の出兵を拒んだコベセル。

 彼の言い分では、ソラロンタスの動きに連動してはじまりの村が魔物を操り、各地で反乱を起こすのだという。

 さらには、その混乱に乗じてシートリフが貿易を遮断し、民衆を扇動して暴動を誘発する計画があるのだとか。

 この未曽有の危機を前に、国軍の長として観光気分のソラロンタスのために一兵卒たりとも動かすことはできない。

「そんなことを言ってるのね」

 デルムの報告を聞いたセラーゼが呆れたように小さくため息をつく。

 二人が別れてから今まで、何の成長もしていないんだ。こぼれた息に混じっていたのは、彼に対して残っていた僅かな希望だったのかもしれない。

 溜息の後に残ったのは、つかの間の静寂。

 デルムはあえて発言を控え、セラーゼが口を開くのを待つ。今、自分が何かを言ってしまえば、彼女の発言の選択肢に制限がかかるかもしれないからだ。

 助言や提案は、時として本音を隠す手段になってしまう。ここは本当の自分ではなく、求められている自分を演じることが優先だ。それができなければ本心に近づくことが難しくなる。大事なのは自分自身ではなく、相手にどう見られている、という自分だ。

「そう、それでどうなの?」

 待っていた答えがこれか。

 実際、コベセルの言い分に対する信憑性は全くなかった。はじまりの村やシートリフの動きは自分が知る限り存在しない。満を持して出した答えがこれだった。

「恐らくは、スネているだけかと…」

「盛ってる、そういうこと?」

 悪戯っぽく聞き返す彼女の笑顔に、一瞬ドキッとする。

「盛って…?そ・そぅ、大袈裟な表現ですね」

 テレながらも、知りえた情報を包み隠さず報告しする。それが少し長くなったのは、彼女の御宿のせいだったのかもしれない。

 全てを話し終え、満足した部屋を出たデルムが部屋を出ると、入れ違いに待っていたコゾロナがいた。

 彼女はデルムを見ると

「あら、お疲れ様」

 と言って入室した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ